日本語文法が分かる!教師の文法解説初級編~形容詞を使いこなしましょう~/日本語ラーニングサポートLLC

日本語文法が分かる!教師の文法解説初級編~形容詞を使いこなしましょう~/日本語ラーニングサポートLLC


 

早速ですが、皆さまはいくつ日本語の形容詞を知っていますか?

そもそも形容詞とはなんでしょうか?

「今日はとても暑いですね。」の「暑い」、「あの人はいつも元気ですね。」の「元気」など、物事の様子を表す言葉を形容詞といいます。

「あそこのスーパーはいつもたまごが安いですよ。」とか、「田中さんは英語がお上手ですね。」のように、コミュニケーションの中では欠かせない言葉たちです。今回はそんな形容詞を正しく使う練習をしてみましょう。

 

形容詞を使いこなすためには、まず形容詞のグループ分けを知る必要があります。といっても、グループは2つだけ。みなさんの知っている言葉はどちらに当てはまるでしょうか?

 

■Group1「イ形容詞」

→言葉の最後がひらがなの「い」で終わる形容詞のこと。

例)暑い(あつい)、寒い(さむい)、高い(たかい)、安い(やすい)、かわいい、悲しい(かなしい)、嬉しい(うれしい)、難しい(むずかしい)…など

 

■Group2「ナ形容詞」

→言葉の最後がひらがなの「い」で終わらない形容詞のこと。

例)元気(げんき)、便利(べんり)、簡単(かんたん)、上手(じょうず)、静か(しずか)…など

 

形容詞のグループは上記の2つです。それでは、次の言葉はどうでしょうか?

①「忙しい(いそがしい)」

②「にぎやか」

ルールを見ればわかりますね。①はひらがなの「い」で終わりますからイ形容詞、②は「い」で終わっていないのでナ形容詞です。では、次の2つはどうでしょう?

③「きれい」

④「ゆうめい」

どちらも「い」で終わっているからイ形容詞!と言いたいところですが、実はこの2つはナ形容詞なのです。約束と違いますね。どうしてでしょうか?

この2つの言葉は、それぞれ「綺麗」「有名」のようにすべて漢字で書くことができるのです。イ形容詞は、「○○い」のように言葉の最後はひらがなの「い」にしかなりません。ですからこの2つはナ形容詞になります。あまり難しく考えず、例外として覚えてしまいましょう。

 

さて、ここまで形容詞の2つのグループをご紹介しましたが、グループ分けをしているのには理由があります。それぞれ活用のフォームが違うのです。早速練習してみましょう。

 

■イ形容詞 

例)「あつい」:あついーあつくないーあつかったーあつくなかった

  「たのしい」:たのしいーたのしくないーたのしかったーたのしくなかった

  「いい」:いいーよくないーよかったーよくなかった

      *「いい」は元々「良い(よい)」という言葉なので、この形になります。

■ナ形容詞

例)「げんき」:げんきーげんきじゃないーげんきだったーげんきじゃなかった

  「きれい」:きれいーきれいじゃないーきれいだったーきれいじゃなかった

 

それぞれのフォームの違いがわかりましたね。

ない形はそれぞれ「~くない/~じゃない」、た形は「~かった/~だった」、ない+た形は「~くなかった/~じゃなかった」となります。ちなみにて形は「~くて/~で(あつくて/げんきで)」という形になりますよ。

丁寧な形は、以下のようになります。

「あつい」:あついですーあつくないですーあつかったですーあつくなかったです

「げんき」:げんきですーげんきじゃありませんーげんきでしたーげんきじゃありませんでした

例文を読んでみましょう。

・A「さっきのおすし、とてもおいしかったですね。」

 B「ええ、本当においしくて、たくさん食べてしまいました。」

 

・A「昨日の飲み会、楽しかった?」

 B「ううん、あまり楽しくなかった。疲れたよ。」

 

・A「日本語は簡単ですか?」

 B「ぜんぜん簡単じゃないですよ。とくに漢字が難しいです。」

 

・A「先月富士山に登ってきたんだってね。きれいだった?」

 B「うーん、あまりきれいじゃなかった。お天気がとても悪かったんだ。」

 A「そう、残念だったね。」

 

それぞれの形はもう完ぺきですね。最後に、後ろに名詞が来るときの言い方を確認しましょう。

①「わたしの妹は、とても明るい人です。」

②「ジョンさんは、あの背の高い人です。」

③「大阪は、とてもにぎやかな町です。」

④「彼はとても有名な歌手です。」

 

①と②はイ形容詞ですね。名詞が後ろに来た時、イ形容詞はそのまま使います。

③と④はナ形容詞です。名詞が後ろに来ると、「にぎやかな」「有名な」という形になりますね。「ナ形容詞」という名前はここからついています。

 

皆さんが知っている形容詞はたくさん出てきましたか?

ぜひ、色々な形容詞で練習してみてください。レッスンをしていると、「大きいじゃない(〇大きくない)」とか「安いだった(〇安かった)」のような間違いをよく耳にします。意味はわからなくはないのですが、やはり日本語を学ぶ皆さんには正しく美しい言葉で話して頂きたいと思っています。はじめは慣れないかもしれませんが、たくさん口に出して練習してみてくださいね。気付いた時には形容詞が自分のものになっているはずです。


 

日本語ラーニングサポートでは、年中無休、7:30~23:30のお時間にてプロの日本語教師が皆さまの日本語学習をサポートしております。JLPTを始めビジネス/日常会話、発音矯正など様々なリクエストを受け付けておりますので、「レッスンの予約」フォームもしくはお電話にてお気軽にご相談くださいね。

日本語学習を頑張る皆さまにお会いできる機会を、教師一同楽しみにお待ちしております!