JLPTのような文法問題に挑戦しましょう!「人魚姫」のお話から出題します!

2024/02/22 ブログ

JLPT文法練習をしましょう!

今年は絶対にJLPTに合格しようと思っている方も、初めてだから不安だなと感じている方も、このブログの問題に挑戦して、JLPTに備えましょう!

今回は、以前ご紹介した「人魚姫」part1のお話の中からN4~N3レベルの方におすすめの文法問題を出題します。

並べ替えの問題はなく、(  )に言葉を入れる問題を6つご用意しました。

問題の後に答えがありますので、解き終わったら答えを見てみてください。

 

 

 

「人魚姫」part1

ある深い海の中に、大きなお城がありました。

そこには、人魚の王様と6人のお姫様が住んでいました。

6人のお姫様はみんなとても美しいですが、その中でも特に一番下の妹が一番きれいでした。

人魚の世界では、15歳になると人間の世界を見に行くこと(   1   )

お姉さんたちが人間の世界を見に行くたびに、末っ子の人魚姫は

人魚姫:「いいな~!私も早く15歳になって、人間がどんな生活をしているのか見てみたい!」

と言っていました。

 

そうして、末っ子の人魚姫もやっと15歳になり、とうとう海の上に行って、人間の世界を見に行くことになりました。

人魚姫:「やった!今日から私も大人のお姫様よ!」

人魚姫はとてもワクワクして、海の上に顔を出しました。

すると、大きな船が通りかかりました。

人間の世界の王子様の船です。

人魚姫は、船の上でダンスをしている王子様を見て、すぐに恋に落ちてしまいました。

人魚姫:「なんてすてきなの…!」

しばらく王子様を眺めていると、突然ゴロゴロと大きな雷の音が(   2   )

そして、辺りは真っ暗になり、嵐がやってきたのです。

王子様の船はグラグラと揺れて、今にも倒れてしまい(   3   )

人魚姫:「まあ!大変!」

人魚姫がそう思った時、王子様が船から海に落ちてしまいました。

人魚姫は、スイスイと王子様のところへ泳いでいき、王子様の腕をつかむと、陸へ運んで(   4   )

人魚姫:「王子様、大丈夫ですか!」

王子様は気を失っていて、返事がありません。

人魚姫は、王子様の手を握りながら、ずっと声をかけていました。

すると、向こうから若い人間の女の人が走って( 5 )、人魚姫はさっと岩の後ろに隠れました。

女の人は王子様の近くへ行くと、

女の人:「まあ、大変!王子様、大丈夫ですか!」

と呼びかけました。

すると、王子様は目を覚まし、辺りをキョロキョロと見まわしました。

王子様:「ああ、あなたが助けてくれたのですね。」

女の人:「ええ、王子様が気を失っていたものですから。」

王子様は、目の前にいる女の人が自分を助けてくれたの( 6 )勘違いしてしまいました。

それを見た人魚姫は悲しい気持ちで、海の中の自分の家に帰っていきました。

つづく…

 

 

問題1 (  )に入る最も良い言葉を選んでください。

1 ①にします ②にされます ③ができます ④にしようとします

 

2 ①ありました ②しました ③聞きました ④聞かせました

 

3 ①ました ②みたいです ③ようです ④そうです

 

4 ①もらいました ②あげました ③みました ④いただきました

 

5 ①きて ②いって ③かえって ④でて

 

6 ①と ②にと ③ですと ④だと

 

全部答えられましたか?

それでは、解答と解説を見てみましょう。

 

 

 

 

 

 

 

解答

1、③

人魚の世界では、15歳になると人間の世界を見に行くことができます

動詞+ことができます という文法ですね。

「私は、ピアノを弾くことができます」のように、スキルがあるという意味でも使われますが、今回のようにこの場所のルールとして~することが許されているという意味でも使います。

例)日本では、20歳になるとお酒を飲むことができます。

 

2、②

しばらく王子様を眺めていると、突然ゴロゴロと大きな雷の音がしました

音、声、におい、味、感じなど感覚を表したいときに「がする」を使います。

例)なんかカレーのにおいがする!近くにカレー屋さんがあるのかな?

 

 

3、④

王子様の船はグラグラと揺れて、今にも倒れてしまいそうです

「(今にも)動詞のます形+そうです」で、もうすぐそうなってしまう状態を表すことができます。

例)あ、かばんからノートが落ちそうだよ!

 

4、②

人魚姫は、スイスイと王子様のところへ泳いでいき、王子様の腕をつかむと、陸へ運んであげました

人魚姫が王子様を運んだので、「~てあげます」を使います。

例)私は、友達の引っ越しを手伝ってあげました。

もし、王子様が主語の文であれば、「王子様は、人魚姫に運んでもらいました」になります。

 

5、①

すると、向こうから若い人間の女の人が走ってきて、人魚姫はさっと岩の後ろに隠れました。

何かが向こうから自分の方に近づく時は「~てくる」を使います。

例)電車がホームに入ってきた。

自分から遠くなる時には「~ていく」を使います。

例)昨日の風で、洗濯物が飛んでいってしまった。

 

6、④

王子様は、目の前にいる女の人が自分を助けてくれたのだと勘違いしてしまいました。

「~と思う」「~と考える」と同じように「(普通形)+と勘違いする」と言えます。

この場合は、「助けてくれたのです」の普通形は、「助けてくれたのだ」ですから、④を選びます。

 

いかがでしたか。

今回は、文法の問題を出題しました。

全部解けましたでしょうか。

このように、JLSブログでは楽しい日本語に関するコンテンツをアップしておりますので、是非他の投稿も見てみてください!

それでは、今日はここまで!

また次回お会いしましょう。