するとなるの違いは何でしょうか / 「気にする」と「気になる」を比べて考える
するとなるの違いは何でしょうか?
本日のブログでは、毎日使うシンプルな二つの動詞「する」vs「なる」を「気に〜」のフレーズにして考えてみたいと思います。
気にする vs 気になる
①アクションをする、何かになる
②心配しよう!電話代を気にする、電話代が気になる
③注意しよう!うしろを気にする
④大丈夫です!気にしないでください[便利なフレーズ]
⑤ドキドキしよう!先輩が気になる
①アクションをする、何かになる
■ する・・・アクションの動詞ですね。
→ 例:勉強をする、仕事をする、スポーツをする
このように何かのアクションをするのです。
■なる・・・変化の動詞ですね。つまり、【Aが⇒「B」にチェンジ、そして、今Bだ(/がある)】という具合です。
→例:(台風が来て)学校が休みになる、(月曜日の24:00を過ぎて→)火曜日になる、(会社に入って→)会社員になる
今ある「何か(=B)」に変わった。今、これはBだ。
↑↑
上に書いたように「する」と「なる」をまずシンプルに覚えておきましょう。
②心配しよう!電話代を気にする、電話代が気になる
本日のブログの勉強では気持ちの「気」を使って二つの動詞を考えます。
1,電話代を気にする
2,電話代が気になる
どちらも「心配している」ことを話しています。
電話を使いすぎた。高いお金を払わなければならないだろう。心配だ。
大まかに考えて、1.と2.にはあまり違いが無いようですね。
それでは、、、
二つの文のニュアンスはどうでしょうか。
1,気にするについて
「する」はアクションですから「[人が]する」のです。
例:太郎が電話代を気にするのは、毎晩30分も国際電話をかけているからだ。
[人]について話す時、または[人]にフォーカスして日本語を話すときには「気にする」が自然な言葉でしょう。
2,気になるについて
「なる」は変化と今ここにある何かの動詞ですから、心配な何かがあるのです。
例:[電話代]が気になる(≒(私の)心配になる)のは、昨日の晩ずいぶん長く国際電話で話してしまったからだ。
[電話代]という原因、心配する何かの物か・事かがある。その[何か]にフォーカスして心配に感じていることを話す時は「気になる」が自然な言葉です。
〜「気にする」の文例を少し〜
■ 彼は必要以上にアクセントを気にするから声が小さくなる。間違ってもどんどん話せばいいんだ!
■ あの日は病気の友人を気にするあまり眠れなかった。
■ あとになってお腹を気にするなら、消費期限を5日も過ぎた牛乳なんて飲まなければよかったのに!
〜「気になる」の文例を少し〜
■ 昨日のテストの点数が気になってよく眠れなかったんだ。
■ A君のさびしそうな顔がどうしても気になるな。
■ 駅前に停めっぱなしにしてきた自転車がどうしても気になる。
(↑-B返:「自転車はちゃんとパーキング(駐輪場)に停めないとだめだよ!」)
③注意しよう!うしろを気にする
■ 混んでいる電車では大きなリュックがお客さん同士のトラブルになることがありますが、うしろを気にする人は少ないでしょう。
このように「気にする」は【注意する】の意味も持っていることが分かります。
心配するのと「注意する」のは似ているような感じもしますが、「大丈夫かな?・・どうしよう・・」というネガティブな心配と違って、何かについてリスクを理解して「マークしておく」ということです。
注意しよう!気にしよう!
例:自転車に乗る時は前だけじゃなくて、左右もよく気にしよう!
例:子どもと話す時は言葉にならない「サイン」を気にしよう!
例:タバコを吸う時はまわりの人を気にしよう!
④大丈夫です!気にしないでください[便利なフレーズ]
<例えば>新宿の駅前のロータリー、待ち合わせ場所で
A「ごめんね!出かける時に急に電話がきて10分も遅くなっちゃった」
B「大丈夫です!気にしないでください。(今日は忙しい先輩に来てもらって、こちらこそありがとうございます!)」
■ 「問題ないです」「ぜんぜん困っていないです/怒っていないです」「オーケーです」このように相手に『心配はいらないですよ』と伝えたいときにはこう話しましょう。
[便利なフレーズとして]⇒「気にしないでください!」
[人]にフォーカスして彼・彼女の気持ちに対してのケアですから、必ず「する」を選びます。✘[NG]気にならないでください
〜「気にしないでください」の対話文例を少し〜
■ A「あのう、先週はランチの約束をキャンセルしちゃってごめんね」
↑B「熱があったんだから仕方ないです。気にしないでください」
■ A「(コーヒーをBのシャツにこぼして、)あ!ごめん!」
↑B「んー、大丈夫だよ。これくらいなら染みにならないし。気にしないでください」
■ A「きのうは(『ばかっ!』って)言い過ぎたよ。・・ごめん」
↑B「ううん、僕もわるかったよ。気にしないで!お互いさま」
⑤ドキドキしよう!先輩が気になる
<例えば>帰り道で一人、駅から家までを歩きながら
「(SNSのトークを見返して)どうしよう!先輩が気になる!」
■ 「どうしても興味がある」、「惹かれる」、「人やモノが大好きで頭の中から忘れられない」という自分では止められない気持ちを『・・・が気になる』と表現して話しますね。
ドキドキ、ワクワクする明るい気持ちを話しましょう。
〜「気になる」の文例を少し〜
■ バレンタインデーにチョコをもらってから、山田が気になって仕方がない。どうしようか。
■ この映画、どうしても気になるから一緒に観に行こう!
■ この新作バーガー、すごい高kcalっぽいけど気になるなあ。
※ちょっと違ったニュアンスで「何だろう??」と思って頭に残る何かにも「気になる」と言って話します。
例:この写真の山田君の後ろに写っている変な人が何だか気になる。
これで本日の勉強は全てです。
するとなるの違いを「気にする」vs「気になる」をテーマに取り上げてシンプルに眺めてみました。
どちらも心配の言葉であり得ること、
そして「気にする」だけを使う場面と「気になる」しか使わないケースの話し方を整理して皆様の日本語の勉強の一助とお役立ていただけましたら嬉しい限りです。
東京に本当に暑かった夏八月が過ぎていき、少しずつ次の季節が見えてきたようです。
昔から「勉学の秋」と言いますから、秋は学業に励むにきっと素晴らしい季節に違いありません。
外国語の上達はコツコツと続ける毎日の勉強から、
私たちは海外からお越しの皆様のキャリアアップを日本語の力から応援いたします。