ちょうふく山のやまんばを読んでみよう!part1/日本語ラーニングサポートLLC

日本語のお話を読んでみましょう。

日本語の学習にはリーディングが一番です!

是非声に出して読んでみてくださいね。

 

本日は「ちょうふく山のやまんば」というお話をご紹介します。

みなさん、「やまんば」は知っていますか。

やまんばは、山の奥に住んでいるおばあさんの妖怪(ようかい)です。

日本のモンスターですね。

 

今日のメニュー

1.「ちょうふく山のやまんば」part1

2.「~んです」の使い方

3.まとめ

 

 

 

 

「ちょうふく山のやまんば」part1

むかしむかし、ある村の近くにちょうふく山という山があった。

その山には、おそろしいやまんばが住んでいると言われていた。

村の人たちは、そのやまんばをとても怖がっていた。

 

ある十五夜の夜、村の人たちが月を見ていると、山の上からうおー!!という大きな声が聞こえてきた。

その後、空が急に暗くなり、雷もゴロゴロとなり始めた。

「ああ!ちょうふく山のやまんばの赤ん坊が生まれた!」

村の人たちは、そういって、急いで家に戻っていった。

「赤ん坊を生んだばかりで、やまんばは機嫌が悪いぞ。どうやったら、機嫌を直してくれるかねぇ。」

村の人たちは考えた。

「これはやまんばにもちを持って行かないといけないな。そうでないと、やまんばはもっと機嫌を悪くして、村の人も馬も食っちまうぞ。」

雷はまだ続いていた。

村の人たちは、みんなで米を出し合って、もちを作った。

しかし、やっともちができたのだが、そのもちを山に持って行く人がなかなか見つからなかった。

みんなやまんばが怖いので、山に行きたいという人はいなかったのだ。

 

どうしよう、どうしようと話し合っていると、一人の村人が言った。

「誰も持って行きたくないんじゃ、困ったな。そうだ。いつも力自慢をしている村の若い男二人に頼もう。」

そんなわけで、村で力持ちと言われている男二人を呼んで、もちを持って行ってくれとお願いした。

男たちは、

「でもよ!おれたちは、山の道は分からねえんだよ。どうやって行けばいいんだ?」

と言った。

すると、村で一番年寄りのおばあさんが進み出ていった。

「わしが知っとる。案内するぞ。」

こうなってしまっては、男二人も断るわけにはいかない。

男二人はもちを抱えて、おばあさんの後ろをついて行った。

やまんばの家までは遠く、歩いているとだんだんと辺りが暗くなってきた。

「おーい、大丈夫かー。」

三人は、お互いに励まし合いながら登っていった。

すると、突然

「もちはまだか!!!!!」

とやまんばの不気味な声が聞こえた。

「ひゃああああああああ!」

男二人は震えあがって、もちを置いて逃げてしまった。

「さて…どうしたものか…」

おばあさんは、二人が置いて行ったもちを見て言った。

「こんなにたくさんのもちは、運べんぞ。」

ですが、しかたのないこと。

おばあさんはもちを少しだけ持って、また山を登って行った。

つづく…

 

 

 

いかがでしたか。

今回は「ちょうふく山のやまんば」part1をご紹介しました。

男二人が逃げ出してしまいましたが、おばあさんは一人で無事にやまんばのところへ行けるのでしょうか。

Part2も楽しみに待っていてくださいね。

 

 

 

 

「~んです」の使い方

それでは、ここからは、本文に出てきた文法と場面について少し学習しましょう。

男二人は、山の道が分からない時、こんなふうに言いましたね。

「おれたちは、山の道は分からねえんだよ。」

 

今回は、ここで使われている「~んです」という文法を復習しましょう。

「んです」は、「わからねえんだよ」という部分に使われていましたね。

「わからねえ」というのは「わからない」という意味です。

「山の道はわからないんだよ」これはどういう意味なのでしょうか。

「んです」は事情説明の際に使われます。

話し手は、「山の道がわからない」→「教えてほしい・どう行けばいい?」というお願いもしくは質問があるんですね。

どうして「教えてほしい・どう行けばいい?」と言っているのかというと、それは「山の道がわからない」からです。

このように、話し手の事情や状況を説明する文法が「んです」です。

「んです」を使った他の例文も見てみましょう。

 

・ちょっとお金をおろしたいです。

・ちょっとお金をおろしたいんです。(ATMはどこですか…?)

 

・明日はテストがあります。

・明日はテストがあるんです。(だから、今日は遊べません。早く帰ります。)

 

このように、「んです」を使わない文では、ただその事実について話しているだけですが、「んです」を使うと、「その理由があって・その事情があるから~」といったニュアンスをつけることができます。

 

相手に何かを質問したり、お願いをしたいときには、このようにも言えます。

 

・コンビニに行きたいんですがどう行ったらいいですか

・日本語でレポートを書いたんですが、この漢字は正しいですか

・安いアパートを探しているんですが、おすすめのエリアを教えてくれませんか

・来週引っ越しするんですが、ちょっと手伝っていただけませんか

 

「~んですが、(質問・お願い)」という形がとても便利です。

皆さんも、質問やお願いをする際に、「~んです。」「~んですが~」を使ってみてくださいね。

 

 

 

 

まとめ

本日は、「ちょうふく山のやまんば」part1と「んです」という文法についてお話しました。

「んです」は事情説明をする際に使われ、お願いや質問の前につけることができるんでしたね。

皆さんも、物語を読みながら「んです」を使った文を探してみて、実際に使ってみてください。

「ちょうふく山のやまんば」の続きはまたJLSブログにアップしますので、是非part2もお楽しみに!

それでは、今日はここまで!

5月病に負けず、今月も元気にやっていきましょうね!