ときについて勉強しよう!「日本に来るときは、日本語が全然分かりませんでした。」は間違い?
ときについて勉強しよう!!
このブログでは、日本語を学習している皆さんに役立つ情報を発信しています。
文法解説や、日本語のお話など過去にもたくさん投稿しておりますので、興味のある方は是非ご覧ください。
さて、本日は中国語が母国語の日本語学習者が間違えやすい日本語の文法を学習していきましょう。
もちろん中国人学習者だけでなく、他の国の学習者にも当てはまる方がいると思うので、皆さん是非読んでみてください。
今回のテーマは時制です。
さっそく見てみましょう。
「日本に来るときは、日本語が全然分かりませんでした。」
これはあなたが日本に来て、日本人と話したときに全然分からなかったという場面のことを話しています。
この文はどこが間違っているでしょうか。
そうですね。「日本に来るときは、日本語が全然分かりませんでした。」この部分が間違っていますね。
どうすれば自然になるでしょうか。
答えは…
「日本に来たとき、日本語が全然分かりませんでした。」
こうすれば、正しい文になります。
どうして特に中国語話者が日本語のこの文が苦手なのかというと、中国語には時制がないからです。動作の完了を表す“了”はありますが、これは過去形ではないので、基本的には文の最初に「明日」「昨日」「一年前」などの時間を表す言葉を直接言うことで、過去のことなのか未来のことなのかを表現します。
ですから、この文法に限らず、「彼女は若い頃とても人気の歌手です。」のような誤用が多くなってしまうんですね。
でも大丈夫!今日のブログを読んで、自分でも例文を作って練習してみてください。
きちんと理解して、たくさん使えばすぐに使いこなせるようになりますよ!
「~るとき」「~たとき」は、前の文と後ろの文の時間の関係で決まります。
Sample1 国へ帰るとき、お土産を買いました。
Sample2 国へ帰ったとき、家族にお土産を渡しました。
「~るとき」は、後ろの文が先にする行動で、前の文はその後にする行動です。
お土産を買います → 国へ帰ります
「~たとき」は、前の文の行動をしてから、後ろの文ですね。
国へ帰ります → 家族にお土産を渡します
練習問題
●①ご飯を(食べます→ )とき、いただきますと言います。
②ご飯を(食べます→ )とき、ごちそうさまでしたと言います。
③学校へ(来ます→ )とき、駅で先生を見ました。
④学校へ(来ます→ )とき、友達におはようとあいさつをしました。
解答
●①ご飯を(食べます→ 食べる )とき、いただきますと言います。
②ご飯を(食べます→ 食べた )とき、ごちそうさまでしたと言います。
③学校へ(来ます→ 来る )とき、駅で先生を見ました。
④学校へ(来ます→ 来た )とき、友達におはようとあいさつをしました。
Sample1 国へ帰るとき、お土産を買いました。
Sample2 国へ帰ったとき、家族にお土産を渡します。
最初の例文を少し変えました。
これを見て、おや?と思う方もいるかもしれません。
sample1は、「買いました」と過去のことなのに、「~るとき」で大丈夫なの?
sample2は「渡します」と未来のことなのに、「~たとき」でいいの?
こんな疑問があるかもしれませんね。
もちろん大丈夫です。先ほども説明した通り、これらの文には二つのアクションがあり、sample1では「国へ帰る」「お土産を買った」の二つですね。
この文のメインは、「(私は)お土産を買った」になりますから、これは過去に起きたことです。
では、いつお土産を買ったのでしょうか。「国へ帰る前」ですね。
「国へ帰る」というアクションの前に、お土産を買ったので、「国へ帰るときに、お土産を買った。」が正しい言い方です。
このように、「~るとき」「~たとき」は相対的な時間の関係で決まるので、過去のことだから全て過去形にしなければならないというわけではないのです。
ちなみに、日本語のた形=過去形(パストフォーム)だと説明されることもあるかもしれませんが、正確にはそうではありません。た形は、過去に起こったことだけでなく現在完了を表すこともできますし、それ以外にも特別な用法がいくつかあるので、た形=過去形と覚えるのは危険かもしれません。
例えば、
Sample1 去年、富士山に行った。(過去)
Sample2 夏休みの宿題、やっと終わった。(現在完了)
Sample3 Aちゃんどこ?あ、いた、いた!(発見)
Sample4 決めた!明日からダイエットする!(決定)
Sample5 そこに破れた服が置いてあるけど、捨てていいの?(状態、属性)
Sample6 いらっしゃい!安いよ安いよ!さぁ、買った買った!(命令)
いかがでしたか。
本日は、「~るとき」と「~たとき」の違いについてお話しました。
普段日本人と会話しているときには、この違いをあまり意識していない方もいらっしゃると思います。ですが、間違えると意味が通じない、もしくは勘違いされてしまうことがありますので、今日学習したことを頭の片隅に置きながら話してみてください!
きっとワンランクアップした日本語になっていくと思います!
それでは、今日はここまで。
また次回、JLSブログでお会いしましょう!