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2023/05/03 ブログ

皆さん、こんにちは!

最近はだんだん暑くなってきましたね。

少しの間、自転車に乗っただけでも、あれ?ちょっと日焼けしたかなと思うくらいです。

木や花はぐんぐん成長し、虫たちも飛び回っていて、夏が来るぞ!!という感じですね。

 

さて、今日は「かぐや姫」というお話を紹介します!

少し長いですが、有名なお話なので是非読んでみてください!

 

「かぐや姫」

昔々、あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました。

おじいさんは、竹を取るのが仕事です。

今日もおじいさんは、山へ竹を取りに出かけました。

山の中を歩いていると、おや??

一本の竹が、キラキラと光っています!

おじいさん:「なんだ?このきれいな竹は!!」

おじいさんは、その光る竹を切ってみました。

すると、びっくり…!!

竹の中からかわいい女の子が出てきたのです。

おじいさん:「なんてかわいい子だろう…!家へ連れて帰って、ばあさんに見せよう!」

おじいさんは、女の子を大事に抱えて、家へ帰りました。

おじいさん:「ばあさんや!ばあさんや!」

おばあさん:「まあ、どうしたんです?」

おじいさん:「山で光る竹をみつけてなぁ。中から女の子が出てきたんだ!」

おばあさん:「まあ!なんてかわいいんでしょう!」

子供がいなかったおじいさんとおばあさんは、その女の子に“かぐや姫”と名前をつけて、大切に育てました。

 

かぐや姫が来てから、不思議なことが起こるようになりました。

おじいさんが、山へ行くといつも金色に光る竹があるのです。

切ってみると、中からたくさんのお金が出てきました。

そのおかげで、おじいさんとおばあさんはお金持ちになり、かぐや姫においしいご飯を食べさせたり、きれいな着物を買ってやることができました。

かぐや姫は、いつも庭で花を摘んだり、蝶を追いかけたりして元気に遊んでいました。

おじいさんもおばあさんも元気な娘を見て、いつも幸せな気持ちでした。

それから少しして、かぐや姫はあっという間に大きくなり、美しい娘になりました。

すると、町中にかぐや姫のうわさが流れ始めました。

町中の人が、かぐや姫の美しさを一目見たいと思うようになったのです。

 

それから、かぐや姫の家には毎日のように、男たちがかぐや姫に結婚を申し込みに来ました。

どの人も、お金持ちや身分の高い人です。

でも、かぐや姫は誰とも結婚しようとしませんでした。

おじいさん:「かぐや姫、たくさんの人がお前と結婚したいと言っているぞ。どうして結婚しないんだい?」

かぐや姫 :「私は、ずっとおじいさんとおばあさんと一緒にいたいんです。」

おじいさん:「そうか。私たちもお前とずっと一緒に暮らしたいぞ。」

 

でも、男たちもあきらめません。

毎日毎日かぐや姫のところへ来て、結婚してほしいと言います。

かぐや姫 :「それでは、みなさんの一人ひとりにお願いをしましょう。私の欲しいものを持ってきてくれた方と結婚します。」

そして、かぐや姫は一人ひとりに欲しいものを言いました。

かぐや姫がお願いしたのは、金の実がなる木、焼いても燃えない毛皮、5色に光る龍の首飾り…など簡単に手に入るものではありません。

男たちは、最初は頼まれたものを一生懸命探しましたが、見つけることができず、にせものを作ってかぐや姫のところへ持っていきました。

しかし、かぐや姫にはすぐににせものだとわかってしまうのでした。

かぐや姫 :「あなたたち、これらは全部にせものですね。私の欲しいものを持ってこられなかったんですから、もちろん結婚はできません。」

 

やがて、十五夜が近づいてきました。

そのころから、かぐや姫は毎晩一人で月を見て、泣くようになりました。

おじいさんとおばあさんは、とても心配していました。

おじいさん:「かぐや姫、お前はどうして月を見ると泣くんだい?」

おばあさん:「何か悲しいことでもあったの?」

かぐや姫 :「おじいさん、おばあさん。言わなければならないことがあるんです。実は私は、月の国の姫なのです。十五夜の日に、月から迎えが来て、私は月へ帰らなければなりません。おじいさんとおばあさんと離れるのが悲しくて、毎日泣いておりました。」

おじいさん:「そ…それは本当か!?」

おばあさん:「十五夜の夜にいなくなってしまうの?」

かぐや姫 :「はい、本当です。」

おじいさん:「私たちの大切な娘よ…!月になんか行かせないぞ!」

おじいさんは、たくさんの兵士を集め、月からの迎えが来た時の準備をしました。

 

そして、十五夜がやってきました。

月の光がぱあっと輝いて、月からお迎えの馬車が下りてきます。

おじいさんと、兵士たちは弓を構え、月の人たちを追い払おうとしました。

ところが、月の馬車がとてもまぶしくて、みんなは目が見えなくなってしまいました。

月の人たちが、かぐや姫のところへ来て、

月の人  :「さあ、お姫様。行きましょう。」

かぐや姫 :「はい。」

 

おじいさん:「かぐや姫、待って!」

おばあさん:「行かないでおくれ!」

かぐや姫 :「おじいさん、おばあさん。ここまで育ててくれて本当にありがとう。さようなら。」

こうして、かぐや姫は光輝く月の世界へと帰っていきました。

 

 

いかがでしたか?

実は、この「かぐや姫」というお話は、「竹取物語」といって平安時代に作られたお話です。

日本では、学校の国語(日本語)の授業で教科書に出てくるくらい有名なお話です。

皆さんの国にも古くからある有名なお話はありますか?

どんなお話があるか話し合ってみるのもいいですね。

 

それでは今日はここまで!

皆さん、良いGWを!