辞書形を使って話してみましょう!/日本語ラーニングサポートLLC

2025/03/04 ブログ

辞書形を使って話してみよう!

今日は、動詞の辞書形の作り方と、辞書形を使ってどんな文ができるのかをご紹介します。

それでは、さっそくやっていきましょう。

 

まずは、辞書形の作り方から解説していきます。

皆さん、もう日本語の動詞のグループ分けはできますね?

日本語の動詞のグループって何!?という方は、以前のブログで動詞のグループ分けについて詳しく説明したものがありますのでそちらを先に読んでから、このブログを読んでください。↓

「て形を使って話してみよう!」日本語ラーニングサポートLLC

 

それでは、まず動詞の1グループから見ていきましょう。

行きます→行く i→u

書きます→書く

読みます→読む

話します→話す

待ちます→待つ

急ぎます→急ぐ

帰ります→帰る

 

このように、1グループ動詞は、ますの前の[i]の音が[u]の音に変化します。

これで辞書形の完成です。

て形活用の時のような難しいルールやイレギュラーがないのでそこまで難しくないですね。

 

それでは、2グループを見てみましょう。

食べます→食べる

寝ます →寝る

見せます→見せる

調べます→調べる

開けます→開ける

見ます →見る

います →いる

起きます→起きる

 

このように、2グループ動詞は、ます形の「ます」を取って、「る」をつけるだけです。

食べます + る → 食べる

ですね。

 

 

最後に3グループ動詞ですね。

これは2つしかありませんので覚えましょう。

きます →くる

します →する

 

3グループはイレギュラー動詞なので、活用の法則がないです。

最初の文字も変わってしまいますので注意しましょう。

また、「きます」→「くる」という変化をしても、漢字は同じ「来ます」「来る」ですので、読み方に気をつけてくださいね。

「します」→「する」という変化がありますので、もちろん「勉強します」は「勉強する」、「掃除します」は「掃除する」になります。

 

 

ここまでが動詞の辞書形活用です。

いかがでしたか。

それでは、少し練習してみましょう。

 

行きます→ ?

食べます→ ?

起きます→ ?

来ます → ?

飲みます→ ?

とります→ ?

寝ます → ?

します → ?

泳ぎます→ ?

閉めます→ ?

開けます→ ?

座ります→ ?

つけます→ ?

貸します→ ?

借ります→ ?

探します→ ?

出かけます→?

話します→ ?

帰ります→ ?

呼びます→ ?

 

答えはこの下にあります。

 

 

答え

①行く ②食べる ③起きる ④来る ⑤飲む ⑥とる ⑦寝る ⑧する ⑨泳ぐ ⑩閉める ⑪開ける ⑫座る ⑬つける ⑭貸す ⑮借りる ⑯探す ⑰出かける ⑱話す ⑲帰る ⑳呼ぶ

 

 

答えは全て合っていましたか?

それでは、この辞書形を使ってどんな文が作れるのか見てみましょう。

 

●~ことができます

Sample1 私は、日本語を話すことができます。

Sample2 弟は、1000メートル泳ぐことができます。

Sample3 母は中国料理を作ることができます。

Sample4 田中さんは、ピアノを弾くことができます。

 

「できます」という動詞は、その能力がある、スキルがあるという意味ですね。英語で言えば「can~~」/「≒ to have potential」になります。

「できます」の前に別の動詞を入れて言いたい時、例えば「日本語を話します」「できます」と言いたいときには、「日本語を話すことができます」と、辞書形+ことをつけなくてはいけません。

直接「ます形」につなげられないので注意しましょう。

 

✖ 彼は、英語を話しますできます。

〇 彼は、英語を話すことができます。

 

 

●趣味は~ことです

次は趣味について話してみましょう!

趣味を話すときにはこのようにいうことができます。

 

Sample1 趣味は、ピアノを弾くことです。

Sample2 趣味は、絵を描くことです。

Sample3 趣味は、サッカーすることです。

Sample4 趣味は、写真を撮ることです。

 

動詞の辞書形の後ろに「こと」を入れて、趣味を表すことができます。

「こと」をつけることで、動詞が名詞化され、文として成立します。

次のようには言えませんので注意してください。

 

✖ 趣味は、ピアノを弾きます。

✖ 趣味は、ピアノを弾くです。

〇 趣味は、ピアノを弾くことです。

 

また、名詞だけでこのように言うこともできます。

・趣味は、ジョギングです。

・趣味は、運転です。

 

名詞+です でも同じような文が作れます。

じゃあ、全部名詞で良いのではないかな?と思ったあなた!

次の文を見てみましょう。

 

趣味は、サッカーです。

 

この文を見てみると、話し手が実際にプレイヤーとしてサッカーをするのが好きなのか、サッカーの試合を見るのが好きなのかわかりませんね。

「趣味は、サッカーをすることです。」「趣味は、サッカーを見ることです。」と言ったほうがわかりやすいと思いませんか。

こういった、動詞をはっきり言う方が分かりやすい趣味もありますので、名詞文、動詞文どちらも覚えておきましょう。

 

●~まえに、~する

動作の順番を表す時に使える文法です。

「Aのまえに、Bをする」と言うと、動作の順番はB→Aというように、まずBをして、それからAをするという意味になりますね。

 

Sample1 帰る前に、事務所の電気を消してくださいね。

Sample2 ご飯を食べる前に、手を洗います。

Sample3 寝る前に、宿題をします。

Sample4 出かける前に、歯を磨きなさい!

 

 

このように、辞書形+まえに~で、動作の順番を表すことができます。

二つの動作のうち、どちらを先にするかを言いたいときは是非使ってみてくださいね。

 

 

これで本日のブログ記事は全部です。

辞書形の作り方と辞書形を使った文法をご紹介しました。

いかがでしたか。

辞書形は、今日ご紹介した文法以外でも使える文法がたくさんありますので、しっかり覚えておきましょうね。

それでは、今日はここまで!

また次回のブログでお会いしましょう!