楽しい、嬉しい、喜ぶ、それぞれの違いを勉強しましょう / 日本語ラーニングサポートLLC

2023/10/15 ブログ

楽しい、嬉しい、喜ぶ、それぞれの違いを勉強しましょう。

今日は3つの単語のポイントをしっかりと覚えて、12月にのJLPTでも高得点を目指しましょう。

分からないことを一つずつクリアしていくことが、大きな日本語のスキルになります。

 

1,楽しい、は心のコンディションです。

2,嬉しい、は心のムーブメントです。

3,喜ぶ、は動詞です。

 

 

 

1,楽しい、は心のコンディションです。

私たちは、どのような時に楽しいと感じるでしょうか?

例:

■学校が楽しい。

■今日のパーティーは楽しかった。

■彼女と話していると、楽しくて時間を忘れる。

このように、心がどのようなコンディション(状態)であるかを表す単語です。

ちなみに形容詞です。

日本語を話していて、【なんて言えば良いんだろう?】と迷った時は、いつもの話し方を思い出しましょう。あるいは、あなたの友人の日本人が話していた言葉を思い出しましょう

問題:

①私は、(    )をしている時が一番楽しいです。

②楽しい時も(    )時も、家族と友人がいました。

③楽しいと思えるなら、この仕事は(    )よ。

・・・・・。

どうですか?

自由な文を作ることが出来ますから、正解は一つではありませんが、心が明るくアップなコンディションになっている〈楽しい〉をイメージして(    )に言葉を入れてみてください。

回答例:

①私は、ショッピングをしている時が一番楽しいです。

②楽しい時も苦しい時も、家族と友人がいました。

③楽しいと思えるなら、この仕事は君に向いているよ。

※ちなみに、答えが決まっている問題には「解答(かいとう)」、アイデアや意見を聞くような自由な答えを求める問題には「回答(かいとう)」と一般に書きます。

毎日が過ぎていく中にも人生いろいろですが、同じ時間を過ごすなら楽しい方が幸せに近い感じがしますね。

 

 

2,嬉しい、は心のムーブメントです。

どのような時に「嬉しい」と思いましたか?

例:

■テストに受かって嬉しい。

■昨日、彼女にもらった電話は本当に嬉しかった。

■その晩は嬉しくて眠れなかった。

このように心が明るくアップテンポに動く、また動いている状態というムーブメントを表します。エキサイト(興奮:こうふん)することも同時に起こっている場合がほとんどでしょうか。

問題:

①もし(    )たら、とても嬉しい。

②こんなに嬉しいことなんて、(    )。

③嬉しい時、うちの犬は(    )。

・・・・・。

前の問題と同じように自由なイメージで文を作ってみましょう。

素敵な日本語が書けたでしょうか。

回答例:

①もし明日の試合(ゲーム)に勝てたら、とても嬉しい。

②こんなに嬉しいことなんて、この何年もなかった

③嬉しい時、うちの犬はしっぽをぐるぐると回して吠える

日本語は笑うことの表現が多い言語ですが、嬉しい時は口元をきれいに引いて、’にっこり’と美しい笑顔を作ることができますね。

 

 

3,喜ぶ、は動詞です

前の二つが形容詞だったのに対して、喜ぶ(よろこぶ)は動詞です。

例:

■彼女の喜ぶ顔を見たくて、高いプレゼントを買ってしまった。

■娘の結婚に、両親は心から喜んだ。

■みんな大いに喜んで、その晩は朝まで酒の席が続いた。

喜ぶ、は嬉しい(うれしい)の方に近いでしょうか。よく見ると漢字にも同じパーツが使われていますね。

○私は、嬉しい。

(?)私は、喜ぶ。

心のムーブメントとは、実に自然な感情(エモーション的!)ですから自分のことよりも誰かの話をする時に使いやすいでしょうか。

また、シンプルに〈アップで明るい気持ちであること〉とは違った意味で使うこともできる動詞のようです。

例:

■A「注文いいですか?」

 ーB(店員さん)「はい、喜んで!

喜んでご案内いたします。

↑浅草でしょうか?それとも京都?ツアーのお客様をガイドするようですね。

 

このように〈喜ぶ〉には〈喜んで〉の形で、気持ちよく仕事をする。誰かのために何かを「もちろん(私も)ポジティブに」してあげる、という意味も持っています。

日本の町で耳を澄ませてみてください。

きっとたくさんの「喜んで!」が聞こえてくると思いますよ。

 

さて、本日は簡潔に楽しい、嬉しい、喜ぶ、それぞれの違いを考えてみました。

語彙を知ることは文法のテストで文を読むための基本的な知識であり、読解のテストでは正しく意味を理解するために欠かせないスキルです。

毎日少しずつで良いのです。

キリがない勉強も続けているうちに、JLPTに合格できたり、日本人とスムーズに会話できるようなレベルに到達するものです。

以下の例文には3つの言葉を一つずつ使って、それぞれの文を完成させてください。

問題:

①昨日は朝から晩まで子供と遊んで(     )。

②昨日は子供の成長を見ることが出来て(     )。

③昨日はクリスマス、うちの子はクリスマスプレゼントをもらってとても(     )。

※単語は必要に応じて形を変えましょう。

【 喜んでいた ・ 嬉しかった ・ 楽しかった 】

解答は記事の最後をチェックしてください。

 

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【問題の答え】

①楽しかった ②嬉しかった ③喜んでいた