アラジンと魔法のランプpart3を読んでみましょう!/日本語ラーニングサポートLLC

2024/10/16 ブログ

アラジンと魔法のランプというお話を読んでみましょう!

前回まではpart1、part2をご紹介しましたので、本日は最後のpart3をご紹介します!

part1、part2をまだ読んでいないという方は、是非そちらを先にご覧ください。

アラジンと魔法のランプpart1はこちら!

アラジンと魔法のランプpart2はこちら!

それでは、part3をお楽しみください!

 

 

「アラジンと魔法のランプ」part3

国中の人がアラジンとお姫様の結婚をお祝いしました。

しかし、これをよく思わなかった人が一人います。

それは、あの悪い魔法使いのおじいさんです。

おじいさん:「くっ~!!私が落としたランプで、姫と結婚するなんて!!」

おじいさんは、ランプ売りの服を着て、お城へ行きました。

アラジンは、どうやら今日は留守のようです。

おじいさん:「お城に古いランプはありませんか?きれいに磨いて差し上げますよ。」

お姫様  :「まあ、それならうちのランプをお願いしようかしら。」

お姫様は、アラジンが大切にしている古いランプを思い出して、持って来ました。

おじいさんは、ランプを受け取るとすぐにキュッキュッと磨きました。

すると…モクモクモクモク…ランプの精が出てきました。

ランプの精:「ご主人様。ご用は何ですか。」

おじいさん:「この城と姫を別の場所に移動させてくれ!」

ランプの精:「承知しました。」

ランプの精の指からキラキラの煙が出ると、お城とお姫様は、砂漠の真ん中に移動してしまいました。

アラジンは、帰ってきてびっくり!

お城もお姫様もみつかりません。

アラジンは、砂漠の中を探し続けました。

何日も経って、アラジンはやっとお城をみつけました。

お城の中に入ると、おじいさんはお姫様に自分と結婚するように命令していました。

アラジンは、すぐにランプを取り返そうとしましたが、おじいさんは自分のポケットに入れていたので、なかなか取り返せませんでした。

アラジンは、しばらく柱の陰からこっそり二人を見ていましたが、おじいさんが部屋からいなくなると、そっとおじいさんの飲んでいたお茶に眠くなる薬を入れました。

部屋に戻ってきたおじいさんは、薬が入ったお茶をごくごくと飲むと、すぐに眠ってしました。

アラジンは、おじいさんのポケットからランプを取ると、キュッキュッと磨きました。

すると、ランプの精が出てきて…

ランプの精:「ご主人様、ご用は何ですか。」

アラジン :「城と姫を元の場所に戻して、このおじいさんをあの洞窟の中に閉じ込めてくれ。」

ランプの精:「承知しました!」

こうして、アラジンのお城とお姫様は元に戻り、悪い魔法使いのおじさんはいなくなりました。

そして、アラジンとお姫様と王様は、お城でいつまでも幸せにくらしました。

おしまい。

 

 

いかがでしたか?

「アラジンと魔法のランプ」はpart1~part3に分けてお届けしました。

長いお話でしたが、最後まで楽しめましたか。

日本語学習では、読み物がとても効果があります。

気に入った作品があれば、同じものを何度も読んでみてください。

そして、登場人物のセリフや話の流れを覚えてしまいましょう!

何も見ないで、日本語のお話が話せるようになれば、日本語力がぐんと上がったと言えるでしょう。

 

それでは、ここからは本文に出てきた日本語の文法についてご紹介します。

今回お話するのは、「~なんて」です。

本文では、

おじいさん:「くっ~!!私が落としたランプで、姫と結婚するなんて!!」

このように使われていましたね。

この「なんて」はどういう意味でしょうか。

一緒に考えてみましょう!

 

●「なんて」の意味

①驚き

「なんて」は驚きを表すことができます。

嬉しいことにも、悲しいことにも使え、イメージと違っていた、聞いていた話と違う!と思った時によく使います。

 

Sample1 え、あの人が結婚したなんて信じられない!

     →あの人に「結婚」というイメージがない。ずっと恋人がいなかったなど…

Sample2 人のお金を盗むなんてありえない!!

     →お金を盗むことは、常識的に考えておかしい。

Sample3 田中さんが昔ヘビースモーカーだったなんて、そんな話聞いたことがないよ。

     →今の田中さんは、全くたばこを吸わないし、たばこを吸っていたという話も聞いたことがない。

Sample4 この私が負けるなんて…

     →私が負けることは予想していなかった。私は強いので負けるはずなかった。

Sample5 まさか、この学校に入学できるなんて思っていなかったから嬉しいです。

     →この学校はレベルが高い、入学希望者がたくさんいるので、自分が入学できるというイメージがなく、驚いている。

 

このような感じです。

本文のおじいさんのように、「く~!姫と結婚するなんて!」と言えば、驚きと共に怒りを表すこともできますね。

 

②提案

例をあげて、「~などはどうか?」「~がいいんじゃないか?」と提案する時に使います。

 

Sample1 夏休み旅行、北海道なんてどうかな?

     →夏休みは、北海道に行くのが良いと思う。

Sample2 これなんていいんじゃない?

     →これがいいと思うよ。

Sample3 今日の夕飯、カレーなんてどう?

     →夕飯はカレーを食べるのがいいんじゃないかな。

Sample4 赤いドレスなんてすてきじゃない?

     →赤いドレスを着るのが似合うと思う。

 

「なんて」で提案するものは、普通は一つだけです。

「~や~なんて」というと少し不自然に聞こえます。

 

③謙遜

自分や自分の家族に対してよく使い、「まだまだですよ」「レベルが低いですよ」と謙遜する時に使います。

 

Sample1 次のプロジェクトのリーダー?私なんてできませんよ。

     →私にはプロジェクトリーダーになる能力がない。

Sample2 いや~田中さんは平日仕事の後で、資格の勉強しているんですか。すごいですね。私なんて夜は家でダラダラしているだけですから。

     →田中さんは頑張っている。それに比べて私はあまり頑張っていない。

Sample3 お宅の息子さん、警察官になったんですってね!うちの息子なんて、将来やりたいこと特にないみたいで心配なんですよ。

     →自分の息子は、まだ仕事をしていない。相手の息子の方がえらい。

Sample4 (日本語が上手いですねと褒められた時)いえいえ、私なんてまだまだですよ。

     →私の日本語はまだ上手じゃない。

 

④軽視

「なんて」で、そのものが重要ではないということを表すことができます。

Sample1 ひらがななんて1日で覚えられるよ!

     →ひらがなは簡単だ!

Sample2 ピーマンなんて嫌いだよ!

     →ピーマンはおいしくない!

Sample3 あなたなんてもう顔も見たくない。

     →あなたのことが嫌いになった。

Sample4 趣味なんていらないよ。

     →私にとって、趣味は重要じゃない。他にもっと大切なことがある。

 

 

このように、「なんて」には様々な用法があります。

皆さんも今日の内容を覚えて実際に日本人との会話で使ってみましょう!

私たちのJLSブログでは、他にもたくさんの日本語のお話や文法や語彙を紹介しています。

是非、他の記事もチェックしてみてくださいね。

それでは、また次回のブログでお会いしましょう!