そうだ、らしい、ようだの違いは何でしょうか。/日本語ラーニングサポートLLC

2024/08/19 ブログ

そうだ らしい、ようだの違いを考えてみましょう!

「そうだ」「らしい」「ようだ」は、同じような場面で使われることもあり、皆さんもどれを使おうか迷った経験があるかもしれません。

本日は、この三つの文法の違いを例文と一緒にご紹介します。

 

 

今日のメニュー

1、「そうだ」は、人から聞いた話をそのまま話す

2、「らしい」は、人から聞いた話だけれど本当かどうかわからない

3、「ようだ」は、見たり聞いたりしたことから推測する

4、今日のまとめ

 

 

1、「そうだ」は、人から聞いた話をそのまま話す

 

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Sample1 田中さん、来月転勤するそうですよ。

Sample2 部長は、日本酒がお好きだそうですよ。

Sample3 駅前のケーキ屋さん、いつも行列ができているそうだよ。

Sample4 北海道は今涼しいそうだよ。

 

「そうだ」は、人から聞いた話に使います。

そして、話し手がこの情報は本当である可能性が高いと思う時によく使われます。

ですから、ただのうわさ話ではなく、本人や関係者から直接聞いたことなどが多いです。

この後紹介する「らしい」に比べて、丁寧形で話すときによく使われています。

家族や友達の間で、「~そうだよ」と言うのはもちろん間違いではありませんが、「~って言ってたよ」「~みたいだよ」の方がよりカジュアルで、よく使われていると思います。

 

 

2、「らしい」は、人から聞いた話だけれど本当かどうかわからない

 

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Sample1 田中さん、この間寝坊して部長にめちゃくちゃ怒られたらしいよ。

Sample2 部長、最近筋トレ始めたらしいよ。

Sample3 夕べ雨が降ったらしいですね。

Sample4 風邪をひいたときは、ねぎを首に巻くといいらしいよ。

 

「らしい」も人から聞いた話を他の人に言う時に使いますが、話し手がこの情報が本当かどうかわからない時に使われることが多いです。

ですから、うわさ話や、伝説、本当かな?と思っていることに使うと良いと思います。

「そうだ」に比べてカジュアルな感じが強いですね。

家族や友達との間でよく使われていますが、もちろん丁寧形で話せば、目上の人にも使うことができますよ。

 

 

3、「ようだ」は、見たり聞いたりしたことから推測する

 

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Sample1 あの人は、道に迷っているようだ。

Sample2 部長は、寿司がお好きなようです。

Sample3 最近、隣の家がにぎやかです。誰か引っ越してきたようです・

Sample4 いい匂いがする!今日はカレーのようですね。

 

「ようだ」は、自分が目、耳、鼻、口などで感じたものから「~かな?」と推測する時に使います。

人から聞いた話をただするのではなく、自分の主観的な意見や推測が入っていますね。

「そうだ」とは違い、伝聞(人から聞いた話)だけでなく、見たもの、嗅いだもの、感じたものからの推量に使えます。

 

 

4、今日のまとめ

 

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いかがでしたか。

それでは、「そうだ」「らしい」「ようだ」を使った三つの文を見比べてみましょう。

・明日から台風が来るそうですよ。

・明日から台風が来るらしいですよ。

・明日から台風が来るようですよ。

 

三つとも意味はそこまで大きく変わりません。

一番口語的で、会話の中でよく使うのは、「らしい」です。

「ようだ」は書き言葉としてよく使われます。

「そうだ」は、書き言葉でも話し言葉でも使われますが、主観的な意見や推量ではなく聞いた情報をただ話しているだけという印象があります。

「らしい」は、人から聞いた話、ニュースで見た話などを話し手が興味関心を持って話しているニュアンスがあります。

「ようだ」は、私はそう思うというような、主観的な意見や推量のニュアンスが強く出ます。

 

 

今日は、「そうだ」「らしい」「ようだ」の違いについてお話しました。

似ている文法ですので、場合によってはどれを使っても間違いではないこともあります。

ただ、そこに含まれるニュアンスが違いますので、是非自分の言いたい内容、ニュアンスに合わせて使い分けてみてくださいね!

日本人が実際によく使っている文法を聞いて、真似してみるのもとても良いと思います。

 

また、今日ご紹介三つの文法には、お話した伝聞(人から聞いた話)、推量(そうだろうと思う)以外にも使い方がありますので、注意しましょう。

例えば、「ようだ」には、推量の意味以外にもこんな使い方があります。

・彼女の笑顔はまるで太陽のようだ。

ここでは、「ようだ」はメタファーの意味になっています。

彼女の笑顔は、明るい→太陽も明るい→彼女の笑顔と太陽は同じように明るい

このような時、「ようだ」を使うことができます。

 

中級レベルに入ると、例に出した「ようだ」のように、同じ形でも違う意味を表す文法がいくつも出てきます。

それぞれの使い方を覚え、文やフレーズで覚えてみましょう!

 

それでは、今日の勉強はここまで!

7月に行われたJLPT試験の結果がもうすぐ出ますね!

皆さんもきっとドキドキしていることでしょう。

今より更に上のレベルの日本語を目指すなら、是非私たちJLSメンバーと一緒に日本語学習をしてみませんか。

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それでは、また次回のブログで会いましょう!