~時を使って話してみよう!/日本語ラーニングサポートLLC

2025/03/17 ブログ

「~時」という文法を学習しましょう!

この文法を使うと、それがいつあるのか、いつ起こったのかを表すことができますよ。

例えばこんな会話を見てみましょう。

 

A:何年前に日本に来ましたか?

B:5年前に来ました。

A:そうなんですか。5年前、何歳でしたか?

B:ええと、22歳でした。

 

 

Aさんの「何年前に日本に来ましたか?」という質問に、Bさんは「5年前に来ました。」と答えていますね。

これはとても良い答え方です。

もし自分の年齢も一緒に言いたい場合は、このように言うこともできます。

「5年前、22歳の時に来ました。」

 

同じような文で、他の例文を作ってみましょう。

「田中さんは、30歳の時に結婚したそうです。」

 

「~の時」はいつなのか、具体的に言う時に使うことができます。

名詞、動詞を入れた例文を見てみましょう。

 

Sample1 高校生の時、留学したことがあります。

Sample2 子供の時、何をして遊ぶのが好きでしたか。

Sample3 出かける時、まどを閉めて行ってくださいね。

Sample4 次帰国する時、家族にプレゼントを買って行きます。

Sample5 これは、アメリカに旅行に行った時に、買ったものです。

Sample6 電車に乗った時、家に携帯を忘れたことに気が付きました。

 

この例のように使うことができます。

Sample1とSample2は「名詞+の時」ですね。

一般的に過去のことを話す場合が多いです。

Sample3~Sample6は「動詞+時」のパターンです。

ここは少し複雑なので一緒に見ていきましょう。

 

●V1るとき、V2。

前件が、動詞の辞書形+時の場合、V1のまえにV2が起こります。

例えば、

出かける時、まどを閉めて行ってくださいね。」

   V1      V2

 

これは、V1(出かける)前にV2(部屋のまどを閉める)という順番になりますね。

 

帰国する時、家族にプレゼントを買って行きます。」

  V1            V2

 

これも同じです。V1(帰国する)前に、V2(プレゼントを買う)ですね。

 

 

●V1た時、V2。

前件が、動詞のた形+時の場合、V1の後で、V2が起こります。

例えば、

「これは、アメリカに旅行に行った時に、買ったものです。」

            V1       V2

 

V1(アメリカに行った)後で、V2(買う)という行動をしていますね。

 

電車に乗った時、家に携帯を忘れたことに気が付きました。」

    V1                 V2

 

こちらも、V1(電車に乗った)後で、V2(気が付いた)ということですね。

 

ですから、それぞれどのタイミングでV2が起こったのかを考えながら話す必要があるんですね。

また文末を「~ます」にすれば未来や習慣を表すことができ、「~ました」と言えば過去のことを表すことができます。

ここは、普通の文と同じですね。

つまり、このような文も存在します。

「京都に行った時、八つ橋を買います。」

これは、前件がた形ですが、文末は「ます」なので全体として未来のことを話しています。

話し手は、まだ京都に行っていません。

次に京都に行ったら、京都で八つ橋を買うという意味になります。

 

「中国へ行くとき、ビザを申請しました。」

これは、前件が辞書形ですが、文末は「ました」ですから、全体として過去のことを表しています。

話し手は、もう中国に行った経験があり、その時に(中国に行く前に)ビザの申請をした。

という意味になります。

ですから、未来のことだから文中の動詞は全て辞書形にしなければならない、過去のことだから動詞は全てた形にしなければならないというわけではないんです。

V1とV2の動作がどちらが先に起こったかというのが大切であり、それによって前件の活用は変わってくるんですね。

 

 

また、ない形をつけることもできます。

Sample7 この問題がわからない時は、質問してください。

Sample8 このドアが開かない時は、業者に連絡しないといけません。

Sample9 予約時間に間に合わない時は、メールしてください。

Sample10 眠れない時は、ホットミルクを飲みます。

 

「~ない時は、~してください。」は、「~場合は」と入れ替えることができることができますね。

 

形容詞を入れた文も作ることができます。

Sample11 父は若い時、パイロットでした。

Sample12 このグループが一番人気だった時、ライブに行ったことがあります。

 

このように、「~時」は、動詞、形容詞、名詞の普通形で作ることができます。

 

練習で、文を作ってみましょう。

 

①           、お菓子を買って行きます。

②           、薬を飲んで早く寝ます。

③           、家族に電話します。

④           、まず手を洗います。

⑤           、ここに連絡してください。

 

どうですか。それぞれの文が作れましたか?

回答例は、このブログの一番下に載せますので、見てみてくださいね。

 

今日は、「~時」という文法をご紹介しました。

皆さんも、いつ起きたことなのかこの文法を使って話してみましょうね!

とても便利な文法で、さまざまな場面で使うことができますよ!

それでは、今日はここまで!

また次回のブログでお会いしましょう!

 

 

 

問題の回答例

①友達の家に行く時、お菓子を買って行きます。

②風邪の時、薬を飲んで早く寝ます。

③寂しい時、家族に電話します。

④料理する時、まず手を洗います。

⑤コピー機が故障した時は、ここに連絡してください。