受身を使って話してみよう!/日本語ラーニングサポートLLC

受身の文を勉強しましょう!

あなたが子供の時、お母さんはよくあなたをしかりましたか?それともよくほめましたか?

日本語で答えてみましょう。

 

… 母は、私をよくしかりました。

… 母は、私をよくほめました。

 

 

いいですね。

この二つの文は、「母」が主語になっています。

じゃあ、「私」を主語にするとどうなるでしょう?

 

 

今日のメニュー

1、受身ってなに?

2、受身の作り方

3、受身文をもっと見てみよう!

 

 

 

 

受身ってなに?

 

先ほどの問題ですが、「私」を主語にするとこうなります。

・私は、母によくしかられました。

・私は、母によくほめられました。

 

これが受身という文法です。

他の人が私に対して行った行動を、私の目線から話すときに使います。

他の例も見てみましょう。

 

Sample1 私は、課長に仕事を頼まれました。

Sample2 私は、だれかに財布をとられました。

Sample3 私は、犬に手をかまれました。

Sample4 私は、母に雑誌を捨てられました。

 

 

 

 

受身形の作り方

 

先ほどの受身文を作るには、動詞の受身形を使わなければなりません。

受身形の作り方を一緒に勉強しましょう。

 

日本語の動詞には3つのグループがありましたね。

まずは、2グループの動詞から見てみましょう。

 

2グループ動詞

たべます → たべられます    たべます→たべ+られます

ほれます → ほめられます

しらべます→ しらべられます

みます  → みられます

 

2グループ動詞は、ます形のますを取って、「られます」をつけます。

 

次は、3グループ動詞です。

きます → こられます

します → されます

 

3グループの動詞は2つだけですので覚えてしまいましょう!

 

最後に1グループ動詞ですね。

複雑に見えるかもしれませんが、ルールを覚えればそこまで難しくありませんよ!

 

いいます → いわれます   い[i]→わ[a]

よびます → よばれます

すてます → すてられます

かきます → かかれます

ふみます → ふまれます

とります → とられます

 

1グループの動詞は、ます形のますの前の[i]を[a]の音に変えます。

それから「れます」をつけます。

 

それでは、練習してみましょう!

動詞を受身形に直してください。

 

とります → ?

かきます → ?

ほめます → ?

きます  → ?

おします → ?

ふみます → ?

します  → ?

よびます → ?

 

 

答えは下に書きましたので、全部答えられたら答えをみてみてくださいね。

【答え】

とられます、かかれます、ほめられます、こられます、おされます、ふまれます、されます、よばれます

 

全部正解できましたか?

次は、受身文を使う練習をしてみましょう!

答えはこのブログの一番下に書きますので、チェックしてくださいね!

問題1

例) 母が私をしかりました。

   →私は、母にしかれました。

(1)部長が私をほめました。

   →

(2)警察が私を注意しました。

  →

(3)泥棒が私の財布をとりました。

  →

(4)姉が私のマンガをすてました。

  →

(5)子供が私のパソコンを壊しました。

  →

 

 

 

 

受身文をもっと見てみよう!

それではここからは、受身文の他の文を見ていきましょう!

 

Sample5 神戸でミーティングが行われます。

Sample6 日本でオリンピックが開かれました。

Sample7 この絵は、100年前に描かれました。

Sample8 あそこには来月大きいデパートが建てられるようです。

Sample9 この本は、世界中の言葉に翻訳されています。

Sample10 ここのワインは日本一おいしいと言われています。

 

 

この5つの文は、どんな意味になるんでしょうか。

よく見てみると、この5つの文には「だれが?」「だれに?」がないですね。

そうです。受身文は、だれのアクションかわからないとき、もしくはだれのアクションかが重要でない時にも使うことができます。

 

例えば、

・日本でオリンピックが開きました。

と受身文を使わないで言うと、「私が日本でオリンピックを開きました。」という意味になってしまいます。

でも、私たちは、オリンピックのスポンサーじゃないですね。

私たちは、オリンピックを開きません。

他のだれかが開きます。

こんな時、受身を使って

・日本でオリンピックが開かれました。

ということができます。

 

だれのアクションか分からない時、だれのアクションか詳しく話す必要がない時に受身文を使います。

日本語では、主語の「わたしは/が」をあまり言いませんよね。

ですから、受身文を使わないで、「開きます」「行います」「描きます」と言ってしまうと、全て「わたし」のアクションだと思われてしまいますので注意しましょうね!

 

 

それでは、受身文の練習をもう一つやってみましょう!

こちらも答えはこのブログの一番下に書きます!

 

例)このビル 数年前 建てました

  →このビルは数年前に建てられました。 

(1) インスタントラーメン 1958年 発明しました

   →

(2)あの絵 江戸時代 描きました

   →

(3)次のオリンピック アメリカ 開きます

   →

(4)漢字 中国や日本 使っています。

   →

(5)この製品 ドイツ 作っています。

   →

 

 

さて、本日は受身の文をご紹介しました。

日本語ではよく使う文法ですので、皆さんも中級にレベルアップするためにしっかり覚えて使ってみましょうね!

文法がなかなか覚えられないという方は、私たちのブログの日本語読み物を是非読んでみてください!

読み物を声に出して読むことで、日本語のレベルがぐんと上がりますよ!

それでは、今日はここまで!

また次回のブログでお会いしましょう!

 

 

 

 

 

問題1の答え(1)私は部長にほめられました。(2)私は警察に注意されました。(3)私は泥棒に財布をとられました。(4)私は姉にマンガをすてられました。(5)私は子供にパソコンを壊されました。

 

問題2の答え(1)インスタントラーメンは1958年に発明されました。(2)あの絵は江戸時代に描かれました。(3)次のオリンピックはアメリカで開かれます。(4)漢字は中国や日本で使われています。(5)この製品はドイツで作られています。