お大事に、お元気で、の違いを考えましょう。

2023/12/14 ブログ

お大事に、お元気で は何が違うのでしょうか。

本日は、日本人との会話の中でよく使う会話表現をご紹介しようと思います。

みなさんは、病気になってしまった友達にあった時に何と言いますか。

今回のブログを読んで、より自然な日本語の会話を目指しましょう!

 

 

【お大事に】

Sample1 え?風邪を引いたの?お大事にね。

Sample2  骨折しちゃったんだ!?お大事に!

Sample3 部長、まだお辛そうですね。お大事になさってくださいね。

 

 

「お大事に」は、風邪や病気、もしくはけがをした人に使うことができる言葉です。

よく休んでくださいねという意味ですね。

基本的に、休んでいれば直る、時間が経てば直るような比較的症状の軽い風邪や怪我に使うことが多いです。

癌(がん)などの重い病気や、心の病気のような1、2週間では治りにくいもの、また、その病気とずっと闘っている方に対しては少し軽い印象があるのであまり使いません。

「お大事に」は友達や家族の間でも使われますが、ビジネスシーンでは「お大事になさってください」を使いましょう。

 

「お大事に」の他にもこんな表現があります。

友達や家族の間では…

・無理しないで

・ゆっくり休んで

・早く治ると良いね

 

ビジネスシーンでは…

・ご自愛ください(メールに多い)

・お労りください(メールに多い)

・お体を大切になさってください(会話、メールどちらでもよく使われる)

 

【お元気で】

Sample1 日本のいろいろな場所に案内してくれてありがとう。国に帰っても、日本での生活は忘れないよ。じゃあ、お元気で。

Sample2 先生、3年間お世話になりました。どうかお元気で。

Sample3 (手紙の最後に)田中さんも、どうぞお元気で。

 

 

「お元気で」という言葉は、これからしばらく会えない人や、遠くに住んでいて手紙でやりとりしている人に対して使います。

人と別れる時や、手紙の最後の挨拶として使うのが一般的です。

普段よく会う友達や家族には使いません。

「元気のままでいてください」「病気にならないように気をつけてください」という意味です。

相手が本当に体調が悪いから元気になってくださいという意味ではないんですね。

また、ビジネスシーンでは使わない表現ですので、ご注意ください。

 

「お元気で」と似ている表現を見てみましょう。

・お体にお気をつけて

・ご自愛ください

 

いかがでしょうか。

「お大事に」と「お元気で」の違いをまとめると…

「お大事に」は、いろいろな場面で使える。相手の体調が悪いときに使う。

「お元気で」は、別れの挨拶や手紙の最後に使う。相手の体調はあまり関係がない。ビジネスの場面では使えない。

実際の会話にも是非取り入れてみてくださいね。

 

それでは、練習問題に挑戦しましょう。

答えは、このブログの一番下に書きますので、全部解き終わったら、下までスクロールして見てみてください。

 

練習問題 (  )には「お大事に」と「お元気で」どちらが適切でしょうか。

 

①今までありがとう。さようなら!(     )。

②熱があるんだね。(     )。

③顔色が悪いよ?大丈夫?(    )ね。

④(手紙で)いつ頃日本に戻ってきますか。次会うのを楽しみにしています。それまでどうか(     )。

⑤(メールで)入院したと聞きましたが、体調はいかがですか。来週、お見舞いに行きますね。(     )なさってください。

 

 

 

ここからは、風邪や病気の人に対して使えるフレーズや、文法をご紹介します。

・薬を飲みましたか。

「薬」とセットの動詞は、「食べる」ではなく「飲む」です。

ちなみに、頭が痛い時に飲むのは「痛み止め」、車に酔った時に飲むのは「酔い止め」、せきが出る時に飲むのは「せき止め」と言います。覚えやすいですね。

 

・病院に行った方がいいですよ。

「~たほうがいい」という文法ですね。人にアドバイスする時によく使います。

前の動詞は、た形ですね。辞書形ではないので注意しましょう。

 

・どんな症状(しょうじょう)がありますか。

症状というのは、病気の状態のことです。この質問をされたら、具体的に「頭が痛いです」「熱があります」などと答えましょう。

また、「今回は、風邪の症状がひどい/軽い」のように言うこともできます。

 

 

いかがでしたか。

今回は、「お大事に」と「お元気で」の違いと、風邪や病気になっている人に対して使える便利なフレーズをご紹介しました。

最近は、インフルエンザも流行っていますね。

もし、身近に体調を崩している方がいたら、今日の内容を思い出して使ってみてください。

また、みなさまは風邪をひかないよう、出かける時は暖かい服で!帰ってきたら手洗いうがいをしましょう!

冬休みは、楽しい予定がたくさんあるでしょうから、みなさまが、健康で楽しい年末を過ごせるよういのっております。

 

 

 

解答

①今までありがとう。さようなら!( お元気で )。

②熱があるんだね。( お大事に )。

③顔色が悪いよ?大丈夫?( お大事に )ね。

④(手紙で)いつ頃日本に戻ってきますか。次会うのを楽しみにしています。それまでどうか( お元気で )。

⑤(メールで)入院したと聞きましたが、体調はいかがですか。来週、お見舞いに行きますね。( お大事に )なさってください。