日本語文法が分かる!教師の解説初級編「くれる/もらう/あげる」を正しく使いこなしましょう/日本語ラーニングサポートLLC

2023/05/12 ブログ

日本語文法が分かる!教師の解説初級編「くれる/もらう/あげる」を正しく使いこなしましょう/日本語ラーニングサポートLLC

 

5月も中旬に入り、初夏らしいお天気になりましたね。

夏のJLPTを受験される方にとっては、本腰を入れて学習を始めるタイミングでしょうか。

さて、今回は初級の教科書に出てくる「くれる/もらう/あげる」の使い分けを確認します。

特に助詞の使い分けで躓いてしまう方が多いので、一文一文正確に読むことを心がけてみてくださいね。

 

まずは下の図を見てください。

Aさん     →       Bさん

     (プレゼント)

 

Aさんが、Bさんにプレゼントを贈りました。この時、「くれる/もらう/あげる」を使って話すことができます。

 

①Aさんが(私=Bに)プレゼントをくれました。 

②Bさんは、Aさんにプレゼントをもらいました。

③ Aさんが、Bさんにプレゼントをあげました。

 

さて、それぞれの言い方をもう少し詳しく見ていきましょう。

 

①    Aさんが(私=Bに)プレゼントをくれました。

Bさんの視点で、Aさんを主語にして話します。

 

■昨日、友達が(私に)インドのお土産をくれました。(A=友達、B=私)

■誕生日に、母が(私に)新しい服をくれました。(A=母、B=私)

 

上二つの文では、いずれも「モノ」のやりとりについて話しています。今度は動詞を入れて、「モノ」ではない場合の文も作ってみましょう。動詞は「て形」にして使います。

 

■昨日、友達がインド旅行の写真を見せてくれました。

■誕生日に、母がケーキを作ってくれました。

 

「友達が写真を見せました」「母がケーキを作りました」では感謝の気持ちは伝わりませんが、「くれる」を使って話すと、相手への感謝の気持ち、またその行為に対して「嬉しい」という気持ちを表すことができます。ただ、これを疑問形にして「そこのペン、とってくれる?」とか「ちょっと静かにしてくれない?」のように使うと、お願いの表現とは言えなんだか高圧的できつい印象になってしまいますので気をつけましょう。

 

また、丁寧な言い方では「くださる」と言います。下の文のように使ってみてください。

■社長が、出張先でお土産を買ってきてくださいました。

■わざわざご連絡をくださり、ありがとうございます。

 

②    Bさんは、Aさんにプレゼントをもらいました。

Bさん、または第三者の視点でBさんを主語にして話します。

例文の上ふたつは自分自身の視点、3番目は第三者視点、下ふたつは動詞のて形を使った形です。

■昨日、(私は)友達にインドのお土産をもらいました。

■誕生日に、(私は)母に新しい服をもらいました。

■マリーさんは、彼にネックレスをもらいました。(A=彼、B=マリー)

■昨日、友達にインド旅行の写真を見せてもらいました。

■誕生日に、母にケーキを作ってもらいました。

 

こちらも「くれる」と同じく相手への感謝の気持ちを表すことができる言葉ですが、お願いの場面では「~てもらえますか?」「~てもらえないでしょうか?」などの形で使うことができます。丁寧な形「いただく」を使って、「~ていただけないでしょうか?」と言えばより低姿勢で丁寧な印象になりますよ。

■すみませんが、写真を撮ってもらえないでしょうか?

■すみませんが、道を教えていただけないでしょうか。

 

③    Aさんが、Bさんにプレゼントをあげました。

Aさん、または第三者の視点で、Aさんを主語にして話します。

 

■昨日、友達に映画のチケットをあげました。 (A=私、B=友達)

■誕生日に、娘に新しい服をあげました。 (A=私、B=娘)

■シュミットさんは、マリーさんにネックレスをあげました。(A=シュミットさん、B=マリーさん)

 

モノではなく行為のやり取りの場合は、こちらも動詞のて形を使います。

■昨日、友達におもしろい小説を紹介してあげました。

■(わたしは)観光客に道を教えてあげました。

■お母さんが娘を学校へ連れていってあげました。(A=お母さん、B=娘)

■近くにいた高校生が、おばあさんの荷物を持ってあげました。(A=高校生、B=おばあさん)

*「~へ/に行く/来る/送る」などの形をとる場合は「Bさんを」、「(荷物などを)持つ、写真を撮る、(バイク等を)修理する」などということを言いたい場合は「Bさんの○○を~」、それ以外は「Bさんに~」を使う場合が多い。

 

「~てあげる」は「相手のために親切な気持ちをもって~する」という状態を表す言葉で、それによって相手も感謝している場合がほとんどです。ただ「私は~してあげます」をたくさん使うと、「あなたのために~してあげたのだから感謝してください」というようなニュアンスが出て、ちょっと「恩着せがましい」という印象を与えてしまうこともあります。

特にお手伝いを申し出るときには気をつけましょう。

■(×)道を教えてあげましょうか? → (〇)道をご案内しましょうか?

■(×)写真を撮ってあげますよ。 → (〇)もしよろしければ、写真をお撮りしますよ。

 

さて、ここまでそれぞれの使い分けを見てきました。上手に言えましたか?

それぞれ誰の視点で話しているのか、だれが主語になっているのかをしっかり理解できれば、徐々に正しく使い分けられるようになっていくと思います。

感謝の気持ちを表す表現、ぜひ生活の中でも積極的に使ってみてくださいね!

 

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