日本語リーディングをしましょう!「みにくいアヒルの子」をご紹介します!

2023/05/01 ブログ

皆さん、こんにちは。

2023年ももう5月。あっという間ですね。

GWは満喫していらっしゃいますか。

今年は、コロナの規制が緩和されたので、旅行に行かれる方も多いでしょう。

楽しい休日をお過ごしくださいね!

また、5月病なんて言って、5月は体調を崩しやすい時期でもありますから、体調管理には十分気をつけてください!

それでは、本日も日本語のリーディングで、楽しく勉強しましょう!

 

 

「みにくいアヒルの子」

ある時、お母さんアヒルが卵を産みました。

お母さんアヒルは何日も何日も卵を温めて、子供たちが出てくるのを待っていました。

雨の日も風の日も、お母さんアヒルは卵を守っていました。

そしてついに、ピヨピヨ!ピヨピヨ!と元気な子供たちが次々に出てきたのです。

ところが、その中に一羽だけ色が違う子供がいました。

他のアヒルの子たちは、みんな黄色くて小さくてふわふわしていますが、その一羽のアヒルの子は、灰色で大きいのです。くちばしの色も黒色で、みんなと違います。

お母さんアヒルは、どの子も同じように可愛がりました。

何日か経って、親戚のおばさんアヒルが子供たちの様子を見にきました。

おばさん :「まあ、あの子はなんてみにくいんだい?他の子はみんなかわいいのに。」

お母さん :「でも、あの子は泳ぐのがとても上手なんですよ。」

おばさん :「ふーん。そうかい。」

おばさんアヒルは、お母さんアヒルがいる時は、みにくいアヒルの子を可愛がりましたが、お母さんアヒルがいなくなると、

おばさん :「お前はみにくいんだから、あっちで一人で遊んでいなさい。」

と、みくにくいアヒルの子をいじめて、他の子たちだけを可愛がりました。

そのうち、兄妹からもいじめられるようになったみにくいアヒルの子は、とうとう一人でこの家を出ていくことにしました。

アヒルの子:「僕はここにいてはいけないんだ…」

みにくいアヒルの子は、お母さんアヒルが見ていない時に、そっと家を出ていきました。

 

一人で歩いていると、一軒の家にたどりつきました。

そこには、おばあさんが住んでいました。

おばあさん:「おや、家族と離れてしまったの?かわいそうに。家に住んだらいいわ。」

親切なおばあさんは、みにくいアヒルの子を家の中へ入れてくれました。

しかし、この家には、いじわるな猫とニワトリが住んでいたのです。

猫    :「お前さん、アヒルの子なんだって?こんなに大きくて灰色なアヒル見たことないよ。」

ニワトリ :「ははは、本当にみにくいわ。」

猫    :「お前さんは、何ができるんだい?ニャー!こうやって鳴くことができるか?」

ニワトリ :「私みたいに卵を産めるかしら?」

みにくいアヒルの子は、首を横に振りました。

猫    :「何にもできないなら、ここにはいられないぞ!」

ニワトリ :「そうよそうよ!出ていきなさい!」

猫とニワトリは、そう言ってみにくいアヒルの子を追い出しました。

みにくいアヒルの子は、怖くて逃げだしました。

たくさん走って、町から離れた大きな湖の近くに着きました。

みにくいアヒルの子は、もうどこにも行くところがないので、そこに一人で住むことになりました。

それから、数か月経って、厳しい冬がやってきました。

一人ぼっちで、凍えている時に、空を見てみると大きな白鳥が飛んでいました。

アヒルの子:「うわ~。きれいだなぁ。僕もあんな風に空を飛びたいな。」

美しくて、大きな白鳥はみにくいアヒルの子の心の支えになっていました。

ところが、寒さはどんどん厳しくなり、とうとうアヒルの子は寒くて倒れてしまいました。

それを見た、心優しい木こりのおじさんがアヒルの子を助けてくれましたが、アヒルの子はまたいじめられると思い、木こりの家を逃げ出してしまったのです。

アヒルの子は、自分がみにくいからみんなからいじめられるんだとずっと思っていました。

そして、友達も家族もいないまま、冬が過ぎて春がきました。

ある晴れた朝のことです。

みにくいアヒルの子は起きて、水を飲みに湖へ行きました。

すると、なんということでしょう。

湖に映っていたのは、大きくて美しい白鳥ではありませんか!

アヒルの子は、実は白鳥の子だったのです。

びっくりしているところに、ちょうど一羽の別の白鳥がやってきて、友達になってほしいと言われました。

みにくいアヒルの子は、喜んで仲間に入り、それからずっと幸せに暮らしました。

 

 

お話はいかがでしたか。

アンデルセン童話の有名なお話ですね。

いじめられていたアヒルの子が実は、白鳥だったという結末は、とても面白いと思います。

最後は友達もできて、ハッピーエンドで終わるところもいいですね。

 

お話の中では、灰色の白鳥の子供は「みにくい」と言われていますが、人間からするとアヒルの子供も白鳥の子供も可愛いですよね。

特に私は動物好きなので、動物の赤ちゃんを見ると、それだけで幸せな気持ちになります!

皆さんは、動物が好きですか?また、どんな動物が好きですか?

お話を是非聞かせてください!

 

それでは、今日はここまで。

今週も良い一週間を!