かな、かなあ の使い方を学習しましょう。身近な人に疑問やお願い事を話せるようになろう!

かな、かなあ の使い方を学習しましょう。
本日は、N3文法の「かな」「かなあ」の解説をしていきます。
例文もたくさんありますので、読みながら学習しましょう!
「かな」「かなあ」は話し手の疑問を表したり、許可を求めたりすることができる文法です。
【疑問の使い方】
Sample1 明日雨降るかな。
Sample2 あの人、お酒を飲み過ぎているようだけど大丈夫かなあ。
Sample3 終電まだあるかな。
Sample4 レポート今日中に終わるかなあ。
Sample5 フランス語を勉強してみたいんだけど、難しいのかなあ。
「かな」「かなあ」は、です・ますのような丁寧形と一緒に使うことができません。
「~ですかな」「~ますかな」は不自然になるので気をつけましょう。
また、カジュアルな印象がありますので、目上の人には使わないようにしましょう。
「かな」「かなあ」は、話し手の疑問というだけでなく、聞き手も答えを知らないことについて使います。
あなたはどう思う?一緒に考えてみよう。というニュアンスを出しています。
ですから、普通に相手が知っていることについて使うのは少し不自然になります。
× お名前は何かな。
〇 お名前は何ですか。
× 田中さん(あなた)は、昨日どこか行ったのかな。
〇 田中さん(あなた)は、昨日どこか行ったんですか。
× 田中さん(あなた)は、どんな食べ物が好きなのかな。
〇 田中さん(あなた)は、どんな食べ物が好きなんですか。
このように、聞き手の名前や昨日何をしたかなど、聞き手が知っていることについて「かな」「かなあ」を使うと、3歳くらいの子供に話しているような感じになってしまいます。
小さい子供の場合は、自分の名前がまだ言えなかったり、昨日何をしたかを忘れてしまっていることもあるので、一緒に思い出してみよう!というようなやさしい言い方として大人が子供に「かな」「かなあ」を使うことがあります。
それでは、別の例も見てみましょう。
①さっき天気予報を見ていた友達と話すとき
自分:ねえ、明日雨降る? (友達は天気予報を見ていたので答えを知っているはずだ)
友達:午後から降るみたいだよ。
②天気予報を見ていない(見たかどうかわからない)友達と話すとき
自分:明日雨降るのかな?
友達:うーん、降るんじゃない?ちょっと調べてみるよ。
③韓国人の友達と話すとき
自分:今韓国の気温ってどのくらいなの? (韓国に住んでいたのだから気温について知っているはずだ)
友達:だいたい2℃くらいだよ。
④韓国に行ったことない友達と話すとき
自分:今韓国の気温ってどのくらいなのかな。
友達:日本と同じくらいじゃない?
また、「明日何しようかなあ」「どれを食べようかな」など、独り言のように話し手が自分自身に疑問を言う時にも使えます。
友達:メニューたくさんあるよ。何にする?
自分:えー、何にしようかなあ。じゃあ、ハンバーグにする!
【お願い・許可を求める使い方】
Sample1 悪いけど、明日までにデータをまとめておいてくれるかな。
Sample2 帰りに卵買ってきてくれるかな。
Sample3 この荷物を運ぶの誰か手伝ってくれるかな。
Sample4 ここに置いてもいいかな。
このように、誰かにお願いするときや、許可を求めるときにも「かな」「かなあ」が使えます。
上司から部下、親から子ども、先生から生徒など上の人から下の人へお願いするときに使うので、自分から目上の人には使わないようにしましょう。
それでは、今日学習した「かな」「かなあ」を使った会話の流れを見ていきましょう。
①友人AとBで佐藤さんのお誕生日会の話をしている場面
A:佐藤さんのお誕生日会、いつがいいかな。
B:うーん、来週はテストがあるから、再来週の週末でいいんじゃない?
A:そうだね。じゃあ、みんなにもスケジュール聞いておくよ。
B:誕生日プレゼントは何がいいかなあ。
A:アルバムは?みんなで撮った写真をたくさん貼って手作りしようよ。
B:いいね。レストランはどこにしたんだっけ?
A:駅前のイタリアンだよ。まだ予約してないけど。
B:そっか、今日中に予約しないとだめだよね?
A:そうだね。じゃあ、悪いけどあとで予約しておいてくれるかな。
B:わかったよ。あとでやっとく。
②上司Aと部下Bが今日の仕事の内容について話す場面
A:Bくん。昨日お願いした資料、どこまでできてる?
B:えっと。半分くらい終わりました。
A:今日中に終わるかな?
B:はい、今日中には終わると思います。
A:わかった。じゃあ、頼むね。あと、悪いけど、金曜日の会議で使う資料、人数分コピーしておいてもらえるかな。
B:はい、参加する人数は10人ですよね。
A:そうそう。お願いね。
B:はい、わかりました。
このように使うことができます。
①の方では、友達同士の会話なので、AもBもどちらも「かな」を使っていますね。
②の会話は、上司と部下の関係なので上司だけが「かな」を使っていて、部下は使うことができませんね。
「かな」「かなあ」の使い方がだんだんわかってきましたか。
是非、友達や後輩、小さなお子さんとの会話で使ってみてください。
それでは、今日はここまで!
お疲れ様でした。
また次回のブログでお会いしましょう!