た形を使って話してみよう!/日本語ラーニングサポートLLC

た形を使って話してみよう!
今日は動詞の「た形」を使った文型を使って、話す練習をしてみましょう。
まずは、「た形」の作り方から学習しましょう。
と言っても「た形」の作り方は、「て形」と同じなので「て形」を学習した皆さまなら簡単にできると思います。
ステップ1 動詞をグループ分けする
ステップ2 2グループ、3グループの活用を覚える
ステップ3 1グループの活用を覚える
こちらの3つのステップは、「て形を使って話してみよう!」という以前の記事で詳しく作り方をのせていますので、動詞のグループ分け、て形の作り方を知らないという方は、まずこちらから見てみてください。↓
https://nihongojikan.jp/blog/20240929-4308/
た形の作り方は、動詞のて形の「て」の部分を「た」に変えるだけでOKです。
1グループ動詞
ます形 て形 た形
行きます 行って 行った
飲みます 飲んで 飲んだ
遊びます 遊んで 遊んだ
買います 買って 買った
書きます 書いて 書いた
待ちます 待って 待った
帰ります 帰って 帰った
話します 話して 話した
2グループ動詞
ます形 て形 た形
食べます 食べて 食べた
寝ます 寝て 寝た
止めます 止めて 止めた
起きます 起きて 起きた
見ます 見て 見た
3グループ動詞
ます形 て形 た形
きます きて きた
します して した
勉強します 勉強して 勉強した
このように、「た形」は「て形」の活用方法と同じで、「て」を「た」に変えたものになります。
それでは、「た形」を使った文型にはどのようなものがあるのでしょうか。
まずは、会話例を見てみましょう。
●田中さんと鈴木さんは、旅行について話しています。
田中:もうすぐ冬休みですね。
鈴木:そうですね。田中さんは、どこか行きますか。
田中:北海道に行ってみたいなと思っているんですが、鈴木さんは北海道に行ったことがありますか。
鈴木:はい、ありますよ。とてもおすすめです。
田中:そうですか!北海道で何をしましたか。
鈴木:スキーをしたり、札幌ラーメンを食べたりしました。とても楽しかったです。
田中:わぁ、いいですね。札幌ラーメンはまだ食べたことがないので、食べてみたいです!
鈴木:是非食べてみてください。おいしいですよ。
田中:じゃあ、今日帰ったら北海道について色々調べてみます!
鈴木:はい、とても寒いので、手袋やマフラーを持って行った方がいいですよ。
田中:わかりました。ありがとうございます。
上の会話には「た形」を使った文法がいくつかでてきましたね。
これらの文法を勉強していきましょう。
●「~たことがあります」
動詞のた形+ことがありますの形で、経験があるということを表すことができます。
例えば、「私は北海道に行ったことがあります。」
この文は、私は前に北海道に行きました。そのことを覚えています。
北海道に行った経験があります。
という意味ですね。
他にも…
「納豆を食べたことがあります。」
「日本語の新聞を読んだことがあります。」
「スキーをしたことがありますか。」
「まだ沖縄に行ったことがありません。」
のように使えますよ!
●「~たり、~たりする」
動詞のた形+り、動詞のた形+りするという形で、二つの例を挙げることができます。
例えば、皆さんは週末に何をしますか。
料理をします
日本語の勉強をします
テレビを見ます
友達とご飯を食べに行きます…
色々することがありますね。
この中の二つをピックアップしていう時、「~たり、~たりする」を使います。
他にも…
「週末は、料理をしたり、テレビを見たりします。」
「夏休みは、プールに行ったり、花火を見たりしました。」
「弟は、絵を描いたり、ピアノを弾いたりするのが上手です。」
このように使えますね。
●「~たら~」
動詞のた形+らの形で、「~のあとで」「~が完了してから」という意味を表すことができます。
「~たら」は、別の使い方もありますが、今日は「~のあとで」の使い方だけご紹介します。
上の会話文にあった「帰ってから調べます。」は、帰るという行動が完了してから、調べますという意味になります。
「家に帰る」→「調べる」
という順番ですね。
他にも…
「空港についたら、電話します。」
「手を洗ったら、すぐご飯を食べます。」
「仕事が終わったら、飲みに行きましょう。」
「資料を作り終わったら、帰ります。」
のように使えますよ。
●「~たほうがいい」
動詞のた形+ほうがいいという形で、「~をすることをおすすめする」というアドバイスができます。
例えば、「マフラーを持って行ったほうがいいですよ」
という文は、北海道は寒いです。マフラーを持って行くのがおすすめです。という話し手のアドバイスなんですね。
他にも…
「風邪をひいたんですか?休んだほうがいいですよ。」
「沖縄に行くなら、バナナボートに乗ったほうがいいですよ。」
「パソコンのことなら、佐藤さんに聞いたほうがいいですよ。」
のように使えます!
いかがでしたか。
本日は、「た形」の作り方と、「た形」を使った文法をご紹介しました。
た形は、過去形、パストフォームだと覚えてしまっている方もいらっしゃるかもしれませんが、実は「た形」が表しているのは過去だけではありません。完了、後悔、発見など色々な使い方があります。
ですので、「た形」が入っているからといって、全ての文が過去になるわけではないので注意しましょう。
今回の「た形」の他にも私たちのブログではたくさんの楽しくて勉強しなる記事をアップしています!
是非他の記事も見てみてくださいね。
それでは、また次回お会いしましょう!