もし~たら、もし~てもの使い方を学習しましょう!/日本語ラーニングサポートLLC

2025/01/26 ブログ

「もし~たら~」「もし~ても~」を使って話してみましょう。

この二つの文法は、日常会話でもよく出てくる文法です。

今日は、意味の理解と実際の使い方を学習しましょう!

それでは、今回も最後までお楽しみください。

 

・もし~たら の使い方

みなさんは、お金がたくさん欲しいですか??

欲しい!という方が多いと思います。

じゃあ、そのお金で何が買いたいですか?

かっこいい車?大きい家?きれいなジュエリー?

 

そんなときは、こう言いましょう。

・(もし)お金があったら、車が欲しいです。

・(もし)お金があったら、家が欲しいです。

・(もし)お金があったら、ジュエリーが欲しいです。

 

今はそんなにたくさんのお金がありません。

でももしお金があったら…という仮定条件ですね。

本当は、もしくは今はそうではないけれど、そのような状況であれば~という意味で使われますね。

 

Sample1 1週間休みがあったら、ヨーロッパに行きたいです。

Sample2 もし宝くじが当たったら、何を買いたいですか。

Sample3 もし雨が降ったら、明日の試合は中止ですか。

Sample4 安かったら、買います。

Sample5 週末暇だったら飲みに行きませんか。

Sample6 またそんなつまらないことで喧嘩したの?もし私がAさん(あなた)だったら、自分から謝るけどな。

 

動詞はもちろん、イ形容詞、ナ形容詞、名詞もこの文法に使えます。

また、「もし」はあってもなくても意味はほとんど変わりませんが、より可能性が低いことに「もし」が使われる傾向があります。

 

 

 

 

・もし~てもの使い方

皆さんは、こんな時、日本語でどう言いますか?

 

(明日のテニスの試合は、晴れの場合も、雨の場合もする。)

A:明日のテニスの試合、雨が降ったらやらないんですか?

B:いいえ、               。

 

何と言うか考えてみましょう。

 

 

こんな時は、このように言えます。

「いいえ、雨が降ってもやりますよ。」

 

そうです。「~ても~」という文法を使うのですね。

「~ても~」は前のことから予想されることとは反対のことが後ろに来ます。

また、晴れでも雨でも関係なく結果は同じになる(=試合をする)という意味にもなります。

 

Sample1  もう10時ですよ。走っても間に合わないでしょう。

Sample2 明日は、試験なので熱があっても学校へ行きます。

Sample3 今度のパーティはいろんな国の人が来ますが、英語は上手じゃなくても大丈夫ですよ。

Sample4 ずっとあのブランドの時計が欲しいと思っていたんです。高くても買います!

Sample5 家賃20万か…便利でもこの家には住めません。

Sample6 このアルバイトは、高校生でも応募できます。

 

 

動詞、イ形容詞、ナ形容詞、名詞全てこの文法に入れることができます。

仮定の意味を強くしたい場合は、「もし~ても」と言ってもいいですよ。

先ほど学習した「~たら~」と一緒に会話の中で出てくることも多いです。

それでは、「~たら~」と「~ても~」の意味を少し整理してみましょう。

 

雨が降ったら行きません。

雨が降っても行きます。

 

高かったら買いません。

高くても買います。

 

このように「~たら~」では、~が発生した場合、~になる、~をすると言いたい時に使われます。(雨が降るということが発生した場合→行かない)

一方、「~ても~」は、~が発生するかもしれない、でも結果は変わらないと言いたい時に使います。(雨が降る→でも行く)

この二つは、未来のことを仮定して話す文法で、まだ実際には起こっていないことについて話します。

 

 

また、「~ても~」に少し似ている文法に「~のに~」というものがあります。

これも予想とは反対のことになったという意味ですが、仮定の意味はありません。

「のに」の前には実際に起こったこと、実際に決まっていることがきます。

 

Sample1 たくさん勉強したのに、不合格だった。

Sample2 このかばん新しく買ったばかりなのに、汚れちゃった。

Sample3 日曜日なのに、出勤しなければなりません。

Sample4 このアニメ、面白いのに全然人気がない。

 

このような違いがあるんですね。

 

 

・「~たら~」の他の使い方

実は、「たら」には他にもいくつか意味があります。

今回メインでご紹介したのは、「もし~たら~」という仮定条件の使い方でしたが、他にこんな用法があります。

 

①確定条件

Sample1 6時になったら、ご飯を食べよう。

Sample2 空港に着いたら連絡してください。

Sample3 仕事が終わったら飲みにいかない?

 

前の条件をクリアした後、~といった意味になります。

この用法は、仮定ではなく確定条件です。

 

それぞれ前の条件の部分を見てみましょう。

「6時になる」「空港に着く」「仕事が終わる」というのは、近い未来にほぼ100%起こることです。

何もしないで時間を過ごしていても自然に6時になりますし、飛行機に乗っていればいつかは空港につきますね。

このように、起こる可能性が100%に近いとき、確定条件の用法になります。

ですので、この用法の際には、「もし」という言葉は一緒に使いません。

 

②偶然、一回だけ発見したという使い方

Sample1 昨日駅前のデパートに行ったら、偶然田中さんに会ったんだよ。

Sample2 教室に来たら、だれもいなかった。

Sample3 引き出しを開けたら、古い祖父の手紙が出てきた。

 

偶然、一回だけ何かを見つけた、発見したという意味で使われます。

そのきっかけを表す文に「たら」をつけるとこの文が完成します。

きっかけ(=デパートに行った)、そして偶然の発見(=田中さんに会った)という構成ですね。

この文の場合は、文末は全て過去形になります。

 

 

いかがでしたか。

本日は、仮定の「もし~たら~」「もし~ても~」を学習しました。

皆さんの日常会話でも取り入れられそうでしょうか。

是非、本日勉強した文を日々の日本語会話でも使ってみてください。

それでは、今日はここまで!

また次回のブログでお会いしましょう!