っぱなし、ままの違いは何か考えてみましょう。/日本語ラーニングサポートLLC

2024/05/20 ブログ

っぱなし、ままの違いは何でしょう?

まずは、二つの文を見てみましょう。

・昨日の夜、窓を開けっぱなしで寝ちゃったんだ。

・昨日の夜、窓を開けたまま寝ちゃったんだ。

 

上の二つの文は、それぞれ「っぱなし」と「まま」を使っていますが、意味はほとんど同じでどちらも正しい文です。

しかし、「っぱなし」と「まま」は全ての文で入れ替えることができるわけではありません。

それでは、実際にどのような使い方をするのか、一緒に見ていきましょう。

 

今日のメニュー

1 「っぱなし」は結果の継続、動作の継続

2 「まま」は結果の継続、状態の継続

3 まとめ

 

 

 

1 「っぱなし」は結果の継続、動作の継続

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まずは例文をいくつか紹介します。

Sample1 ねえ!また部屋の電気つけっぱなしで出かけたでしょう!

Sample2 一日履いた靴下、脱ぎっぱなしにしないで、ちゃんと洗濯機に入れてね。

Sample3 私もすぐ倉庫に行くから、鍵は開けっぱなしでいいよ。

Sample4 昨日カラオケで3時間歌いっぱなしだったから、今日は声が変だ。

Sample5 立ちっぱなしの仕事は、足が疲れますよね。

 

「っぱなし」は、何かの動作の結果が続く、もしくはある動作が一定の時間続くという意味で使われます。

上のSample13は、動作の結果が続くという意味で使われています。

例えば、「電気をつける」という動作の後、「電気がついた」という結果が生まれますね。

そしてその結果が続くので、「っぱなし」で表すことができます。

Sample45は、ある動作が続いているという意味ですね。

「歌う」「立つ」という動作には、結果がありませんから、「ずっと~していた」という意味で使われていますね。

また、「っぱなし」は少しネガティブな意味で使われることが多いです。

誰かに文句を言ったり、責めたりするとき、自分がミスをしてしまった時などによく使います。

 

 

2 「まま」は結果、状態の継続に使う

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Sample1 蛇口の水出したままだったよ!もったいないじゃない!

Sample2 寝る時は真っ暗だと怖いから、テレビつけたまま寝てもいい?

Sample3 ここは靴を履いたまま入らないでね。

Sample4 あ、あの本借りたまま、まだ返してない!忘れてた!

Sample5 父はスーツを着たまま寝ています。

 

「まま」は結果、状態の継続に使うことが多いです。

水を出したという動作から、水が出ているという結果が生まれましたね。このように何かの動作によって生まれた結果が続いているという時に使います。

ですので、Sample1は「っぱなし」を使っても問題ありません。

では、Sample2はどうでしょうか。「テレビつけっぱなしで寝てもいい?」間違いではありませんし、実際にこのように話す日本人はいると思います。

ただ、違いがあるとすれば、「っぱなし」はネガティブな意味を持つのに対し、「まま」は中立(ポジティブ、ネガティブ関係ない)ので、「つけっぱなしで寝てもいい?」と言うと「テレビをつけておくのは悪いことだ」「電気代がもったいない」「君は静かな方が好きだから、テレビをつけておくのは申し訳ない」のようなネガティブな意味を話し手が持っている感じになります。

また、「っぱなし」は話し言葉ですので、「まま」よりカジュアルな印象があります。

 

Sample3「靴を履いたまま入る」のように、Aのアクションをした状態で、そのままBをするという時には、「まま」を使うと自然ですね。

ここで「靴を履きっぱなしで入る」というのは少し違和感があります。

なぜなら、この二つは注目している点が違うからです。

「っぱなし」は動作の継続、つまりずっと~しているというところに注目していますが、「まま」はその状態で他のことを一緒にするというところに注目しています。

Sample3の文は、靴を履いた状態で部屋に入らないでくださいという状態について話している文であり、ずっと靴を履いているということに注目している文ではありませんね。

ですから、「まま」を使った方が自然になります。

少し複雑ですので、同じ動詞にして文を見てみましょう。

・立ちっぱなしで仕事をしていた。

・立ったまま仕事をしていた。

 

この二つの文はどちらも正しい文ですが、ニュアンスが少しだけ違います。

「っぱなし」の方は、一日中ずっと立っていて疲れた、足が痛いというような意味になります。

「まま」よりも立っていた時間が長く、しかもそれを不満に思っているというようなニュアンスがあります。

一方、「まま」の文は、いつもは座って仕事をしているけれど、何かの理由で立った状態で仕事をした時間があったというような意味になります。

時間の長さはわかりません。もしかしたら5分だけかもしれないし、5時間の可能性だってあります。

「まま」の文で注目しているのは、立った状態で仕事をしたという部分です。つまり、いつもは座っているけど~のように、いつもとは違うイレギュラーなことが起きたというようなニュアンスで使われることが多いです。

 

 

 

3 まとめ

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いかがでしたか。

「っぱなし」と「まま」は、意味が似ていますが、しっかり使い分けがあるんですね。

「っぱなし」は結果、動作の継続、ネガティブなイメージ、

「まま」は結果、状態の継続を表していました。

それぞれ、結果の継続を表すという点では同じなので、どちらを使っても問題ない文もあります。

ただ、動作の継続なのか、状態の継続なのか、また話し手はどんな気持ちで話しているのかによってどちらを使うかが変わってきます。

細かな違いをしっかり把握し、是非日常生活でも使ってみてください。

それでは、今日はここまで!

また次回のブログで会いましょう!