くれる、〜してくれる、「くれる」を上手に使って日本語上手になりましょう / 日本語ラーニングサポートLLC

2023/12/26 ブログ

くれる、〜してくれる、「くれる」を上手に使って日本語上手になりましょう。

 

「くれる」は少し分かりにくい動詞かもしれません。

例1:プレゼントをくれる

例2:連絡してくれる

このように使います。

例1は、[誰か]、プレゼントをくれる

例2は、[誰か]、メールや電話の連絡をしてくれる

上のような意味だと考えられます。

つまり、「くれる」は

■誰かが、私に対しての(良いこと)をする。

■「私」が話している文である。

このように理解できます。

 

では、くわしく見ていきましょう。

※以下、「くれる」→「くれた」のVた形を使ってよりリアルなシチュエーションを考えます。

 

1,[人A]が、(私に)[何か]をくれた

例:彼が誕生日パーティーでスカーフをくれた。(うれしい!

例:店長が3日間のお休みをくれた。(ラッキー!

例:友だちが旅行のお土産をくれた。(おいしそう!チョコレートでしょうか?)

 

どうですか?

 

「私」が、何かをもらったようです。

とても良いものをもらった、嬉しいとき楽しいとき、ポジティブな気持ちをこめて話しましょう

下の二つの文をよく見て比べてください。

【もらった】・・私、彼 誕生日パーティーでスカーフをもらった

【くれた】・・・彼、私 誕生日パーティーでスカーフをくれた

※[は][が][に]、それぞれのポジションに注目しましょう。

違いがよく分かると思います。【もらった】【くれた】二つの文はどちらも、、↓

彼→〈プレゼント〉→私

この図のような〈プレゼント〉の動きを表していますが、

【もらった】の場合、「私がもらった」のですね。

【くれた】の場合は、「彼がくれた」のですね。

「私」がしたことであるか、

「彼」がしたことであるか、

「私」と「彼」のどちらのアクションであるか、このポイントが【もらった】と【くれた】の違いです。

もう一度例文を見ましょう。できるだけシンプルな形にしました。

例:彼が、私に プレゼントをくれた。

・・・①「彼」のアクションである。

・・・②「私」が見ている。

上の①と②のポイントが一緒になって【くれた】という動詞の文になります。

【あげた】彼が、Bさんに プレゼントをあげた。

【もらった】私が、彼にプレゼントをもらった。

そして、、↓

【くれた】彼が、私に プレゼントをくれた。=プレゼントをくれた。

このように整理して考えることができると思います。

 

つまり、、

(良いもの)をもらった「私」が、彼の「あげる」というアクションを話しているわけですから〈うれしい〉気持ちが感じられるのです。

※動詞の選択によって「[誰A]が[誰B]に」という情報がそれだけで分かりますから、リアルな日本語の会話ではシンプルな形が好んで使われているようです。「(彼が)プレゼントをくれた」のような短い言葉にたくさんのインフォメーションが入っているのですね。

例:昨日、彼が花をくれたんだ!

例:友だちがメールをくれた!

うれしい楽しいムードが伝わりますね。

では、ここからは少し先に進んでみましょう。

 

2,[人A]が、(私に)[何か]をしてくれた

例:夫が(私のために)料理をしてくれた。 / (夫が)料理をしてくれた

夫が料理を作りました。リラックスしたディナータイムだったようです。料理も美味しかったのでしょうね。嬉しい楽しいムードが伝わります。

 

これは、毎日どこかで耳にすることができる文のパターンです。

 

とても使いやすいものですから是非マスターして、どんどん話しましょう。

話すことに失敗してもよいと思います。日本語はハイコンテクストのコミュニケーション・システムですから正しく気持ちを込めれば少しの言い間違いは決して問題になり得ません。

覚えたら使ってみる、これがペラペラの日本語上手への近道に違いありません。

 

〈レポートが上手に書けないで困っている〉

先輩が(私に、レポートの書き方を)教えてくれた。

〈大切にしているリングが見つからない〉

彼が(リングを一生懸命)さがしてくれた

〈忘年会へ行く〉

友だちがマップ(とインフォメーションを)送ってくれた

〈今日はクリスマスです〉

お母さんがケーキを買ってくれた。

いかがですか?どの文にも「ハッピー」が感じられますね。

 

 

今日の勉強の’まとめの確認’として二つの文を並べて見てみましょう。↓

例1:お母さんがケーキを買った

例2:お母さんがケーキを買ってくれた

例1では寂しいですね。

例2は良いムードです。うれしい時 / 楽しい時 / しあわせな時

「・・・を くれた」

「〜を してくれた」

この動詞をどんどん使って気持ちのこもった日本語を話しましょう。

皆様の日本語の勉強がハッピーなキャリアアップへつながりますように

今日は「くれる」について簡単に勉強してみました。

 

 

日本語ラーニングサポートLLCはプライベートレッスン専門、「外国語としての日本語」の勉強をサポートする語学スクールです。

本格的な日本語学習のためには、一度はプロの日本語教師のレッスンをご利用くださいね。

びっくりするような日本語の発見と出会えると思います。

 

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