「つもり」や「予定」を使って計画を話しましょう/日本語ラーニングサポートLLC

2023/10/25 ブログ

 

「つもり」や「予定」という言葉を使って、未来の話をしてみましょう。

今週末は何をしますか?

いつお仕事の会議がありますか?

20年後、あなたはなにをしているでしょうか?

今回は未来の予定や計画について、上手に話せるようになりましょう。


 

さて、冷え込む日も増え季節の変わり目を感じるこの頃ですが、変わらず学習も頑張っていきましょう。そんな中レッスンをしていて、ふと「週末は何をするんですか?」と聞くと、よくこんな答えが返ってきます。

 

「新宿へ行きます」

「たぶん友だちと飲みに行きます」

「どこもいきません」

「まだわかりません」

 

どれもシンプルで良い答えです。しかし、何だかちょっと味気なさを感じてしまうような…。そこで今回は、未来のことを話す表現を練習しましょう。


 

■「友達と飲みに行こうと思っています」

→「意向形」という動詞の形を使った言い方です。話し手の計画や予定、「~したい」と決めていることを話します。以下、簡単に作り方を確認しましょう。

 

1group

行き(ki)ます→行こ(ko)う

飲み(mi)ます→飲も(mo)う

書き(ki)ます→書こ(ko)う

これらの動詞は(i)の音から(o)の音へ変化します。

 

2group

見ます→見よう

起きます→起きよう

覚えます→覚えよう

こちらの動詞は「ます」をとって「よう」をつけます。

 

3group

します→しよう

きます→こよう

特別な形の二つの動詞、そのまま覚えてしまいましょう。

 

さて、意向形を使って文を作ってみましょう。

 

〇土曜日は秋葉原で新しいパソコンを買おうと思っています。

〇文化の日はチケットが半額になりますから、美術館に行こうと思います。

〇今年中に一度国へ帰ろうと思っています。

 

〇A:明日はどこか行くの?

 B:うーん、どうしようかなあ。明日も寒いし、雨になりそうだし。

   →「どうしようかな」の「しよう」の部分、ここにも意向形が使われていますね!

 

〇明日暇だったら、一緒に映画を観に行こうよ!

   →「~しましょう」と人を誘う時のカジュアルな形としても使えますよ。こちらの使い方のほうがピンとくる方も多いでしょうか。

 

×「明日は14時に取引先の社長と会おうと思います。」

   →確実な予定、スケジュールとして既に決まっていることには基本的に使いません。

    決まった予定を言いたいときは、次の文法を使ってみましょう。

 

■「友達と飲みに行く予定です」

→ スケジュールとして決まっていること、確実に行うことを言うときに使います。「〇時」「〇日」「午前/午後」など具体的な時間を表す言葉とともに、明日、来週の○曜日、など目先の予定を言うことが多いですよ。

 

例)〇明日は3時に山田さんと会う予定です。

  〇週末は友だちと長野に旅行に行く予定です。

  〇雨の場合、明日のイベントは行わない予定です。

    →動詞を使う時は、辞書形やない形(否定形)を使います。

  〇社長は金曜日の午後から、出張の予定です。

  〇今晩の会議は30分の予定です。

    →名詞を使う場合は、「の」をつけて「Nの予定です」としますよ。

 

予定を言うときには、こんな表現も使ってみましょう。

 

■友達と飲みに行くことになっています。

→予定として既に決まっていることについては、こちらの文法も使えますよ。会議などのスケジュールや相手と話し合って決めたことなど、自分一人で決めた予定ではないものに使います。動詞は「予定です」と同様辞書形やない形を使いますよ。

 

例)〇明日は3時に山田さんと会うことになっています。

  〇雨の場合、明日のイベントは行わないことになっています。

  〇社長は金曜日の午後から、出張することになっています。

 

  〇明日はどこへも行かないで、家の掃除をすることにしています。

    →自分の意思で決めた予定については「~ことにしています」という言い方をします。

 

  △20年後には仕事を辞めて田舎に住む予定です。

  △20年後には仕事を辞めて田舎に住むことになっています。

    →この文はどうでしょうか。この文法を使えるのは、「予定が確実に決まっている」場合でしたね。しかし、20年後の自分の未来が確実に決まっている、という方はあまり多くはないでしょう。こんな時には何といえばよいのでしょうか?

 

■「友達と飲みに行くつもりです」

→話し手の意思や計画を相手に伝える言い方です。「意思」を伝える表現なだけあって、「~したいと思っている」という、「予定です」の言い方では伝わらない前向きで積極的なニュアンスを出すことができますよ。

 

例)〇週末は部屋の大掃除をするつもりです。

  〇今年のクリスマスは家族と過ごすつもりです。

  〇この仕事は当分辞めないつもりです。

    →こちらも先ほどの「予定です」の言い方と同様、動詞の辞書形やない形を使うことができますよ。話し手の「週末は大掃除をするぞ…!」「この仕事をできるだけ続けていこう」という意思が相手に伝わります。

 

  〇20年後には仕事を辞めて、田舎に住むつもりです。

   →さて、先ほどはちょっと不自然になってしまったこちらの文、「つもりです」を使えばきれいな日本語の文になりますよ。スケジュールとして決まっていないこと、実際にはまだ不確実な事であっても、話し手がそうしたい、そうしようと思っていることであれば使うことができるのです。反対に確実に決まっているスケジュールには基本的に使わず、「社長は金曜日の午後、出張するつもりです。」のような文にすると不自然になってしまいますので気をつけましょう。


 

さて、今回は「つもりです」や「予定です」、「~ことになっています」、「~(よ)うと思います」の4つを使って予定や計画を伝える言い方を練習しました。大きく分ければ、自分の意思や計画を伝えるという側面が大きく不確実な予定にも使えるのが「つもりです」や「~ようと思います」、確実な予定を事務的に相手に伝えたい場合には「~予定です」や「~ことになっています」を使うと自然になるでしょうか。ぜひ会話に取り入れて、自分の予定や計画を生き生きと相手に伝えてみてくださいね!



 

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