JLPTN3レベルの問題に挑戦しよう!/日本語ラーニングサポートLLC

2024/06/05 ブログ

JLPTのような練習問題にチャレンジしてみませんか。

7月のJLPTももうすぐですね。

受験する皆さん、学習は順調に進んでいますか。

今日は、JLPTの文法パートのような問題をいくつかご用意しましたので、是非挑戦してみてください。

それでは、今回は以前ご紹介した「不思議な太鼓」というお話の中から問題を出します。


「不思議な太鼓」

むかしむかし、源五郎(げんごろう)という一人の若者がいました。

源五郎は、不思議な太鼓を持っていました。

源五郎が、「鼻、高くなーれ」と言いながら、その太鼓を叩くと、本当に鼻が高くなり、「鼻、低くなーれ」と言うと、鼻が低くなるのです。

そんな不思議な太鼓を使って、源五郎はいつも村の人たちの鼻を高くし( 1 )、低くし( 1 )してあげていました。

源五郎:「鼻、高くなーれ!高くなーれ!」

ドンドンドンドン!

源五郎:「鼻、低くなーれ!低くなーれ!」

ドンドンドンドン!

村の人:「ありがとう!源五郎!」

鼻を変えてもらった村の人たちはたいへん喜んで、源五郎( 2 )お金を渡していました。

お金持ちになった源五郎は、ある日、野原に寝転んで

源五郎:「鼻、高くなーれ。高くなーれ。」

と言って、太鼓を叩きながら一人で遊んでいました。

源五郎は、(     3     )試してみたくなり、何度も何度も太鼓を叩きました。

源五郎の鼻は、木を越え、飛んでいる鳥の横を通り、あっという間(    4    )

雲の上は天国です。

ちょうど天国では、大工さん(だいくさん)たちが橋を作っている(  5  )でした。

大工さんたちは、いきなり下から棒のようなものが出てきたので驚きました。

それがまさか源五郎の鼻だなんて知らない大工さんたちは、木材だと思い、橋に結んでおきました。

源五郎:「あれ?もう高くならないみたいだ。じゃあ、今度は低くして、元の高さに戻そう。」

源五郎は、鼻を低く(   6   )

源五郎:「鼻、低くなーれ。低くなーれ。」

ドンドンドン!

でも、鼻は天国の橋にしっかり結んであるので、源五郎の体の方が、天国へ上っていきました。

源五郎:「どうして体が上に上がっていくんだ!?」

(後略)

 

 

 

 

問題1 (   )に言葉を入れてください。

 

(1) ①とか ②たり ③や ④し

 

(2) ①を ②が ③に ④から

 

問題2 ①~④の言葉を並べ替えて正しい文を作ってください。

 

(3)源五郎は、                   試してみたくなり、何度も何度も太鼓を叩きました。

 

①のか ②どこまで ③高くなる ④鼻が

 

(4)源五郎の鼻は、木を越え、飛んでいる鳥の横を通り、あっという間                  。

 

①に ②届いて ③雲まで ④しまいました

 

問題3 (   )に言葉を入れてください。

 

(5)①ところ ②ばかり ③とき ④の

 

(6)①なりたいです ②なりたかったです ③こうとしました ④しようとしました

 

 

 

 

 

さあ、答えは選べましたか。

それでは解答を見てみましょう。

 

解答

問題1

(1)②たり

行動(アクション)を二つ並べて言う時は、「~たり~たり」とを使います。

Sample 北海道でスキーをしたり、刺身を食べたりしました。

「たり」の前は動詞です。今回は「高い」+「します」で「高くします」と言葉になっていて、ます形を使っているので後ろは「たり」を使うのが正解です。

「とか」は、普通形の後ろにつきます。名詞も形容詞も動詞もOKです。

Sample 夏といえばおいしいものがたくさんありますよね。アイスとかビールとか

Sample ちょっと!休みだからってダラダラしていないで、部屋を片付けるとか、庭の掃除をするとかしたら?

 

(2)③に

村の人たちはたいへん喜んで、源五郎にお金を渡していました。

お金は、村の人→源五郎というように移動しています。

ですから、「村の人は源五郎お金を渡していた。(あげていた)」という文になります。

あげる、渡す、教えるなどの動詞の場合、対象の人物を表す助詞「に」を使うのが良いですね。

 

問題2

(3)②④③①

源五郎は、どこまで鼻が高くなるのか試してみたくなり、何度も何度も太鼓を叩きました。

分からないこと、不確実なことは「~か」を使って表すことができます。

 

(4)①③②④

源五郎の鼻は、木を越え、飛んでいる鳥の横を通り、あっという間に雲まで届いてしまいました。

動詞て形の後ろに「しまいました」を付けると、それが完了したことや、残念なことを表すことができますね。

また、あっという間の後ろには「に」をつけて、その短い間に~したという使い方ができます。

 

問題3

(5)①ところ

「ちょうど~ているところ」で、今まさにそれをしているタイミングだという意味ですね。

「ばかり」は、「~たばかり」という形しかなく、それが終わったタイミングだという意味で使いますので、「ている」の後ろには付けることができません。

 

(6)ようとしました

「ようとする」は、「もうすぐ~をするところで」という試み、動作の直前を表す文法です。

Sample 出かけようとしたら、雨が降ってきた。

Sample 今日歯医者に行こうしたんだけど、休みだった。

このように、一般的には「~をする直前で意外なことが起きた」「~をするつもりだったけど、予想と違うことが起きた」と言いたいときによく使われます。

 

いかがでしたか。

本日は、文法問題をいくつか出してみました。

全部解けましたでしょうか。

私たちのJLSブログには他にも日本語学習に役立つ記事がたくさんありますので、よろしければそちらもご覧ください。

それでは今日はここまで!

また次回のブログでお会いしましょう