向き、向け は何が違いますか?似ている文型の使い分けを考えよう!

2024/01/12 ブログ

向き、向け はどう違う?

似ている文法の使い分けを考えてみましょう。

 

・これは、女性向きのアクティビティです。

・これは、女性向けの雑誌です。

 

同じように見えますが、少し意味が違います。

「向き」は、~ちょうどいいという意味です。

「向け」は、~のために、~を対象にという意味です。

 

【向き】

Sample1 この服は、若者向きだね。

Sample2 ストーリーが簡単すぎるから、この映画は子供向きだな。

Sample3 ここは、家賃も安いし、学校からも近いし学生向きのマンションですね。

Sample4 このお店のラーメンは、こってりしていて量が多いので男性向きですよ。

 

「向き」は、~ちょうどいい、ぴったりだ、その人におすすめだという意味で使われます。

例えば、Sample1の「この服」はどんな服だと思いますか。

派手な色や、ミニスカート、流行りのものなどがイメージできますね。

この服を作った人が、本当に若者のために作ったかどうかはわかりませんが、話し手はこの服を見て、若者が着たらよく似合うだろうなと思ったんですね。

このように、「向き」は、その人のために作られたかどうかはわからないけれど、話し手がちょうどいいと思っていることに使います。

 

 

【向け】

Sample1 この商品は、朝忙しくて掃除する時間がない人向けに作られました。

Sample2 初めて日本に来た外国人向けのツアーを企画しましょう。

Sample3 このクレンジングオイルは、肌が乾燥しやすい人向けの商品です。

Sample4 大人向けの怖い映画が見たいな。

 

「向け」は、~のために、~を対象にして作られたと言いたいときに使います。

先ほどの「向き」は、話し手がちょうどいいと思っていることに使いましたが、「向け」は誰かが自分の意志で~を対象にして作ったという意味になります。

皆さんは、Sample1の「朝忙しくて掃除する時間がない人向けに作られました。」を見て、どんな商品を思い浮かべますか。

AI機能がついたお掃除ロボットでしょうか。

「~向け」を使うと、このお掃除ロボットを作った人が、忙しい人のためにいい商品を作りたい!と思って開発したという意味になりますね。

 

さて、「向き」と「向け」の違いを見てきましたね。

ここからは、実際の会話でどうやって使うのか見ていきましょう

下の会話例を声に出して読んでみてください。

 

会話例1

A:最近、韓国語の勉強を始めようと思うんだけど、初心者向けのいい教科書知らない?

B:あ、それなら「一日一文韓国語」がいいよ。発音のCDもついているし、日本語の解説もついているから。

A:じゃあ、それ買ってみるね。この「韓国語を話そう!」のシリーズはどう?

B:あーそれね。前に読んだよ。でも、例文に歴史とか経済の話題が多いから、そういうのが好きな人向きかな。

A:そうなんだ。難しそう。

B:Aさんは、韓国のアイドルとドラマが好きなんだよね?じゃあ、すぐに使えるフレーズとか、ドラマで使われるセリフとかがたくさん載っているのにした方が楽しいと思うよ。

A:わかった。ありがとう!

 

 

会話例2

A:あのアニメ映画、見た?

B:あーみたよ。

A:面白かったよね!

B:うーん、まあまあじゃない?

A:えーなんで?私は、内容が分かりやすくて良かったけどな。

B:うーん、ちょっと分かりやすすぎじゃない?完全に子供向きだよ。

A:まあ、そうかもね~。私は子供っぽいから、私にはちょうどいいな!

B:私は、もっと大人向けの深いストーリーがいいんだよね~。

A:深い話って、最後まで見ても結局何が言いたいのか分からないことない?

B:それがいいんじゃん。映画を見終わった後、自分で色々考えられるから。

A:そっか~。じゃあ、私も今度そういうの見てみようかな!

 

 

 

会話3

A:お客さま、何かお探しですか。

B:新しい携帯を探しているんですけど…。

A:ご希望の機種(きしゅ)や、メーカーはございますか。

B:いえ、特に…。

A:それでしたら、こちらはいかがでしょうか。最新の商品ですよ。

B:どんな機能がついてるんですか。

A:睡眠の質を記録してくれたり、データを入力すると健康管理もしてくれるんですよ。毎日忙しくて健康のことまで考えている時間がない方向けの商品なんです。

B:なるほど…確かに忙しいけど、その機能は使わないかも…。最近、写真を撮るのが好きなんですけど、カメラの性能がいいのってありますか。

A:あ、それでしたら、半年前に発売されたこちらの携帯はいかがでしょう。高性能のカメラがついていて、離れたところからでもこのボタンを押せば写真が撮れます。

B:ああ、いいですね。タイプがいくつかあるんですか。私は趣味として写真を撮っているだけなので、プロが使っているような機能は難しくて使えないと思うんですが。

A:はい、こちらの少し小さいタイプをご覧ください。こちらは、動物や乗り物など動いているものを撮るときも、自動で一番きれいなタイミングを選んでくれるので、誰でも簡単に撮ることができます。お値段もリーズナブルですし、まさに趣味で写真を楽しみたい方向きです。

B:なるほど。じゃあ、これにします。

 

 

 

いかがでしたか。

会話例を見て、「向き」「向け」がどのように使われているのか、分かりましたか。

友達やお店の店員さんとの会話で、このように使われているんですね。

皆さんも、これを真似して是非会話の中で使ってみてください。

それでは、今日はここまで!

お疲れ様でした。

良い週末をお過ごしください。