頭が柔らかいと固いと良いのはどっち?/ 日本語の体を使った言葉

頭が柔らかいのと固いのと良いのはどっちでしょうか?

今日のブログでは日本語の体を使った言葉をいくつか見てみましょう。

 

 

<体を使った言葉の目次>

頭が柔らかい、固い

頭がいい

頭が弱い

目が飛び出る

目が点になる

目が回る

鼻が高い

鼻にかける

鼻につく

口に合う

歯が浮く

顔から火が出る

首になる

首が回らない

肩書

胸にしまう

腕を磨く

腕がいい

手が離せない

手が足りない

 

 

 

 

頭が柔らかい、固い

タイトルとした「頭が柔らかい」vs「頭が固い」の問題です。

どっちが良い意味なのでしょうか?

正解は、「頭が柔らかい」です。

えーっ!?と以外に思われる方も多いかもしれません。

確かに形容詞の「柔らかい」+「頭」と考えてみると、なんだかタコのようにふにゃふにゃとしたものがイメージされて良くなさそうにも思えます。

しかし、ここで言う「柔らかい」というのは態度や考え方のことなのですね。決して物理的な硬さ柔らかさではないことに注意が必要です。

■ 「分かる!」ための力があって色々な考え方ができる人、シチュエーションに合わせて話をしたり何かをする人、という意味なのです。

例:彼は頭が柔らかいから、年配の上司ともすごく年下の後輩ともよい付き合いができる。

例:このテレビCMを考えた人は、なんて頭が柔らかいんだろう!すっごく面白いイメージだ。

このように大変ポジティブにその人をほめる言葉ですね。逆に「頭が固い」と言ってしまえばそれはマイナスのイメージになります。

■ 一つの考え方しかできない。同じものしか分からない。色々なものを見ようとしたり分かろうとしたりしない人、という意味です。

例:彼女は頭が固いから、大事なミーティングやプレゼンは任せられないよ。

例:彼ったら若い部下の文句ばかり言ってるの。本当に頭が固い人だわ。

 

 

頭がいい

頭とは、体の中で何かを考えるところです。そこが「いい」。

■ よく分かる力がある。計算がとても早い。正しいことを決められて、それが出来る!という意味です。インテリジェントな人のことを言います。ストレートな言葉ですね。

例:彼女は本当に頭がいい子だからテストで困ることはない。

例:彼は頭がいいから、そんなつまらない話を信じることはないだろう。

 

 

頭が弱い

「頭」=弱い!これだけを読んだり聞いたりすると、ひどいことのように思えるかもしれませんね。

大切なのはこのケースで言う「頭」とは人の頭ではなくて、何かのはじめの部分ということです。

■ レポートや論文、その他にも本や映画などのストーリーにおいて始まりの部分が不十分である、という意味です。

例:すごく良い映画だったけど、頭が弱くてはじめ眠くなっちゃったよ。

例:良いプレゼンが出来ると思うけど、頭が弱いから明日の本番までにはじめの部分を少し直そう!そうしたら印象がぜんぜん違うよ。

 

 

目が飛び出る

目が飛んで出るのですから、マンガのようですね。

■ びっくりするくらい高い、つまり値段にすごくおどろいたことを話します。

例:ハイ・ブランドのアイテムはどれも目が飛び出るような値段で売っている。

例:珈琲一杯が3,000円だなんてメニューを見て目が飛び出るかと思ったよ。

 

 

目が点になる

「え・・」とおどろいた時には、目が点のように小さくなるかもしれませんね。マンガが元になって生まれたとも言われます。

■ 「何だろう。これ・・」と信じられないものを見た時のフィーリングです。

例:たしかに食べ放題だけど、彼があんまりよく食べるから、あの日は目が点になってしまった。

例:公園でワークアウトをしていると、時々、目が点になるようなすごいパフォーマンスを見かけることがある。

 

 

目が回る

回る音は「グルグル、グルグル・・・」ですね。

■ 見えているものがあんまり忙しく動いて、頭がふらふらする気分でしょうか。

例:このメリー・ゴーラウンド、やたらと速いものだから目が回った

例:月末はいつも目が回るほど忙しいんだ。

 

 

鼻が高い

顔の真ん中の鼻が高い、確かに自信が持てるイケメンかもしれませんね。

■ 何か良いことをして自信を持つ、みんなに自慢できる、良い気分であることです。

例:全日本チームの一員として有名だったあの頃は、毎日どこを歩いていても鼻が高かった

例:息子さんが有名モデルなんて、鼻が高いでしょうね。

 

 

鼻にかける

高い鼻に自慢のサングラスをかけていれば、確かにハンサムかもしれませんね。

■ 何かに自信をもっていてプライドが高い、自慢する、という意味の言葉です。

例:彼は背が高いのと顔がいいのを鼻にかけていて、いつも偉そうだ。

例:彼女のテストはいつも100点だけど、鼻にかけているのを見たことがないよ。

 

 

鼻につく

鼻で感じるのはニオイ、「ぷん」とくさい空気でしょうか。

■ 誰かが嫌い、イライラする、どうしても嫌なムード(いやな感じ)がするということです。

例:彼は確かに格好いいけど偉そうで鼻につくよ。

例:彼女の話し方ってマナーがなくて、「え?なに?」とか「聞こえなーい」とかオフィスでも平気で言うから本当に鼻につくんだ。

 

 

口に合う

この味が好き!

■ 食べ物が好みに合うことを言います。

例:日本の料理が口に合うと良いのですが・・。

例:お口に合うかどうか分かりませんが是非お召し上がりください。←※定型フレーズですね。食べ物をおすすめする時

 

 

歯が浮く

話しているうちに口から歯が浮いてしまう。どんな言葉が頭に浮かびましたか?

■ 聞いていて恥ずかしくなるような「気障(きざ)」なことを言う。普通は言えないような「格好が良すぎる」ことを話すことです。

例:今どき「君の瞳に乾杯」とか「100万ドルの夜景より綺麗だ!」とか、そんな歯が浮くようなことがよく言えるものだ。。

例:夫も昔は毎日歯が浮くようなことを言っていたけど。

 

 

顔から火が出る

顔が真っ赤で熱い!

■ とても恥ずかしい!という気持ちのための言葉です。

例:スカートがバッグにひっかかって腰までめくれてたのに、電車に乗ってる間中ずっと気が付かなかったなんて、思い出すたびに顔から火が出る思いだ。

例:カラオケで歌った時はあんまり自分が下手くそで顔から火が出るようだった。

※確かに「恥ずかしい!」ですね。大変恥ずかしいのですが、しかし命に関わるようなシリアスさは伴わない場面が多いでしょうか。

 

 

首になる

「首」とは首から上のあたま全部を言う言葉でもありますね。ですから「首」になるとは怖い言葉です。

■ 会社(などの組織)を辞めさせられる、ということです。

例:長年のパワハラが問題になって、ついに課長が首になった

例:今の日本の会社では、首になることはめずらしいだろう。

 

 

首が回らない

お金とは私たちにとって人生の重い荷物、プレッシャー、ストレスかもしれません。それが頭・首・肩にのっかっている。。

■ (借金などで)お金のために辛いシチュエーション、大変な状態で困っていることの喩えです。

例:便利だと思って使っていた「リボ払い」で首が回らなくなってしまった。

例:田中さん、会社辞めて始めたビジネスで大失敗して首が回らないそうですよ。

 

 

肩書

肩に書かれているものって何でしょうか。

■その人のポジション(社会的な立場)のことを「肩書(かたがき)」と言います。

例:彼の名刺をもらって「社長」という肩書を見た時には本当にびっくりしたよ。

例:「部長」という肩書だけで、社会はかなり生きやすい場所になるだろう。

 

 

胸にしまう

胸の中に静かにしまっておくのですね。

誰にも言わないということです。自分の心の中だけで分かっている何か・・。

例:昨日の居酒屋で聞いた話は胸にしまっておくよ。

例:夫に言いたいことをあんまりたくさん胸にしまって我慢していたから、いつの間にか忘れちゃったよ。

 

 

腕を磨く

腕とはスキルのこと、ブラシをかけて磨くとどうなるか。

■ スキルをトレーニングする、レベルアップする、上手になるためにガンバるということです。

例:学生時代のバイトでコーヒーを淹れる腕を磨いたんですよ。

例:(チェスで)いやあ、負けた!よく腕を磨いたね!←※対戦相手のレベルアップを褒めているのですね。

 

 

腕がいい

腕とはスキルのこと、その腕が「いい」。

■ 何かが上手であること、技術があることを言います。

例:このお寿司屋さんのマスターは本当に腕がよくて美味しいよ!

例:腕がいい家庭教師を見つけるのは難しいものだ。

 

 

 

手が離せない

手は毎日色々な仕事をするのに使いますね。

■ (仕事などで)目の前だけに忙しくて、他のことが出来ない状態です。

例:今日は朝からメールが多くて、ぜんぜん手が離せなかったんだ。

例:あ、ごめん!今キッチンで手が離せないから電話出て!(’リンリン’ と電話の呼出音がなっているシーンですね)

 

 

手が足りない

手は仕事をするもの、その手がもっと欲しい。

■ 仕事が多くて忙しすぎる、もっと働く仲間がほしいのにいない。このような状況を話す言葉です。

例:勉強もちゃんとしたいし、でもアルバイトもしなければいけないし、パートナーは風邪で寝込んでるし、「まったく本当に手が足りないよ!」

例:うちは小さなお店だからイベントに出るにはどうしても手が足りなくなっちゃう。

 

 

 

本日の勉強はこれで全部です。

「頭が柔らかい」と「頭が固い」という言葉を見るところから始めて、目・鼻・口、そして腕や手の言葉を取り上げて例文と一緒に意味を確認してみました。

体を使った日本語の言葉は色々ありますので続編のブログも楽しみにお待ちくださいね。

そして、本日覚えた言葉はどれもよく耳にするものばかりですから、「あ!チャンス」と思ったときには是非ご自身の日本語の中にも採用して使ってみてください。

きっと周りの人が「あ!いいな!」と感じる日本語が自然に口から出ていると思います。

私たちのブログ記事を「面白い!」と思ってお読みいただけたら本当に嬉しい限りです。

外国語が上手になるには、やっぱり毎日の勉強が大切です。

さあ、ぺらぺらの日本語上手を目指して私たちと一緒に勉強を頑張りましょう!