ない形を使って話してみましょう!/日本語ラーニングサポートLLC

2024/11/10 ブログ

ない形を使って話してみましょう。

 

本日は動詞のない形の作り方と文型を学習しましょう。

まずは、ない形の作り方と覚える順番ですね。

ステップ1 動詞を3つのグループに分ける

ステップ2 まず簡単な動詞の2グループ、3グループのない形を覚える

ステップ3 1グループ動詞のない形を覚える

 

 

 

ステップ1 動詞を3つのグループに分ける

 

日本語の動詞にはどんなものがありますか?

例えば、食べます、飲みます、行きます、来ます、寝ます、起きます、します、勉強しますなど…

これらは、3つのグループに分けることができます。

どうやって分けるのかは、過去のブログ「て形を使って話してみよう!」で詳しく解説していますので、動詞のグループ分けについてまだ知らない方はまずこちらのブログをご覧ください!

https://nihongojikan.jp/blog/20240929-4308/

 

ステップ2 まず簡単な動詞の2グループ、3グループのない形を覚える

最初は、一番簡単な2グループの動詞のない形から覚えましょう。

 

食べます→食べない

止めます→止めない

調べます→調べない

見ます →見ない

います →いない

 

どんな変化がありますか。

そうです。2グループの動詞は、ます形のますを取った形に「ない」をつけるだけです。

例えば、「食べます」というます形から「食べます」→「食べない」になるんですね。

他の動詞も同じです。

 

では、次に3グループの動詞を覚えましょう。

きます  →こない

します  →しない

勉強します→勉強しない

 

 

3グループ動詞はイレギュラーですから、このまま覚えてしまいましょう。

特に「来ます(きます)」は、「来ない(こない)」と漢字の読み方が変わりますので注意しましょう。

 

 

ステップ3 1グループ動詞のない形を覚える

1グループの動詞は少し複雑な感じがしますが、ルールを覚えればそこまで難しくないのでしっかりルールを覚えましょう。

 

行きます→行かない  i→a

飲みます→飲まない

書きます→書かない

話します→話さない

待ちます→待たない

座ります→座らない

 

どんな変化が起きていますか。

1グループの動詞は、「ます」の前の音「i」を「a」に変えて、「ない」をつけます。

例えば、「行きます」なら、ますの前の音「き」を「か」に変えて、「ない」をつけるので「行かない」になります。

他の動詞も同様です。

 

 

それでは、練習してみましょう!

1~3グループの動詞を混ぜて問題を出します。

ない形に直してください。

 

行きます → ?

見ます  → ?

飲みます → ?

します  → ?

帰ります → ?

調べます → ?

話します → ?

待ちます → ?

来ます  → ?

止めます → ?

寝ます  → ?

勉強します→ ?

座ります → ?

 

 

 

 

 

 

答え

行かない、見ない、飲まない、しない、帰らない、調べない、話さない、待たない、来ない、止めない、寝ない、勉強しない、座らない

 

 

 

それでは、ここからは「ない形」を使った文法を学習しましょう。

まずは、会話文を見てみましょう。

 

 

(アルバイト先で)

先輩:〇〇さん、何をしているんですか。

後輩:あ、先輩。今、JLPTの勉強をしているんです。

先輩:そうですか。アルバイトの休憩中にも勉強しているんですね。

後輩:はい、テストは来週なんですが、明日学校のレポートも提出しなければいけなくて…

先輩:大変ですね。

後輩:はい、今日は寝ないで朝まで勉強と宿題をするつもりです。

先輩:じゃあ、今日は、店の前の掃除と片付けは私がやりますから、〇〇さんはやらなくてもいいですよ。

後輩:え、いいんですか。

先輩:はい、今日は早く帰って少し休んでください。

後輩:ありがとうございます。

先輩:明日、学校に遅刻しないでくださいね。

後輩:はい、わかりました!

 

 

 

ない形の文がいくつか出てきましたね。

一つ一つ見ていきましょう。

 

●~なければならない

本文の中では、「明日学校のレポートも提出しなければいけなくて…」と言っていましたね。

「~なければならない」は、それをする必要がある、それをする義務があるという意味です。

英語で言えばmust、have to といったところでしょうか。

また、以下の文法も同じ意味で使われます。

下にいけばいくほどカジュアルな表現になります。

・~なくてはならない

・~なければいけない

・~なきゃならない/いけない

・~なくちゃならない/いけない

・~なきゃ/~なくちゃ

 

 

Sample1 今週中に家賃の支払いをしなければならない。

Sample2 テストの答えは鉛筆で書かなきゃいけないんです。

Sample3 今日は、晩ご飯を作らなくちゃいけません。

Sample4 パーティーにはドレスを着て行かなければいけませんか。

 

このように使うことができます。

動詞は「ない形」を使います。

 

また、Sample4のように「~なければいけませんか/なりませんか。」という質問をされた場合、

YES→ はい、~なければなりません。

NO→いいえ、~なくてもいいです。

 

という答えになります。

 

●~ないで~

本文では、「はい、今日は寝ないで朝まで勉強と宿題をするつもりです。」と言っていましたね。

「AないでB」というのは、Aをしない状態でBをするという意味です。

この場合は、寝ない状態でずっと勉強していたということですね。

 

Sample1 今日は傘を持たないで来ました。

Sample2 昨日はお風呂に入らないで寝ました。

Sample3 体調が悪いんですか。無理しないで休んでくださいね。

Sample4 辞書を使わないで、自分で作文を書きました。

 

「傘を持たずに来ました。」のように「~ずに~」という文法を使うこともあり、「~ないで~」と同じ意味になります。

 

●~なくてもいい

本文では、「〇〇さんはやらなくてもいいですよ。」と言っていましたね。

これは、~する必要がない、~する義務がないという意味です。

 

Sample1 明日は休みなので、早く起きなくてもいいです。

Sample2 今日は晴れる予報だから、傘を持って行かなくてもいいんじゃない?

Sample3 ここは靴を脱がなくてもいいですよ。

Sample4 無理しなくてもいいですよ。

 

●~ないでください

本文では、「明日、学校に遅刻しないでくださいね。」と言っていましたね。

「~ないでください」は何かをしないように指示する時に使います。

「~してください」の反対の意味ですね。

 

Sample1 ちょっと、勝手に写真を撮らないでください。

Sample2 これは展示品ですので、触らないでくださいね。

Sample3 試験勉強中だから、騒がないで!

Sample4 まだニュースを見ているから、テレビは消さないでください。

 

「~ないでください」は、「~てはいけません」と似ている場面で使われることもあります。

「~てはいけません」は、その場所、その状況で~することが禁止されているという意味です。

「~ないでください」は、話し手が聞き手に~をしないように指示する文法ですので、話し手がそれをされると嫌だ、困るというようなニュアンスが含まれています。

「ここで煙草を吸ってはいけません」

→ここで煙草を吸うのはルールとして禁止されています。

「ここで煙草を吸わないでください」

→ここで煙草を吸われるのは困ります。

 

 

いかがでしたか。

本日は、「ない形」の作り方とない形を使った文型をご紹介しました。

皆さんも本日の内容をしっかり復習して、日常会話でも「ない形」を使って話してみましょう!

それでは、今日はここまで!

また次回のブログでお会いしましょう。