ねずみのすもう というお話を読んでみましょう!お正月に関係のある言葉も勉強できますよ。
ねずみのすもう というお話を知っていますか。
これは、日本の昔話の一つです。
本日は、「ねずみのすもう」を読みながら楽しく日本語を勉強しましょう!
このお話は少し長いので、part1とpart2に分けて紹介します。
今回はpart1です。
それでは、物語の世界へいってらっしゃい!
「ねずみのすもう」part1
ある山の中に、おじいさんとおばあさんが住んでいました。
おじいさんは、山で野菜を作る仕事をしていて、おばあさんは家で着物を作る仕事をしていました。
二人は、とても心優しい人でしたが貧しくて、いつも食べるものに困っていました。
買い物には一か月に一回しか行けません。
おじいさん:「来年のお正月も二人で静かに過ごすことになるなぁ…」
おばあさん:「そうですねぇ。」
そんなある日、おじいさんが山で畑仕事をしていると、どこからか可愛い声が聞こえてきました。
おじいさんが、そっと見てみると、なんとねずみたちが木の下ですもうをしているではありませんか!
大きいねずみ:「えーい!やー!」
小さいねずみ:「あ、いたたたたた!」
大きくて太ったねずみが、小さくて痩せているねずみを投げ飛ばしていました。
小さいねずみ:「また、負けちゃった…」
よく見てみると、あの小さいねずみは、おじいさんの家に住んでいるねずみでした。
おじいさん:「やや!あれは家のねずみだ!」
その日、おじいさんは家へ帰ると、さっそくおばあさんに今日のことを話しました。
おじいさん:「山でねずみがすもうしていたんだ。それで、負けてばかりのねずみをよく見たら、なんと家のねずみだったんだよ!」
おばあさん:「あらまあ、ねずみもすもうをするんですねぇ。家のねずみは負けてばかりでかわいそうね…。」
おじいさん:「どうしたらよいものか…」
おばあさん:「そうだ!!おもちをたくさん食べさせてあげましょうよ。」
おじいさん:「おお!それはいい考えだ!」
おじいさんとおばあさんは、お正月のために残しておいたお米でおもちを作ると、ねずみの前に置いてやりました。
おばあさん:「さあ、ねずみさん。たくさん食べてね。」
ねずみは、おもちを見つけて、パクパクパクとおいしそうに全部食べてしまいました。
つづく…
いかがでしたか。
本日は「ねずみのすもう」part1をご紹介しました。
「お正月」という言葉が出てきましたから、このお話もちょうど今と同じ12月ですね。
ここからは、年末年始によく使う日本語を皆さんにシェアしたいと思います。
・大晦日(おおみそか)
12月31日のことを大晦日といいます。一年の最後の日です。
この日は、家族と一緒にこの一年について話したり、そばを食べたりします。
Sample1 今年の大晦日の夜は、何をする?
Sample2 もう大晦日か、一年は本当に早いな。
・年越しそば(としこしそば)
大晦日の夜に食べるそばのことです。どうしてそばを食べるのかな?と思った方もいるでしょう。そばは長いので、長生きできるという意味があるそうです。
Sample1 年越しそばは、いつも自分で作るの?
Sample2 紅白歌合戦(こうはくうたがっせん)を見ながら年越しそばを食べました。
(紅白歌合戦:毎年12月31日の夜に放送している歌の番組)
・除夜の鐘(じょやのかね)
大晦日の夜から元旦にかけてお寺で鐘が鳴ります。これを除夜の鐘といいます。
前の年から新しい年への引き継ぎとして、また、悪いものを追い払うために鳴らすものだと言われています。
ボーンボーンという鐘の音が全部で108回鳴ります。
お寺に行けば、自分で鳴らすこともできますが、有名なお寺だと人が多くてできないかもしれませんので、事前に調べて行くと良いでしょう。
Sample1 除夜の鐘を鳴らしたことがありますか?
Sample2 しー!除夜の鐘が聞こえてきた!
・元日(がんじつ)/元旦(がんたん)
1月1日を元日といい、1月1日の朝(午前中)のことを元旦といいます。漢字が似ていて覚えにくいかもしれませんが、よく使う単語ですので、是非使ってみてください。
Sample1 元日は、家でゆっくりします。
Sample2 元旦に神社に行きます。
・初詣(はつもうで)
お正月に神社にお参りに行くことを初詣といいます。
Sample1 毎年、どこの神社に初詣に行っていますか。
Sample2 初詣に行って、おみくじを引きました。
・年賀状(ねんがじょう)
新しい年の挨拶をするために送るカードのことです。
年賀状は、前の年の12月に準備して送っておきます。1月から準備をするのは遅いので、ビジネスの関係や目上の人に送る場合は、早めに書いてポストに入れましょう。
Sample1 もう12月か…そろそろ年賀状を書かないと。
Sample2 年賀状、届きましたか?
・初日の出(はつひので)
1月1日の朝に出てくる太陽のことを初日の出と言います。
この初日の出を見ることで、新しい一年がスタートするという気持ちになりますね。
毎年、大晦日の夜に寝ないで、もしくはとても早起きして初日の出を見に行く人がたくさんいます。
いかがでしたか。
日本には、お正月に関係する言葉がたくさんあります。
このような言葉を知識として知っておくことで、日本文化への理解ももっと深くなると思います。
日本に住んでいる方は、是非日本のお友達とお正月の過ごし方について話してみたり、一緒に初詣に行ってみてください。
また、自分の国のお正月とは何が違うのか考えてみるのも面白いですね。
それでは、また次回のブログでお会いしましょう。
2024年も皆様にとってすてきな一年でありますように。