アンデルセン童話を読みましょう!漢字や単語の勉強になりますよ!

2023/05/08 ブログ

皆さん、こんにちは!

GWはかなり日差しが強く、いよいよ夏だな…!と思っていたのですが、今週は肌寒い日が続くようですね。

今日も13℃とかなりひんやりしています。

気温のアップダウンが激しいこの時期は、特に体調管理に気をつけたいですね。

 

本日は、少し冬の気分を取り戻して、「雪の女王」というお話を読みましょう!

たくさん漢字が出てくるので、漢字が苦手な方にはかなりやりごたえのある練習になると思います。

それでは、今日も元気に読んでいきましょう!

 

 

「雪の女王」

ある時、悪い悪魔たちが魔法の鏡を作りました。

その鏡は、美しいものが小さく見え、悪いものが大きく見えるという鏡でした。

悪魔たちは、この鏡に人間や神様を映してみたらどうなるのかと思い、鏡を運んでいました。

ところが、手が滑って、鏡が落ちてしまったのです。

鏡は割れて、私たち人間の世界へと落ちてきました。

 

カイとゲルダは幼馴染です。家が隣でいつも一緒に遊んでいました。

カイは心優しい男の子、ゲルダは元気な女の子です。

今日も二人は、一緒にバラの花のお世話をしていました。

水やりをしていると、急に

カイ :「痛い!何かが目に入った!」

ゲルダ:「どうしたの?」

悪魔の鏡の破片が、カイの目に入ってしまったのです。

すると、鏡の破片の魔法でカイの優しい心がなくなって、

カイ :「なんでもないよ!ああ、なんだかイライラしてきた。もういい!家へ帰る!」

そう言って、カイはゲルダを置いて、家へ帰ってしまいました。

それから何日もカイはゲルダと話してくれず、一人で遊ぶようになりました。

ある日、そんなカイを雪の女王が見つけて、氷の国へ連れて行ってしまいました。

ゲルダはカイを探すために旅に出ることにしました。

それから毎日ゲルダは水も飲まずに歩いていたので、とうとう疲れて倒れてしまいました。

すると、親切なおばあさんがゲルダを助けてくれました。

気が付くと、ゲルダはきれいなフラワーガーデンがあるおばあさんの家にいました。

ゲルダ:「おばあさん、助けてくれてありがとう。私、カイという男の子を探しているの。どこかで見なかった?」

おばあさん:「見ていないねぇ。とにかく体調が戻るまでここでゆっくりしていきなさい。」

ゲルダ  :「はい、おばあさん!」

ゲルダは少し休んだ後、おばあさんへのお礼として家事を手伝いました。

洗濯や掃除、料理もゲルダは何でも手伝います。

おばあさんは、ゲルダが手伝ってくれるのがうれしくて、ゲルダにずっとここにいてほしいと思うようになりました。

そして、ゲルダに魔法をかけ、今までのことを全部忘れさせてしまったのです。

ゲルダはカイのことも、旅のことも忘れて、おばあさんと暮らし始めました。

おばあさんは、ゲルダと暮らすのが楽しくてたまりません。

ですが、何か月か経った後、ゲルダが庭の掃除をしていると、

ゲルダ:「あれ…?」

どこかで見たことがある花です。

ゲルダ:「これは、カイと一緒に育てていたバラだわ!」

ゲルダはやっと、カイのことを思い出して、おばあさんの家から逃げ出しました。

 

ゲルダはまた歩き始めました。

すると、カラスがやってきて、カイのような王子様を見たと教えてくれました。

ゲルダは、その国へ行ってみることにしました。

しかし、それは別の男の子でした。

がっかりしているゲルダに親切な王様が旅のための食べ物と馬車を用意してくれました。

ゲルダは、馬車に乗ってまた旅に出ました。

ところが、途中で泥棒に会い、ゲルダは食べ物も馬車も全部とられてしまいました。

ゲルダ:「ああ、どうしよう…。」

すると、またカラスがやってきて、氷の国の女王のところにカイがいるらしいと教えてくれました。

ゲルダは、もう疲れて倒れそうでしたが、カイに会えるかもしれないと思い、走りだしました。

やっと、氷の国に着きました。

氷の国は寒くて、ゲルダは凍えてしまいました。

でも、なんとか雪の女王のお城に着くと、カイを探し始めました。

ゲルダ:「カイー!カイー!」

すると、ある部屋で男の子が座って何かをしているのが見えました。

男の子は、一人で氷のパズルをしています。

ゲルダ:「あ!カイだ!」

ゲルダは、カイの近くに行って、カイを抱きしめました。

ゲルダ:「カイ!大丈夫?」

カイ :「………」

カイはもう心をなくしていました。

ゲルダは悲しくて涙が出てきました。

その涙が、カイの手に落ちると…

カイ :「あれ?ここはどこ?ゲルダ、君はどうして泣いているんだ?」

ゲルダ:「カイ!私のことがわかるの?あなたを迎えに来たの!さあ、一緒に帰りましょう。」

カイの氷のような心をゲルダの優しい心が溶かしたのです。

こうして、二人は自分たちの町へ帰り、ずっと仲良く暮らしました。

 

 

お話はいかがでしたか。

今回のお話は、アンデルセンの童話です。

魔法の鏡や、記憶を消せるおばあさんなど不思議なものがたくさん出てきて面白いですよね。日本昔話とはかなり違った印象を受けます。

氷の世界のお話、楽しんでいただけましたか。

また、別のお話もご紹介しますので、是非このブログに遊びに来てくださいね!