人魚姫を読みましょう。日本語文法「ようだ」と「そうだ」の違いも考えてみましょう!

2024/02/12 ブログ

人魚姫というお話を読んで日本語を学習しましょう!

前回は、part1をアップしましたので、今日はpart2です!

前回のストーリー↓

海の中に住んでいる人魚姫は15歳の誕生日に、人間の世界を見に行きました。

そして船の上でダンスをしていた人間の王子様に恋をしてしまいました。

すると、突然嵐が来て、王子は海へ落ちてしまいます。人魚姫は王子を助けますが、王子の勘違いで他の女の人が王子を助けたことになってしまいました…。

さて、このあと人魚姫はどうなるのでしょうか。

「人魚姫」part1を全部読みたい方はこちら!↓

https://nihongojikan.jp/blog/20240211-4237/

 

それでは、「人魚姫」の続きpart2をお楽しみください。

 

「人魚姫」part2

それから何日も経ちましたが、人魚姫はやっぱりあの王子様のことが忘れられません。

人魚姫は、どうしても王子様に会いたくて、自分も人間になることに決めました。

そして、人魚の尻尾を人間の足に変えてもらうため、海の魔女のところへお願いをしにいきました。

しかし、その魔女は海の中で一番怖い魔女だったのです。

人魚姫:「私は、あの王子様と結婚したいんです。私の尻尾を人間の足に変えてください!」

魔女 :「ほう。それなら簡単さ。お前の美しい声を私にくれるならやってあげるよ。」

人魚姫:「はい!お願いします!」

魔女 :「それから、もしその王子と結婚できなかったら、お前はもう二度と人魚には戻れない。それだけじゃないよ。お前は海の中の泡になって消えていくのさ。本当にそれでもやるかい?」

人魚姫:「はい、王子様に会えるなら。」

こうして、人魚姫は魔女に人間の足に変えてもらいました。

その代わり、声が出せない身体になってしまったのです。

 

人魚姫はさっそく王子様に会いにいきました。

そして、王子様にあの時あなたを助けたのは自分だと言おうとしましたが、声が出ないので話すことができません。

王子様は、言葉が通じなくても人魚姫にとても優しくしてくれました。

ですが、もう王子様は自分の助けてくれたと勘違いしているあの時の女の人に夢中です。

女の人も王子様が好きなようで、二人はとても仲良くなっていました。

人魚姫は、一生懸命王子様に本当のことを言おうとしましたが、とうとう王子様には伝わりませんでした。

そして、王子様と女の人が結婚することになりました。

結婚式の日、またあの魔女がやってきて人魚姫に言いました。

魔女 :「おや、王子と結婚できなかったようだね?これじゃあ、お前は海の泡になってしまうぞ。どうだい、このナイフで王子を殺せば、お前の命を助けてやってもいいぞ。」

人魚姫:「そんな…」

人魚姫は魔女からナイフを受け取りました。

そして、王子様のところへ行き、気付かれないように後ろから近づいて、刺そうとしましたが…

人魚姫:「やっぱり、私にはできないわ!」

人魚姫は、ナイフを捨てると、走って海へ飛び込みました。

身体がどんどん泡になっていくのが見えます。

こうして、人魚姫は海の泡になってしまいましたが、その海は人魚姫の涙でいつまでもキラキラと輝いているのでした。

 

 

いかがでしたか。

全てを失って海の泡になってしまうという悲しいお話でしたね。

アンデルセン童話にはこういった悲しいお話が多いです。

皆さんも子供のときに読んだアンデルセン童話をいくつか思い出しましたか。

 

それでは、ここからは日本語の文法を勉強していきましょう。

今回は、お話の中に出てきた文法を解説しますよ!

 

魔女:「おや、王子と結婚できなかったようだね?」

「~ようだ」は、話し手が~だろうなと思ったときに使うことができます。

自分の目や耳、鼻などを使って感じたことに使います。

 

Sample1 今朝は、雨が降ったようですね。

→ 話し手は、地面が濡れているのを目で見て、雨が降ったんだろうなと思った。

Sample2 彼は、虫が苦手なようだ。

→ 彼が虫を怖がっているのを見て、苦手なんだろうと思った。

Sample3 なんか、変な音がしません?このパソコン、やっぱり壊れているようですね。

→ 変な音を聞いて、壊れているんだろうと思った。

Sample4 この魚、腐っているようです。

→ 魚の色を見て/においを嗅いで、腐っているだろうと思った。

 

 

それでは、「ようだ」と間違えやすい文法「そうだ」についても学習しましょう。

「(普通形)そうだ」は話し手が人から聞いた話をする時に使います。

 

Sample1 佐藤さんと鈴木さん、結婚するそうですね。おめでたいですね。

Sample2  昨日の夜、関西で地震があったそうですね。大丈夫でしたか。

Sample3 そういえば、田中選手、来月の大会に出ないそうですね。どうしたんでしょう。

Sample4 今年のテストはいつもより難しいそうだよ。合格できるか心配だな…。

 

「(普通形)そうだ」は、話し手の意見や、話し手が~だろう思ったことではなく、誰かから聞いた情報を言う文法です。

人からだけでなく、ニュースで聞いたことにも使えます。

 

本日の学習はいかがでしたか。

今回は「人魚姫」part2と「ようだ」「そうだ」の使い分けについてお話しました。

皆さんに、面白い!なるほど!と思っていただけていたらうれしいです。

今後も日本語物語シリーズや、文法、単語解説をたくさんアップしていきますので、そちらも是非ご覧ください!

それでは、今週も一週間頑張っていきましょう!