時そばという落語を読んでみましょう。part2/日本語ラーニングサポートLLC
JLPTの受験をお考えの方、日本語の会話力を伸ばしたい方は是非読み物で鍛えてみましょう!
今日は落語の「時そば」というお話をご紹介します。
前にpart1をご紹介しましたので、今日はpart2です。
part1をご覧になっていない方はこちらから→
https://nihongojikan.jp/blog/20250907-4379/
今日のメニュー
「時そば」part2
この場面をあるもう一人の男が見ていました。
男2 :「ううん?あの男、なんでお金を数えている時に、今何時だ?なんて聞いたんだ?変だぞ。」
さっきの男の言っていたことを思い出してみました。
男2 :「ひい、ふう、みい、よ、いつ、む、なな、や…今何時だ?とお、じゅういち…あれ??あいつ、そば屋がここのつと言った時、お金を払っていなかったぞ!ここのつを飛ばしたから、15文しか払っていない!」
そうです。さっきの男は頭のいいやつで、わざとそば屋に時間を聞いて、「ここのつ」と言わせ、その1文を払わなかったのです。
「ここのつ」というのは昔の時間で真夜中のことですね。
男2 :「あいつ!!うまいことやったな!よし、じゃあ俺もやってみようかな。」
あいにく、その日はこまかいお金がありませんでしたから、次の日こまかいお金を集め、ゆうべより早く家を飛び出し、町に行ってそば屋を探しました。
そば屋:「そば~そば~おいしいよ~。」
男2 :「おーい。いい匂いだな。一杯おくれよ。」
そば屋:「いらっしゃい。少々お待ちくださいね。」
男2 :「いや~。今日は冷えるねぇ。」
そば屋:「そうですかね。昨日よりは暖かいと思いますが。」
男2 :「あ、いやぁ…確かにそうだな。実はなんだか最近調子が悪くてなぁ。だから、あつ~いそばを一つ頼むよ。」
そば屋:「へい。」
男2 :「どうだい。景気のほうは?」
そば屋:「他の店では不景気だなんてよく言ってますが、うちはありがたいことにお得意様がいるもんですから、まあなんとかやってます。」
男2 :「そうかい、そうかい、そりゃいいや。あ、そば屋さん、心配するなよ。良い後は必ず悪い……ああ、なんでもないや。儲かってるならそれが一番だ。」
そば屋:「ええ。皆さんのおかげですよ。」
男2 :「……って、おい、そばはまだできねえのかい。おれは江戸っ子だからよぉ。待たされんのはきらいなんだ。30分も待ってやっと持って来るようじゃあ、うまいもんもまずく……まあ、いいや。おれは気の長い江戸っ子だからよ。」
そば屋:「へい。お待たせしました。」
男2 :「おお、やっとできたか。」
男は、そう言ってそばを受け取りました。
男2 :「あれ、ここは割りばしを使ってんのかい。めずらしいね。おや、もう割れてるのか。誰か使った後なんじゃないか?まあ、このほうが割る手間がなくていいか。」
そば屋:「新しい箸ですよ。」
男2 :「この丼(どんぶり)もいいなぁ。ものは器で食わせろなんてよく言うけど……お前のところのは……あんまりきれいじゃねえな。ちゃんと洗ってるか?」
そば屋:「洗っていますよ。」
男2 :「まあ、問題は味だな。おれはそばが大好きでね。匂いだけでうまいかまずいか分かるんだよ。それにそばは細いのがいい。たまに、うどんくらい太いのがあるけど、お前のところのは……これ……うどんじゃねえか?」
そば屋:「そばです。」
男2 :「そうかい、そうかい。」
男はそう言いながら、そばを全部食べました。
男2 :「ふう、ごちそうさま。さて、いくらだい?」
そば屋:「16文です。」
男2 :「今、こまかいお金しか持っていないんだ。一緒に数えてくれ。」
男は、ポケットからこまかいお金を出して、そば屋の手に一枚ずつのせました。
男 :「ひい、ふう、みい、よ、いつ、む、なな、や……今、何時だ?」
そば屋:「よっつです。」
男 :「いつ、む、なな、や、ここのつ、とお、じゅういち…」
男は、16文より多く払うことになってしまいました。
さていかがでしたか。
「時そば」という落語でした。
最後にそば屋が言った「よっつです」というのは昔の時間で、今の時間に直すと大体夜10時くらいです。
時間を考えずに真似をしてしまったので、最後は損をしてしまいましたね。
そばを食べよう!
それでは、ここからは日本のそばについてお話したいと思います。
皆さんは、そばを食べたことがありますか。
そばには色々な種類があります。
今日は、そばの食べ方、種類をご紹介しますね。
まず、日本人が麵料理を食べる時、印象的なのが、ズルズルっと音を立てて食べることです。
これは、海外ではマナー違反とされることが多いですが、日本ではOKです。
どうしてズルズルっ!と食べるのかというと、そばのいい匂いを楽しむためです。
皆さんも、是非そばを食べるとき挑戦してみてください。
次にそばの種類についてお話します。
そばは大きく分けると温かいそば、冷たいそばに分けられます。
今日はそば屋さんのメニューでよく見る基本のそばを三つ例にあげて紹介します。
・かけそば
温かいそばで、スープにそばが入っているものです。ラーメンのような感じですね。
「時そば」ででてきたそばはこのタイプでしょう。
・冷(ひや)かけそば
かけそばの、冷たいバージョンです。冷たいスープにそばが入っています。
・もりそば、ざるそば
これは、そばとつゆ(スープのようなもの)が別々になっているものです。食べるときに、自分でそばをつゆにつけて食べます。
「もりそば」「ざるそば」は冷たいものだけで、温かいものはありません。
現在は、そばの上に海苔がかかっていないものを「もりそば」、かかっているものを「ざるそば」と呼んでいます。
かけそば、冷かけそばの場合、そばの上に何かトッピングがあることがあります。
例えば、天ぷらがのった「天ぷらそば」、山菜(さんさい)が入った「山菜そば」などです。
山菜と言うのは、山で取れる野菜のことです。
このようなメニューの名前だった場合、注文するときは、「冷たい天ぷらそばください。」「温かい山菜そば一つ。」のように温かいのか冷たいのかはっきり言うといいでしょう。
最後に、「そばゆ」というものを紹介します。
もりそばや、ざるそばを食べたことがある人は、見たことがあるのではないでしょうか。
これは、そばを茹でたときに使ったお湯(ゆで汁)のことで、注文しなくても、そば屋さんがサービスで出してくれます。
このそばゆには、ビタミンが多く含まれています。
そのまま飲むと味がないので、もりそば、ざるそばのつゆにそばゆを入れて飲みましょう。
いかがでしたか。
そばにはいろいろな種類があるんですね。温かいそばしか知らなかった!という方は、是非冷たいのも食べてみてください。
本日は、「時そば」というお話のpart2と日本のそばについてご紹介しました。
それでは、今日はここまで!
また次回のブログでお会いしましょう。