と思います、と言いますを使って話してみよう!/日本語ラーニングサポートLLC

2025/05/06 ブログ

本日は、「と思います」「と言います」という二つの文型をご紹介します。

さっそく「と思います」から見ていきましょう。

 

「と思います」には二つの使い方があります。

まずは一つ目の使い方からご紹介します。

例えば、こんな時…

 

A:今日は雨が強いね。明日も雨が降るかな?

B:(うーん、天気予報は見ていないからわからないけど、でも今は梅雨だから…)

  はい、明日も降ると思います。

 

A:田中さんは、もう帰りましたか?

B:(うーん、田中さんが帰ったかどうかわからないけれど、あの人はいつも早く帰るから…)

 はい、もう帰ったと思います。

 

 

このように、本当のことはわからないけれど、話し手の推測で話すときに「と思います」が使えます。

「たぶん」「きっと」などの言葉と一緒に使うことも多いです。

 

Sample1 田中さんは結婚していると思います。

Sample2 この野菜は腐っていると思います。

Sample3 明日の試合は、たぶん中止だと思います。

Sample4 あの子は、きっとまだ学生だと思う。

Sample5 たぶんこのパソコンは、そのかばんに入らないと思うよ。

 

上のように使うことができます。

答えがあまりはっきり分からない時にも、根拠に基づいて予想を話す時にも、幅広く使えます。

「と思います」の前は普通形になります。

動詞、名詞、形容詞全て繋げられますが、普通形ですのでナ形容詞と名詞は、「~だと思います」になります。

 

それでは、二つ目の使い方です。

例えばこんな時…

 

A:新宿までバスで行くのと、電車で行くのとどっちがいいですかね?

B:うーん、電車で行った方がいいと思いますよ。安いし速いですから。

 

A:東京の生活は便利ですか?

B:そうですね。便利だと思いますよ。

 

このように、自分の意見をいう時にも使えます。

一つ目の使い方は、「たぶん~」という自分の予想で正しいかどうかわからないときに使いましたが、今回は予想ではなく自分の意見ですので「たぶん」「きっと」という言葉は一緒に使いません。

 

Sample1 犬と猫なら、猫の方が飼いやすいと思います。

Sample2 パンプレットの文字、もう少し大きい方がいいと思うけど…

Sample3 あなたが謝る必要はないと思う。

Sample4 東京に住んでいるなら車はあまり使わないと思うよ。買わなくてもいいんじゃない?

 

先ほどのSample1を見てみましょう。

「犬と猫なら、猫の方が飼いやすいと思います。」

もし、この文に「と思います」がなかったらどうなるでしょうか。

 

「犬と猫なら、猫の方が飼いやすいです。」

こうなりますね。「飼いやすい」といってしまうと、誰が見てもそうだというような断定の意味になってしまいます。

しかし、人によっては犬の方が飼いやすいという人もいるでしょう。

ですから、日本人は「これは個人的な意見ですよ」という意味で、「と思います」をつけることが多いです。

 

また、「~はよくない」と言いたいときや、人に注意するときにもSample2のように「~と思うけど」を使ってやさしい言い方にすることができます。

・こっちの色の方が見やすいと思うけど…

→(今の色はあまりよくないから、こっちの色に変えてください)

 

・そのネクタイの柄、営業には向かないと思うけど…

→(そのネクタイは営業向きではないので違うネクタイをしてきてください)

 

上司や先生にこのように言われた場合、それは個人的な意見ではなく、注意や要求ですのでしっかり聞きましょう。

 

 

次に「と言います」をご紹介します。

「言います」という動詞は、「話します」とも似ていますね。To Sayという意味です。

 

Sample1 母は怒るといつも「こら~!」と言います。

Sample2  ご飯を食べる前に、いただきますと言います。

Sample3 (私は、)課長に来週の会議に出席できないと言いました。

Sample4 (私は、)私はまだ大学生だと言いました。

Sample5 あなたがほしいと言ったから買ってきたのに、食べないの?

 

活用は、「と思います」と同じで、普通形です。

な形容詞と名詞は「~だと言います」になります。

また、話し手と聞き手以外の他の人が話した内容であれば「~と言っていました」と言うことが多いです。

「~と言いました」は、ただ「言った」という事実を引用しているだけですが、「~と言っていた」というと、誰かの話を他の人に伝える伝言の意味があり、その内容の効果がまだ続いているというようなニュアンスがでます。

・佐藤さんは、今日は来られないと言っていました。

→(ですから、佐藤さんは今日来ませんよ。)

・母は、1週間旅行に行くと言っていました。

→(ですから、母は今家にいないですよ。)

 

 

いかがでしたか。

本日は「と思います」「と言います」についてお話しました。

皆さんの勉強の役に立っていれば嬉しいです。

皆さんも今日学習したことを使って、日本語で話してみましょう!

それでは、今日はここまで!

また次回のブログでお会いしましょう。