ここ、そこ、あそこの違い / 「今、どこですか?」ー場所とロケーションの言葉、Lv.Start

2024/09/13 ブログ

ここそこあそこの違いを考えます。

「どこ」に関する言葉、つまり日本語の場所とロケーションについて基本的な整理をしましょう。

 

【シーン①】Q:今、どこですか? ーA:今、です。着きました!

【シーン②】Q:ここは何ですか? ーA:ああ、そこは物置きです。

【シーン③】Q:お手洗いはどこですか? ーA:あそこです。

↑上の【シーン】①〜③まで、二人の人の[Q-A]会話を読んでどのような場面がイメージできたでしょうか。

本日のブログでは、「どこ」「ここ」「そこ」「あそこ」という<4つの便利な言葉>と、基本的な場所とロケーションに関する単語を一緒に勉強しましょう。

記事の内には、多く基本的(ベーシックな) 事柄を含みますから、もう日本語の初級をしっかりと勉強したという方には今までの復習として、そして日本語を今から始めるスターターの方には大切な日本語のポイントとして、どなたにも楽しんで本日のブログの勉強内容をさらっていただければ嬉しい限りです。

尚、例示する場所とロケーションの言葉には最初級〈はじめの一歩!〉の単語というよりも[知っておくと便利な言葉]を積極的に採用しましたので語彙の暗記には是非力を入れていただきたいと思います。

外国語のスキルとは、まず言葉を憶える暗記の力によるものに他なりません。頑張りましょう。

●ブログ記事が読みにくかったら、このページの英語版や中国語版など他の言語への翻訳版にして読んでみてくださいね。ページ右上のボタンで表示する言語を選択できますよ。

●<場所とロケーションの言葉>は全部、声に出して読んでみてくださいね。自分の声が気持ちよく響いていればOK、綺麗に日本語を発音できている証拠です。

〈参考〉例に挙げた単語には全て[拍の数]と、発音ガイドを付記しました。

例:「前」[2]:ma e ←②

      ↑①

①[拍]・・・日本語を発音するためのビート、ドラムを叩いたりキータイピングをするように一音ずつをはっきりと話しましょう。

:発音ガイド・・・日本語を話す時の音の種類を一音ずつアルファベットで表記しました。子音と母音の組み合わせが基本です。つまりひらがなの一つで表される音です。※難しい発音や前後の環境に左右される特殊な発音は、まず本日の練習では忘れてはっきりと気持ちよく「どこ」と<場所とロケーションの言葉>を口に出してみましょう。①[拍]と合わせて力強い音の塊がスムーズに連続して作られるように発音することが目標です。シンプルで伸びやかに響く声が美しい日本語の発音です。

●<場所とロケーションの言葉>については、どんな位置どんな場所、そしてどのような空間のことを話しているのか、常に勉強している単語が表す対象をイメージして発声練習しましょう。「どこ」「ここ」「そこ」「あそこ」についても同様に、自分と相手に対してどのようなポジションのことを話しているのか、しっかりと意識を持って言葉の発声と発音練習に取り組みましょう。日本語の単語を口にしながら[意味されるもの]を強く思い描くことで、言葉とその意味も強く結びつくでしょう。出来るだけ強固に明瞭にイメージを作って単語を繰り返し発音練習して暗記しましょう。憶えることは外国語の力、語彙力はあなたの日本語スキルの欠かせない力になります。

 

 

〈本日の目次〉場所とロケーションの言葉

1,<4つの便利な言葉>

①どこ、②ここ、③そこ、④あそこ

※1-2),文パターン「どこ」「ここ」「そこ」「あそこ」のハウ・ツー

 

2,駅

⇒ 出口、東西南北+口、切符売り場、改札、ホーム、番線

3,会社

⇒ 事務所、受付、会議室、応接室、喫煙室、更衣室、駐車場、倉庫、非常口

4,学校

⇒ 教室、食堂、体育館、図書室、音楽室、美術室、職員室、廊下、校庭、屋上

5,アパートと家

⇒ 玄関、和室、洋室、居間、台所、寝室、押入れ、お風呂、お手洗い、庭、ベランダ

6,お買い物

⇒ 八百屋、薬局、花屋、本屋、古本屋、古着屋、リサイクルショップ、大型スーパー、食品売り場

7,ショッピング

⇒ 紳士服売り場、婦人服売り場、化粧品売り場、1階(◯階)、家具屋さん、電気屋さん

8,レストラン

⇒ お店、居酒屋、ラーメン屋、寿司屋、お好み焼き屋、喫茶店

9,ホテル

⇒ 客室、大浴場、男湯、女湯、脱衣所、サウナ、宴会場、お土産物屋、化粧室

10,位置

⇒ 前、後ろ、上、下、右、左、外、中、間、向かい、横、隣、近く

 

 

 

では、本日の勉強を始めましょう!

 

 

1,<4つの便利な言葉>

「どこ」「ここ」「そこ」「あそこ」って何でしょうか?

 

①「どこ」で聞きましょう!

文パターン:「◯◯は、どこですか?」

どこ「どこ」[2]:do ko・・わからない場所、探しているロケーション

例:

Q:あのう、カメラはどこですか? ーA:ああ、カメラは倉庫ですよ。

Q:佐藤さんはどこですか? ーA:佐藤さんは、今ミーティングルームです。

Q:すみません、トイレはどこですか? ーA:ああ、トイレは二階です。

 

②「ここ」は近いゾーン

-1) 案内しましょう

例:

A:ここは食べ放題のお店です。 ーB:へえ、美味しそう!焼き肉は久しぶりで楽しみだなあ。

ポジション: 自分 ー 相手

自分の側のエリア↑[赤い部分]=「ここ」だと簡単にイメージして会話例を読みましょう!

ここ「ここ」[2]:ko ko・・近い場所、近いポジション・ロケーション

A:ここはキッチンです。 ーB:すごくきれいですね!

A:ここは昔、大きな森だったんですよ。 ーB:へえ、今はビルばかりですから全然分かりませんね。

A:ここは去年出来たばかりなんですよ。 ーB:ふうん、和風の美術館って初めて来たかもしれない。

-2)注意しましょう

A:ここは出口ですよ ーB:あ、まちがえました!

A:ここは禁煙ですよ。 ーB:あ、すみません。

A:ここはお金を投げるのは禁止なんですよ。 ーB:あ、そうなんですか!お寺と違うんですね。

 

③「そこ」は相手のゾーン

例:

-1) 相手の近くの施設(/スペース) について質問しましょう。

A:そこは何ですか? ーB:ああ、ここは更衣室(ロッカー・ルーム) ですよ。

ポジション: 自分  相手 

話している相手の側のエリア↑[緑の部分]=「そこ」だと簡単にイメージして会話例を読みましょう!

そこ「そこ」[2]:so ko・・相手の位置する場所やロケーション、相手のテリトリーです。また、対人的な関係を無視して「少し離れた」ポジションも示します。

A:そこは空いていますか? ーB:ここですか?(隣の席を指して、) ええ、どうぞ使ってください。

A:そこはエアコンの風、当たらない? ーB:うん、ここは全然気にならないよ。(寒かったら、このテーブルに移動したら?) 

A:そこは入れないんですか? ーB:はい、こちらは有料の会議室ですので事前の予約が必要なんです。

-2) 注意しましょう。

A:そこは危ないですよ。 ーB:わっ、本当だ。階段があるの(に)気がつかなかった!

A:そこは鍵がかかってますよ。 ーB:あ、本当だ。開かない。

A:そこは暑いですよ。 ーB:ああ、本当だ。エアコンの風が全然来ない。

-3) 必要事項を伝えましょう、指示しましょう。

A:10分ほど遅れますので、そこで待っていてください。 ーB:え、、またですか?・・・分かりました。

B:消しゴムどこ行っちゃったのかなあ。 ーA:そこにありますよ!ノートの下。

※「そこ」は、話している’二人’から<少し遠いゾーン>も示します。

例:

A:そこにコンビニがあるね。 ーB:ああ、本当だ。暑いからコーラ買っていこう!

A:え!大きい野良猫!?どこにいるの? ーB:ほら、そこだよ。ベンチの下を見て。

 

④「あそこ」は遠いゾーン

-1) 遠くに在るものを指さしましょう。

例:

A:あ、東京タワーだよ。あそこ! ーB:本当だ。かなり小さいけど、こんなに遠くからでも見えるんだね。

ポジション: <自分と相手>・・(距離)・・ 「あそこ」 

自分と話し相手、二人のどちらから見ても遠いエリア↑[青の部分]=「あそこ」だと簡単にイメージして会話例を読みましょう!

あそこ「あそこ」[3]:a so ko・・遠い場所、遠い位置を示します。

A:あそこに富士山が見えるね。 ーB:え?そう?う〜ん、・・・あ!見つけた!頭のてっぺんだけちょっと見えてるね。

A:あそこが目指すゴールだ。 ーB:ええ!・・やっと見えたのに遥か彼方じゃないか!

A:すごい景色だね。(山の上から、) あそこが新宿かな。 ーB:そうだね、高いビルがたくさん並んでる。遠くまで来たね!

A:あそこで煙が上がってるね。何だろう? ーB:本当だ。火事か何かあったのかな・・・。

-2) 室内でも、距離を感じる場所(/スポット) には「あそこ」で話しましょう。

A:あのう、鈴木さんのデスクは・・・? ーB:ああ、あそこの一番奥のデスクが鈴木さんのですよ。

A:あれ、ゴミ箱どこ行っちゃったんだろう。 ーB:あそこだよ。(この事務所の) レイアウト新しくするんだって。

A:山田さん、どこに行っちゃったんだろう。 ーB:トイレにしては長いね・・。あ!あそこに戻ってきてますよ。ほら!(山田さんを手振りで指して)

A:あそこは何だろう? ーB:さあ、非常口かな?

 

※1-2),文パターンと、「どこ」「ここ」「そこ」「あそこ」のハウ・ツー

「どこ」「ここ」「そこ」「あそこ」という<4つの便利な言葉>を文の中でどう使うか整理します。

文パターン【場所を聞く】

「◯◯は、どこですか?」

①まず、探している場所の名前「◯◯」から話しましょう。

②「◯◯」+「は」で文を作りましょう

例:ワインコーナーは、どこですか?

文パターン【どのような場所か紹介をする】

「ここ/そこ/あそこ は、◯◯です。」

①まず、文のはじめは「ここ(/そこ/あそこ)」で位置を示しましょう。

②[「ここ(/そこ/あそこ)」+「は」]←このセットの後に「◯◯です」と続けて場所の名前など紹介しましょう。

例:ここは、オンラインミーティング用のブースです。

文パターン【相手が探している場所のロケーションを指し示しましょう】

「◯◯は、ここ/そこ/あそこ です。」

①まず、相手が今探している場所(/スペース、施設etc.) の名前「◯◯」から話しましょう。

②「◯◯」+「は」で文を作りましょう。そして文の後半には「ここ(/そこ/あそこ)」でジェスチャーと合わせて位置(ロケーション)を伝えましょう。

例:お手洗いは、そこです。

例:課長のデスクは、あそこです。

■上のように、「は」という助詞で話しはじめる形のパターンが一般に広く使いやすい文と思っていただいて問題ありません。

では、、

「どこ『が』」、「ここ『が』」、「そこ『が』」、「あそこ『が』」のように助詞『が』は<4つの便利な言葉>と、どのように組み合わせれば良いでしょうか。

■◯◯『が』・・・◯◯を強く明確に、ハッキリと示して話すための助詞です。ターゲットを見せると言ってもよいですし、スポット・ライトを当てると考えると分かり良いかもしれません。

 

以下に少しばかり例を挙げます。

例:今年のお花見はどこが良いかな・・。

↑イベントの場所として希望する条件を満たす「どこ」を目的意識を持って探している。

例:どこが入口だろう、このお店。。

↑入口が分からない状態で、建物の「どこ(どのポジション)」が入口であるかターゲット意識をハッキリと持って話している。

※「どこ」は一般的に「は」の助詞とセットになりません。

 

例:ここが私の町です。

↑他の場所ではありません。他ならぬ「ここ」なのです。

例:そこが一番良い桜のスポットかもしれないね!

↑友達がおすすめしている場所を(提案を認めて,) 他ならぬ「そこ」が’ベスト’であると同意して会話のキャッチボールをしています。

例:あそこがゴールだ!見えたぞ。

↑とうとうここまで来た!目指していたゴールを指し示して「あそこが」と力強く話しています。

 

文例を読んでイメージを膨らませていただければ嬉しいかぎりです。

助詞は多彩でデリケート、そして有用な日本語の技術です。様々な組み合わせを読み聞いて覚えてカラフルな日本語を編むことにいつも挑戦してみましょうね。

 

 

 

さて、ここからは語彙の勉強です。

私たちがお出かけをして、町を歩いて、また屋内シーンも含めて生活の色々な場面で身近な<場所の単語>を確認しましょう。そして暗記してしまいましょう。

2,駅

東京の観光でしたら、電車と地下鉄の移動が安心安全、お値段もお手頃で便利だと思います。

出口「でぐち」[3]:de gu chi・・駅の場合、出入り口を一般に「出口」と呼ぶことが多いでしょうか。◯A1出口[?]A1入口。

A1出口「えーいちでぐち」[7]:e e i chi de gu chi・・[A1]のナンバリングがされた出口

A2出口「えーにでぐち」[6]:e e ni de gu chi

B1出口「びーいちでぐち」[7]:bi i i chi de gu chi

C1出口「しーいちでぐち」[7]:shi i i chi de gu chi

※ちなみに一般日本語として「出口」と対(ペア)になる単語は「入口」です。

入口「いりぐち」[4]:i ri gu chi

東口「ひがしぐち」[5]:hi ga shi gu chi・・東側の出入り口および、その(主に外側)周辺

西口「にしぐち」[4]:ni shi gu chi・・西側の出入り口および、その周辺

南口「みなみぐち」[5]:mi na mi gu chi・・南側の出入り口および、その周辺

北口「きたぐち」[4]:ki ta gu chi・・北側の出入り口および、その周辺

切符売り場「きっぷうりば」[6]:ki p pu u ri ba・・’切符売るスペース()’ですから「切符売り場」です。日本語のボキャブラリーには案外にシンプルな言葉が多く発見できますね。「◯◯売り場」は、◯◯を売っているスペースを指します。Suica等のアプリがある今、券売機を使う機会も減りましたが24時間券(フリーパス)などお得な切符類を買う時に使うことが多いでしょうか。

改札「かいさつ」[4]:ka i sa tsu・・チケットゲート、です。最近はクレジットカードで直接タッチすることで切符の代わりに使える駅も増え始めているようです。

ホーム「ほおむ」[3]:ho o mu・・電車の発着スペースです。プラット・フォーム。ホームドアが設置される場所が随分増えましたね。安全基準の白線は’黄色の点字ブロック’へ役目を移しつつあるでしょうか。

※(No.)番線・・ホームでの電車の発着場所ナンバーです。JR新宿駅での1番線は埼京線の大崎方面行きです。

1番線「いちばんせん」[6]:i chi ba N se N

 

 

3,会社

仕事の場面だけの言葉も多いですね。仕事が「できる」ビジネスマンは「日本語ができる」会社員かもしれません。

事務所「じむしょ」[3]:ji mu sho・・一般に事務仕事をするためのスペース。会社やお店などのバックスペースの拠点と考えると分かりよいでしょうか。オフィス。

受付「うけつけ」[4]:u ke tsu ke・・少し大きい会社やオフィスビルのエントランス、高級飲食店etc. にはお客様のファースト・タッチ窓口として「受付」が設置されていますね。日頃磨いたビジネス日本語を試すチャンスかもしれません。エントランス。

会議室「かいぎしつ」[5]:ka i gi shi tsu・・会議のための部屋ですから「会議室」です。ミーティング・ルーム。「◯◯室」は、<◯◯のための部屋>の意味です。

応接室「おうせつしつ」[6]:o u se tsu shi tsu・・来社したお客様とのお話に使う部屋です。会議室より一般に豪華な内装でしょうか。

喫煙室「きつえんしつ」[6]:ki tsu e N shi tsu・・タバコを吸う専用のの部屋(スペース) です。スモーキング・ルーム。最近は喫煙マナーも厳しくなりましたね。※屋外に単体で設置された場合には「喫煙所」と言います。

喫煙所「きつえんじょ」[5]:ki tsu e N jyo・・スモーキング・エリア。

更衣室「こういしつ」[5]:ko u i shi tsu・・着替えのための部屋、制服のルールがある会社や仕事場etc.では必ず設置されていると思います。ロッカールーム。

駐車場「ちゅうしゃじょう」[5]:chu u sha jyo o・・車を停めておく場所ですね。パーキングです。※自転車のためのパーキング・スペースは「駐輪場」です。

駐輪場「ちゅうりんじょう」[6]:chu u ri N jyo o・・自転車を停めておく場所です。※バイクには専用のパーキングがある場合も多いですが、サイズによって駐輪場に停めるべきか駐車場に停めるべきか分かれることが一般的だと思います。

倉庫「そうこ」[3]:so o ko・・モノを入れて保管しておく場所です。ウェアハウス等、大きさは様々。規模の小さいものは<置くところ>で、→「物置き」でしょうか。

物置き「ものおき」[4]:mo no o ki

非常口「ひじょうぐち」[5]:hi jyo o gu chi・・災害や何かの事件など危険があった時に使用する出口で、白と緑の誘導表示で示されます。

 

 

4,学校

色々なスペースが集まっていますね。外のシーンでも役立つ言葉に重点を置いて見てみましょう。

教室「きょうしつ」[4]:kyo o shi tsu・・勉強する部屋。クラスルーム。一昔前までは1クラス40人くらいの子供がいたものですが、だんだんと少人数の学級へと変わっているようです。

食堂「しょくどう」[4]:sho ku do o・・食事OK、雑談OKのホールです。カフェテリア。大抵の学校で定番の<焼きそばパン>は焼きそばをパンで挟んだ日本らしいドッグ・サンドです。

体育館「たいいくかん」[6]:ta i i ku ka N・・ジム・スペースですね。大きなホールですから入学式などの行事に使われることも多く、時にドラマの生まれる場所でしょうか。

図書室「としょしつ」[4]:to sho shi tsu・・ライブラリー。ちなみに単体の施設として’建物’であるものは「図書館」です。

図書館「としょかん」[4]:to sho ka N

音楽室「おんがくしつ」[6]:o N ga ku shi tsu・・ミュージック・ルーム。不思議と怪談のスポットになるようです。

美術室「びじゅつしつ」[5]:bi jyu tsu shi tsu・・発音しにくい単語ですね。よく練習しましょう。絵を描いたり、粘土を使ったり、彫刻をしたり。こちらも上に同じく怪談が多く語られるようですが、色とりどり個性的に飾られている作品が目に楽しいですし、創作に伴うアトリエの香りが良いものです。

職員室「しょくいんしつ」[6]:sho ku i N shi tsu・・教師のための事務所です。いわゆる先生の部屋。

廊下「ろうか」[3]:ro o ka・・建物の構造内の通路です。

校庭「こうてい」[4]:ko o te i・・学校のグラウンドです。

屋上「おくじょう」[4]:o ku jyo o・・建物の上部の開放空間、<R階>です。やはり怪談のスポットであると同時に学生ドラマに欠かせない場所でもありますね。青春。

 

 

5,アパートと家

不動産屋さんで物件の間取り(建物の内部構造デザイン) を見たときを思い出して言葉を確認しましょう。見ていて飽きないものですし、色々な部分にそれぞれ名前があって勉強の甲斐がありますね。

玄関「げんかん」[4]:ge N ka N・・正面メインの出入口です。ここで靴の脱ぎ履きをします。靴が綺麗に揃えられて並んだ玄関は気持ちが良いですね。

和室「わしつ」[3]:wa shi tsu・・日本の伝統的なお部屋です。畳の匂いが素敵だと思います。広さは畳の枚数で表します。四畳半、六畳、八畳・・・

洋室「ようしつ」[4]:yo o shi ysu・・西洋から来たスタイルのお部屋です。和室と特に区別して、こう呼称します。服の和洋の別と同じく、確かに活動的に便利でしょうか。

居間「いま」[2]:i ma・・中心的な生活空間のこと。標準語の高低アクセントは「い↑ま」(低高)です。リビング・ルーム。テレビを見たり食事をしたり、お茶を飲んで話したり。

台所「だいどころ」[5]:da i do ko ro・・料理のための空間です。キッチン。

寝室「しんしつ」[4]:shi N shi tsu・・寝る部屋です。ベッド・ルーム

押入れ「おしいれ」[4]:o shi i re・・『ドラえもん』の寝る場所でしょうか。布団を畳んでお昼間にしまっておく作り付けの収納空間です。

お風呂「おふろ」[3]:o fu ro・・やっぱり温かいお湯に浸かる時間は一日の疲れを忘れさせてくれますね。バスルーム。夏場は一日に2回、冬場でも一日1回はお風呂を楽しみたいものです。

お手洗い「おてあらい」[5]:o te a ra i・・トイレです。和式(日本式)のものはすっかりと懐かしいものになってしまいました。

庭「にわ」[2]:ni wa・・お家の占有スペース(敷地内)において建物以外のリラックスした寛ぎの空間部分、つまり屋外にデザインされた自由/多目的固有スペースでしょうか。ガーデンです。

ベランダ「べらんだ」[4]:be ra N da・・二階以上のお部屋の窓外の屋外スペースです。バルコニー。小さな庭になったり、洗濯物を干したり、バーベキューをしたり、また家族と談笑したり一人でタバコを咥えて感傷に浸ったり、小さくても不思議と愛着の湧くスペースではないかと思います。

 

 

6,お買い物

身近な場所で日用品を買いに出かけるようなシーンです。商店街を歩けば実に色々な商売を発見できるもの、「(ビジネス名) +『屋』」(/「◯◯屋」) ←このようにシンプルに呼称されるお店の名前も多いですね。

八百屋「やおや」[3]:ya o ya・・野菜を売っているお店です。日本らしい野菜もぜひ食べてみてくださいね。一般にフルーツも扱っていますが、ところで西瓜は野菜か果物(フルーツ)か、考えてみると面白いですね!

薬局「やっきょく」[4]:ya k kyo ku・・薬屋さんです。日本の大きな薬屋さんでは食べ物や飲み物、お酒や日用品まで揃っていて、さながらディスカウント・ショップのようですね。

花屋「はなや」[3]:ha na ya・・お花を売っているお店、街角の花束が綺麗でつい足が止まります。どんなシーンも彩る素敵なギフトですから重宝します。

本屋「ほんや」[3]:ho N ya・・本を扱うお店ですから「本屋」です。こちらもシンプルなネーミングで良いですね。

古本屋「ふるほんや」[5]:fu ru ho N ya・・中古の本を扱うお店です。

古着屋「ふるぎや」[4]:fu ru gi ya・・中古の(/以前に既に着用された)衣類やアクセサリーを扱うお店です。ここ最近とても数が多くなった気がしますし、中にはとても良いアイテムが見つかったりしますね!

リサイクルショップ「りさいくるしょっぷ」[8]:ri sa i ku ru sho p pu・・中古の品物を扱うお店です。特に家具やインテリアが多いように思いますが、自転車とか着物とかカメラとか、他にも驚くような品が何でも揃っている気がします。

大型スーパー「おおがたすーぱー」[8]:o o ga ta su u pa a・・食品はもちろん、日用品など、その他様々な商品が概ね一通りなんでも揃いますね。

食品売り場「しょくひんうりば」[7]:sho ku hi N u ri ba・・スーパーなどの店舗の中で食品を売っているコーナーです。「◯◯売り場」は、お店の中の「◯◯」を置いているコーナー(場所) を指します.「ワイン売り場」「果物売り場」、「日用品売り場」etc.

 

 

7,ショッピング

オシャレにお買い物に行きましょう!

「ショッピング」とは、つまりお買い物のことです。日用品ではなく少しばかり高級な’娯楽として’のお買い物をイメージしてください。

基本的な単語であるものを、カタカナを使うことで少し新しかったりファッショナブルであるようにイメージを付加して書き分けているのですね。

ここでは、主にデパートを意識した言葉から単語の確認を始めます。

紳士服売り場「しんしふくうりば」[8]:shi N shi fu ku u ri ba・・男性用のファッション・コーナーです。入口から少し離れていて、比較的上層階に構えるのが一般的でしょうか。もう少し出入り口に近い階に女性用、反対にさらに上の階には家具やインテリア、高級家庭用品、そして最上階にレストラン・フロアが位置するものです。

婦人服売り場「ふじんふくうりば」[8]:fu ji N fu ku u ri ba・・女性用のファッション・コーナーです。彩りがあって良いですね。

化粧品売り場「けしょうひんうりば」[8]:ke sho o hi N u ri ba・・コスメティックのコーナーです。入口を入ってすぐのスペースに展開されていることが多いでしょうか。アクセサリーや貴金属のコーナーと隣接するのも一般的ですね。

※ここで各フロアの名称(数字+階のカウント) も復習しましょう。

【◯階】↓

1階「いっかい」[4]:i k ka i・・建物の内で外部の地面と同じ階層のフロアです。地上部分で一番下の階になりますね。

2階「にかい」[3]:ni ka i・・1階の一つ上のフロアです。以降も同様に一階層ごとカウントを増して呼称します。

3階「さんかい(さんがい)」[4]:sa N ka i・・「さんがい」の音が規範的ですが、この呼び方が一般的に定着してきているでしょうか。

4階「よんかい」[4]:yo N ka i

5階「ごかい」[3]:go ka i

6階「ろっかい」[4]:ro k ka i

7階「ななかい」[4]:na na ka i

8階「はちかい(はっかい)」[4]:ha chi ka i

9階「きゅうかい」[4]:kyu u ka i

10階「じゅっかい(じっかい)」[4]:jyu k ka i・・「じっかい」の音がやはり規範的ですが、この呼び方が広く使われます。

※地面よりも下には「地下・・」を用いて表します。

地下1階「ちかいっかい」[6]:chi ka i k ka i・・1階のひとつ下のフロアで、地面の下の一番浅い階層になりますね。以下、階層を下がる毎にカウントを増して呼称します。

地下2階「ちかにかい」[5]:chi ka ni ka i・・地下1階からさらに一つ下に降りたフロアにあたります。地下には食品売り場が主に展開されますね。「デパ地下(←デパートの地下)」には惣菜から、高級食材、果物、お菓子、お酒まで揃ってお散歩も楽しいですし贈答品のお買い物には重宝します。

家具屋さん「かぐやさん」[5]:ka gu ya sa N・・家具の専門店です。◯◯屋さんとは可愛らしい呼び方ですが、一般会話には広く用いられる話し方ですので記憶の何処かに留めておきましょう。「◯◯屋」→「◯◯屋『さん』」

電気屋さん「でんきやさん」[6]:de N ki ya sa N・・家電を扱う商店街の小さなお店から、ディスカウントショップのように巨大な店舗まで「電気屋さん」です。まさに何でも並ぶ’万屋(よろずや)’と言って良いかもしれません。専門的な機器が揃うのはもちろん、スマホの購入・契約から電動自転車、フィットネス器具、果てはお酒・薬まで、あらゆるものが売っている気がします。『◯◯カメラ』『◯◯電気』他、

 

 

8,レストラン

食事処を「お店」と呼ぶことが多くあります。

お店「おみせ」[3]:o mi se・・何かを売っているところです。「薬のお店」と言えば、つまり薬局ですが、モノに限らず商用の店舗はお店であり、レストランも「お店」と呼ぶことが多いです。面白いですね。

「あのお店、美味しいよね」

「駅前のお店、今サービスやってるよ」

「ピザが美味しいお店に行きたいなあ」

日本の町の食事処の言葉を覚えましょう。

居酒屋「いざかや」[4]:i za ka ya・・お酒と食事の日本的<レストラン・バー>です。

ラーメン屋「らあめんや」[5]:ra a me N ya・・ラーメン・ショップですね。ラーメン・レストランでも構いません。以前は500円ほどで食べられた気がしていましたが、現在では、すっかり高級になりました。随分昔の思い出だったのかもしれません。

寿司屋「すしや」[3]:su shi ya・・お寿司のお店です。スシ・レストラン。すごく高級なお店(ちなみに「目が飛び出る!」と高額であることを表現します)から、回転寿司やファミリータイプまで。カツ丼やカレーの頼める店もあるそうです。

お好み焼き屋「おこのみやきや」[7]:o ko no mi ya ki ya・・お好み焼きのお店。少し柔らかいもんじゃを皆で焼いても美味しいです。鉄板を囲んで調理しながら食べますから大人数で食事に行くには楽しいお店ですね。

喫茶店「きっさてん」[5]:ki s sa te N・・カフェです。『ドトール』『ベローチェ』『タリーズ』『エクセルシオールカフェ』『スターバックス』などのチェーン店が日本中どの町にも広く展開していますね。日本人は私を含めて「珈琲(コーヒー)好き」が多いと思います。広い意味でコーヒーショップを意味する言葉であり、昔懐かしい「喫茶店」には薄暗い店内に漂う香りが思い出されます。

 

 

9,ホテル

日本スタイルのものは「旅館」、旅行の思い出を振り返りながら言葉を復習しましょう。

客室「きゃくしつ」[4]:kya ku shi tsu・・お客様の(つまり一般に私たちが)、泊まるお部屋です。

大浴場「だいよくじょう」[6]:da i yo ku jyo o・・大きなお風呂スペース、宿泊客であったり大勢の人が不特定多数で利用するお風呂です。日本名物、旅の楽しみの目玉(≒メイン)の一つでしょうか。温泉だと特に嬉しいですね。

男湯「おとこゆ」[4]:o to ko yu・・男性用の大浴場です。

女湯「おんなゆ」[4]:o N na yu・・女性用の大浴場です。

脱衣所「だついじょ」[4]:da tsu i jyo・・浴場に入る手前のスペースです。服を脱ぎ着する場所。大抵は扇風機と体重計がありますね。

サウナ「さうな」[3]:sa u na・・自宅では味わえない大きなお風呂にセットの楽しみですね。蒸し風呂です。ドライサウナ、スチームサウナ、低温サウナ等など種類があって大きなお風呂を本当に楽しませてくれます。

宴会場「えんかいじょう」[6]:e N ka i jyo o・・宴会をするための大広間です。団体用のパーティ・スペース。

お土産物屋「おみやげものや」[7]:o mi ya ge mo no ya・・旅のお土産が揃うショッピング・コーナーです。お菓子もアイテムもその土地ならではのものを見つけましょう。ちなみに、日本全国ご当地ソフト・クリームは非常に層が厚い「銘菓」ですので色々と珍しいものが旅行者を待っていますよ。

化粧室「けしょうしつ」[5]:ke sho o shi tsu・・トイレです。お手洗いとも言いますね。

 

 

10,位置

さて、このセクションではロケーションを示す具体的な言葉を確認・復習しましょう。

前「まえ」[2]:ma e・・何かの正面側の位置です。

解説例示:郵便局の前にポストがある。

後ろ「うしろ」[3]:u shi ro・・何かの背面側の位置です。

解説例示:レジの後ろに店員さんがいる。

上「うえ」[2]:u e・・[↑]地面から離れていく側、また一般的に画面を見た時に観察者の目から眉毛の方向側の位置を言います。

解説例示:(最近の電車には、) どの車両にもドアの上に車内テレビがある。Quiz番組はなかなか勉強になるもので飽きませんね。

解説例示:「忍」という字は、「心」の上に「刃」がある。

下「した」[2]:shi ta・・[↓]持っていた物が、手を離して落ちていく側、また一般的に画面を見た時に観察者の目から鼻・口の方向側の位置を言います。

解説例示:[ICEカフェ・ラテ]は上にエスプレッソ、下にミルクのグラデーションが美しくて好きだ。ところで、珈琲部分であるところをドリップ・コーヒーに入れ替えて作ると「カフェ・オ・レ」になるそうですね。

解説例示:「忍」という字は、「刃」の下に「心」がある。

右「みぎ」[2]:mi gi・・[→]ページ上部ガイドの内「レッスンの予約」ボタン(緑表示)のある側を示します。

解説例示:「右味噌汁」と言い、日本の食卓では右に味噌汁を置くものだ。

左「ひだり」[3]:hi da ri・・[←]ページ上部ガイドの内「日本語ラーニングサポート」のロゴ(灰色表示)のある側を示します。

解説例示:日本の食卓では左に白いご飯を置くものだ。

外「そと」[2]:so to・・うちに対して、それ以外の場所。ある空間やエリアがある時にその輪郭に区切られる二つのゾーンの占有されない側を示して言います。

解説例示:外は寒いからコートを忘れないでね!

解説例示:外では、いつも首輪とリードをつけるようにしている。(=私の犬は、うちの中では何もつけていない)

解説例示:牛乳(🥛)は「冷蔵庫の外に出しっぱなしにしないで」って言ってるでしょ!

解説例示:券売機は改札の外です。

中「なか」[2]:na ka・・空間に含まれるポジションを言います。ある空間やエリアがある時にその輪郭に区切られる二つのゾーンの占有される側を示して言います。

解説例示:チーズ(🧀)なら、さっき牛乳と一緒に冷蔵庫の中に入れたよ。

解説例示:日比谷公園の中にはレストランやカフェテリアに加えて図書館やテニスコートまである。

間「あいだ」[3]:a i da・・何かAと、他の何かBという二つのポジションで両端を区切られるゾーンを言います。二つの目印に挟まれる位置です。

解説例示:山手線の新宿と渋谷の間には、「代々木駅」と「原宿駅」がある。

解説例示:新宿と渋谷の間は約3kmほどだ。

向かい「むかい」[3]:mu ka i・・道や通路などを挟んで反対側のポジションを指して言います。

解説例示:駅のロータリーを挟んで向かいは商店街です。

解説例示:高尾山口の駅の(道路を挟んで)向かいは、トリックアートの美術館です。

※テーブルやカウンターetc. が間にある場合、つまり室内の近い距離の位置表現にも「向かい」を使って話します。

解説例示:向かいの席に座ったお客様は終始和やかな様子だった。

↑この場合は一つのテーブルの反対側同士の席にお互い顔を見る形でかけているのですね。

解説例示:ランチタイムの相席はいつものことだけれど、向かいに俳優が座るなんて思ってもみなかったよ!

横「よこ」[2]:yo ko・・前や後ろのポジションではなく、何かに近い位置を言います。右か左か、また隣に接しているのか距離が少しあるのか等はっきりと言わない表現であるだけに、色々な場面で便利に話せる言葉でしょうか。

解説例示:高尾山口の駅の横には、静かな神社がある。

解説例示:今日の映画館は横に子どもたちのグループが来たものだから、随分にぎやかだったよ。

隣「となり」[3]:to na ri・・一つ横のポジションです。隣接して右か左、ということです。

解説例示:明治神宮の隣に代々木公園が広がっています。

解説例示:隣のお部屋からは毎晩ドタバタと音が聞こえる。

解説例示:隣に座ったほうが一緒に画面を見やすいが、向かいに座ったほうが話しやすいものだ。

※実際には距離があっても、順番として一つ横に並ぶものは「隣」です。↓

解説例示:新宿駅の隣は代々木駅です。反対側の隣は新大久保で韓国街が楽しいですよ。

近く「ちかく」[3]:chi ka ku・・近いエリア、近い場所を指します。※近い→近く(名詞化)、近所。

解説例示:池袋駅の近くは大体なんでもありますが、特に中華料理屋さんが多いですね。

解説例示:駅の近くは全面的に駐車禁止エリアになっている。

解説例示:アパートは近くにコンビニとATM、そして郵便局がある物件がいいなあ。

 

 

 

 

本日の記事はこれで全てです。

 

ベーシックの初級語彙に加えるべき勉強をテーマにして、「どこ」「ここ」「そこ」「あそこ」の4つの言葉に続いて場所の単語を紹介しました。聞き慣れないものにも、<ガイド>を参考にして暗記のためのトレーニングをしましょう。どれも役に立つ身近な言葉ですからきっと日本で過ごすのに、生活の場面でもお仕事のシーンでも「勉強して良かった!」を発見していただけると思います。

言葉の知識はそのまま外国語の力、毎日コツコツ覚えて1か月後のスキルアップを目指しましょう。

そして継続が上手に外国語を話すための唯一の道でもあります。

続けましょう。勉強の先の半年後には素晴らしい日本語のスキルをきっと達成できると思います。

単語を覚えるときにも、文のパターンを練習するときにも、もちろん会話をトレーニングする時にも「何を話しているのか」というイメージを描いて日本語を発声しましょう。伝えたいと思うことをあなたの日本語とできるだけ強く頭の中で結びつけて話しましょう。

もし、勉強に行き詰まった時にはお気軽にご相談くださいね。

本格的な勉強には自習の努力に加えて、いくらかの期間のプロの教師のサポートをおすすめします。

私たちJLSは、海外からお越しの皆様を心より歓迎いたします。