わらしべ長者を読みましょう!大きい数字を言う練習もしてみよう!

2024/03/01 ブログ

わらしべ長者というお話を読んでみましょう。

前回はpart1をアップしたので、今回はそのpart2をご紹介します!

前回のあらすじ↓

昔々、何をやってもうまくいかない男がいました。男は観音様に運を良くしてくださいとお願いに行きました。すると、観音様はあなたが転んだ時に掴んだものを大切に持って、西へ行きなさいとアドバイスをしてくれました。

男が言われた通り、転んだ時に掴んだわらを大切に持って西へ歩いていくと、赤ちゃんを連れたお母さんに会いました。赤ちゃんが男の持っているわらを欲しがったので、わらをあげると、お母さんがお礼にみかんを三つくれました。

男はみかんを持ってまた歩き始めますが…

さて、どうなるのでしょうか。

「わらしべ長者」part1を読みたいという方はこちら↓

https://nihongojikan.jp/blog/20240227-4245/

 

「わらしべ長者」part2

しばらくすると、具合の悪そうな女の人を見つけました。

女  :「ごほんっ!ごほんっ!」

男  :「どうしましたか。」

女  :「急に具合が悪くなってしまって、水が飲みたいのですが、近くに水がなくて…。」

男  :「じゃあ、これはどうだ?」

男は、持っていたみかんを女の人にあげました。

女の人はみかんを食べると、少しずつ元気になりました。

女  :「ありがとうございました。お礼にこちらをどうぞ。」

女は、みかんのお礼に、きれいで高そうな布をくれました。

 

男は、わらがみかんに、みかんがきれいな布になったことが嬉しくて、ワクワクしながらまた西の方へ歩いていきました。

すると、今度は怖そうな侍(さむらい)がやってきて、

侍  :「おい!そこの男!いい布を持っているじゃないか。私の馬と交換しないか。」

と言いました。

男  :「いやあ、それはちょっと…」

侍の馬は、病気でとても弱っていたので、男は断ろうとしました。

侍  :「よし!交換だ!」

侍はそう言って、無理やり男から布を取ると、馬を置いてどこかへ行ってしまいました。

男は、やっぱり自分は運がないなと悲しくなりましたが、弱った馬がかわいそうだったので、看病することにしました。

何日か経って、馬はすっかり元気になりました。

そうして、男はまた馬と一緒に西に向かって歩き始めました。

 

しばらく行くと、向こうからお金持ちのおじさんがやってきて、男の馬を見て言いました。

おじさん:「いや~、いい馬だな。私に売ってくれないか。」

男   :「いくらで買ってくれるんだい?」

おじさん:「一億でどうだい?」

男   :「い、い、一億!?いいんですか!

おじさん:「この馬は私が国中探しても見つからなかった馬だ。よし、今から私の家へ行くぞ。ついてきてくれ。そこで一億と交換だ。」

男は馬を連れておじさんの後をついて行きました。

おじさんの家に着くと、中からきれいな娘が出てきました。

なんということでしょう。その娘は、何日か前に男がみかんをあげた女の人だったのです。

娘   :「あら!あなたはこの間、私を助けてくれた方ですね!」

おじさん:「そうかそうか。娘が世話になったね。」

おじさんは、男にお礼を言いました。

三人で楽しくお話しているうちに、娘は男のことが好きになりました。

それを見たおじさんは、

おじさん:「お前さん、よかったらうちの娘と結婚してくれないか。娘がずいぶんお前さんのことを気に入っているようなんだ。」

男   :「ええ、もちろん!」

こうして男は、娘と結婚し、お金持ちになりました。

男   :「俺はなんて運がいいんだ!」

観音様のおっしゃった通り、男はその後もわら一本を大切にする気持ちで、真面目にたくさん働きました。

そして、いつしか人々は男のことをわらしべ長者と呼び、男はいつまでも幸せに暮らしましたとさ。

 

 

いかがでしたか。

自分にとっては要らないものでも誰かの役に立つことがあるんですね。

常に感謝の気持ちを忘れず、人を助ける心があればわらしべ長者のように幸せな毎日が送れるのかもしれません。

 

さて、ここからは本文に出てきた日本語を少し勉強しましょう。

今日のテーマは数字です。

本文には「一億」という数が出てきましたね。

一億ってどのくらいなんでしょうか。

一億は、100,000,000です。

数字を数える練習をしてみましょう。

一(いち)       1

十(じゅう)      10

百(ひゃく)      100

千(せん)       1,000

万(まん)               10,000

十万(じゅうまん)          100,000

百万(ひゃくまん)          1,000,000

千万(せんまん)             10,000,000

一億(いちおく)             100,000,000

 

このようになります。

ちなみに、一億の後は、十億、百億、千億のように続きます。

また、「わらしべ長者」の話には「一億円」と書いてありましたね。

「一」を取って「億円」とは言えないのでしょうか。

はい、「億円」だけ言うと不自然になってしまいます。

後ろに「円」をつける時は、一から千まではそのままですが、万、千万、億は、前に一をつけましょう。

「一万円」「一千万円」「一億円」となります。

前に「一」を付けるものと、そうでないものがあるので注意しましょう。

 

「わらしべ長者」というタイトルを聞いて、「わらしべ」「長者」はそれぞれどんな意味なのかな?と疑問に思った方もいるでしょう。

「わらしべ」というのは、男が最初に掴んだ「わら」のことです。

「長者」というのは、年上の人という意味もありますが、ここではお金持ちのことを指しています。

たくさんお金を持っている人のことを「億万長者(おくまんちょうじゃ)」と言います。

 

本日は、「わらしべ長者」part2と大きい数字についてお話しました。

皆さんの日本語学習のお役に立てていたら嬉しいです。

それでは、また次回のブログでお会いしましょう!