日本語を鍛えたいならコレ!リーディングで日本語をレベルアップさせましょう!
皆さん、こんにちは!
最近はだんだん暑くなってきましたね。
少しの間、自転車に乗っただけでも、あれ?ちょっと日焼けしたかなと思うくらいです。
木や花はぐんぐん成長し、虫たちも飛び回っていて、夏が来るぞ!!という感じですね。
さて、今日は「かぐや姫」というお話を紹介します!
少し長いですが、有名なお話なので是非読んでみてください!
「かぐや姫」
昔々、あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました。
おじいさんは、竹を取るのが仕事です。
今日もおじいさんは、山へ竹を取りに出かけました。
山の中を歩いていると、おや??
一本の竹が、キラキラと光っています!
おじいさん:「なんだ?このきれいな竹は!!」
おじいさんは、その光る竹を切ってみました。
すると、びっくり…!!
竹の中からかわいい女の子が出てきたのです。
おじいさん:「なんてかわいい子だろう…!家へ連れて帰って、ばあさんに見せよう!」
おじいさんは、女の子を大事に抱えて、家へ帰りました。
おじいさん:「ばあさんや!ばあさんや!」
おばあさん:「まあ、どうしたんです?」
おじいさん:「山で光る竹をみつけてなぁ。中から女の子が出てきたんだ!」
おばあさん:「まあ!なんてかわいいんでしょう!」
子供がいなかったおじいさんとおばあさんは、その女の子に“かぐや姫”と名前をつけて、大切に育てました。
かぐや姫が来てから、不思議なことが起こるようになりました。
おじいさんが、山へ行くといつも金色に光る竹があるのです。
切ってみると、中からたくさんのお金が出てきました。
そのおかげで、おじいさんとおばあさんはお金持ちになり、かぐや姫においしいご飯を食べさせたり、きれいな着物を買ってやることができました。
かぐや姫は、いつも庭で花を摘んだり、蝶を追いかけたりして元気に遊んでいました。
おじいさんもおばあさんも元気な娘を見て、いつも幸せな気持ちでした。
それから少しして、かぐや姫はあっという間に大きくなり、美しい娘になりました。
すると、町中にかぐや姫のうわさが流れ始めました。
町中の人が、かぐや姫の美しさを一目見たいと思うようになったのです。
それから、かぐや姫の家には毎日のように、男たちがかぐや姫に結婚を申し込みに来ました。
どの人も、お金持ちや身分の高い人です。
でも、かぐや姫は誰とも結婚しようとしませんでした。
おじいさん:「かぐや姫、たくさんの人がお前と結婚したいと言っているぞ。どうして結婚しないんだい?」
かぐや姫 :「私は、ずっとおじいさんとおばあさんと一緒にいたいんです。」
おじいさん:「そうか。私たちもお前とずっと一緒に暮らしたいぞ。」
でも、男たちもあきらめません。
毎日毎日かぐや姫のところへ来て、結婚してほしいと言います。
かぐや姫 :「それでは、みなさんの一人ひとりにお願いをしましょう。私の欲しいものを持ってきてくれた方と結婚します。」
そして、かぐや姫は一人ひとりに欲しいものを言いました。
かぐや姫がお願いしたのは、金の実がなる木、焼いても燃えない毛皮、5色に光る龍の首飾り…など簡単に手に入るものではありません。
男たちは、最初は頼まれたものを一生懸命探しましたが、見つけることができず、にせものを作ってかぐや姫のところへ持っていきました。
しかし、かぐや姫にはすぐににせものだとわかってしまうのでした。
かぐや姫 :「あなたたち、これらは全部にせものですね。私の欲しいものを持ってこられなかったんですから、もちろん結婚はできません。」
やがて、十五夜が近づいてきました。
そのころから、かぐや姫は毎晩一人で月を見て、泣くようになりました。
おじいさんとおばあさんは、とても心配していました。
おじいさん:「かぐや姫、お前はどうして月を見ると泣くんだい?」
おばあさん:「何か悲しいことでもあったの?」
かぐや姫 :「おじいさん、おばあさん。言わなければならないことがあるんです。実は私は、月の国の姫なのです。十五夜の日に、月から迎えが来て、私は月へ帰らなければなりません。おじいさんとおばあさんと離れるのが悲しくて、毎日泣いておりました。」
おじいさん:「そ…それは本当か!?」
おばあさん:「十五夜の夜にいなくなってしまうの?」
かぐや姫 :「はい、本当です。」
おじいさん:「私たちの大切な娘よ…!月になんか行かせないぞ!」
おじいさんは、たくさんの兵士を集め、月からの迎えが来た時の準備をしました。
そして、十五夜がやってきました。
月の光がぱあっと輝いて、月からお迎えの馬車が下りてきます。
おじいさんと、兵士たちは弓を構え、月の人たちを追い払おうとしました。
ところが、月の馬車がとてもまぶしくて、みんなは目が見えなくなってしまいました。
月の人たちが、かぐや姫のところへ来て、
月の人 :「さあ、お姫様。行きましょう。」
かぐや姫 :「はい。」
おじいさん:「かぐや姫、待って!」
おばあさん:「行かないでおくれ!」
かぐや姫 :「おじいさん、おばあさん。ここまで育ててくれて本当にありがとう。さようなら。」
こうして、かぐや姫は光輝く月の世界へと帰っていきました。
いかがでしたか?
実は、この「かぐや姫」というお話は、「竹取物語」といって平安時代に作られたお話です。
日本では、学校の国語(日本語)の授業で教科書に出てくるくらい有名なお話です。
皆さんの国にも古くからある有名なお話はありますか?
どんなお話があるか話し合ってみるのもいいですね。
それでは今日はここまで!
皆さん、良いGWを!