日本語読み物を読んで学習してみましょう!「オオカミと7匹の子ヤギ」前編!

2023/08/10 ブログ

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新しい日本語の発見がきっとあるはずですよ!

今回は、オンライン読み物コーナーです。

「オオカミと7匹の子ヤギ」を読んで、日本語を学習しましょう。

本日は、前編をご紹介!

お話の後には、初級文法の解説もありますから、最後までご覧ください。

 

 

「オオカミと7匹の子ヤギ」

あるところに、お母さんヤギと7匹のかわいい子ヤギがいました。

ある日、お母さんは言いました。

お母さん:「今日は、町へ買い物に行ってきますから、みんな待っていてくださいね。」

子供たち:「はーい!」

お母さん:「私が帰ってくるまで、家のドアを開けてはいけませんよ。」

子供たち:「どうしてーー?」

お母さん:「悪いオオカミが来て、みんなを食べてしまいますからね。」

子供たち:「わかったよ、お母さん!」

お母さん:「じゃあ、行ってきます。」

子供たち:「行ってらっしゃい!」

 

お母さんは町へ出かけました。

すると、子ヤギたちの家に悪いオオカミがやってきました。

オオカミはお腹が空いています。

オオカミ:「ひっひっひ。今日のお昼ご飯は子ヤギだな。」

オオカミは、子ヤギたちの家のドアをノックしました。

トントントン…

子供たち:「はーい。お母さん?」

オオカミ:「そうよ。お母さんよ。ドアを開けてくださいな。

子供たち:「うそだ!お母さんの声はもっとやさしいよ。お前は悪いオオカミだ!」

オオカミ:「くっ!声が違うのか!」

 

オオカミは、声がきれいになるアメを食べて、また子ヤギたちの家へ行きました。

トントントン…

オオカミ:「お母さんよ。ドアを開けてくださいな。」

子供たち:「わー!お母さんだ!お帰りなさい!」

子ヤギたちは、ドアの前に走っていきました。

でも、ドアの下から大きな黒い足が見えています。

子供たち:「お母さんの足は白いんだよ!お前は悪いオオカミだ!」

オオカミ:「く~!今度は足か!」

 

オオカミは、急いで小麦粉を足につけて、白くしました

そして、また子ヤギたちの家に行って、言いました。

トントントン…

オオカミ:「お母さんよ。ドアを開けてくださいな。」

子供たち:「また、悪いオオカミじゃないかな?」

子供たちは、ドアの下から足を見ました。

真っ白です。

きれいな声と白い足!

子供たち:「お母さんだー!お帰りなさい!」

つづく………

 

 

いかがでしたか。

オオカミと子ヤギたちのお話はこれからどうなるのでしょうか。気になりますね!

それでは本日の日本語学習のコーナーです。

 

●「します」と「なります」

オオカミは、急いで小麦粉を足につけて、白くしました

 

このお話の中にこんな文がありましたね。

初級の学習で出てくる「~します」。

まずは意味を確認しましょう。

 

「イ形容詞+くします」「ナ形容詞+にします」「名詞+します」

Sample1 私の髪は長いので、美容院で髪を短くします。

Sample2 今日は友達が来るので、部屋をきれいにします。

Sample3 ご飯を半分にします。

 

長い→短い、汚い→きれい、全部→半分のように物やことが変化する時にこの文法を使います。

では、「~なります」と何が違うのでしょうか。

比べて見てみましょう。

 

「イ形容詞+くなります」「ナ形容詞+になります」「名詞+になります」

Sample1 今日、美容院で髪を短くしました。

Sample2 3年前は、髪が短かったですが、今はこんなに長くなりました。

Sample3 昨日は大雨が降ったので、川の水が2倍になりました。

 

どうでしょうか。

「~します」では、誰か(私)が髪を切りたいと思って、美容院へ行き、長い→短いに変化したことがわかりますね。

「~なります」は、3年で髪が自然に短い→長いに変化したことがわかります。

このように、人が変化させたいと思ってするものには「します」を、自然に変わるものには「なります」を使います。

 

また、「名詞+にします」は判断や決定、意思を表すことができます。

「動詞+ことにします」も同じような意味で使われます。

 

Sample1 (レストランで)私は、天ぷらにする!

Sample2 今の会社をやめて、自分の会社を作ることにしたよ。

Sample3 明日から毎日運動することにしました。

 

 

「動詞+ことになります」は、自分の意志や判断とは関係なく、誰かによって決められた計画や予定を言いたいときに使われます。

 

Sample1 明日から出張に行くことになりました。

Sample2 しばらく入院することになったので、学校はお休みします。

Sample3 これからは、瓶と缶は同じボックスに入れることになった。

 

 

だんだん違いが分かってきましたか?

それでは、最後に「動詞+ことにしている」と「動詞+ことになっている」の使い方を見てみましょう。

 

「動詞+ことにしている」は自分が決めたルールや習慣を表すことができます。

 

Sample1 最近、野菜をたくさん食べることにしているんだ。

Sample2 事故のニュースを見てから、夜の運転はしないことにしている。

 

 

「動詞+ことになっています」は、自分の意志ではなく、他の誰かが決めたルールやスケジュールを話すときに使われます。

 

Sample1 この店では店員も客もマスクをつけることになっている。

Sample2 来週は、部長とミーティングすることになっています。

 

 

いかがでしたか。

皆さんの学習にお役立ていただだければうれしいです。

今回は、「オオカミと7匹の子ヤギ」前編をご紹介しました。

続きが気になる方は、是非後編も見に来てくださいね!

それではまた!