リーディングで日本語をレベルアップさせましょう!本日は、子供のときによく読んだあのお話を紹介します!

2023/03/31 ブログ

みなさん、こんにちは!

明日から四月ですね!外もだいぶ暖かくなって、元気が出てくる季節になりました。

四月から新生活を迎えるみなさまは、期待と不安で胸がいっぱいでしょう。

みなさまの一年が素晴らしいものになることを祈っています。

 

さて、今日は日本語学習のためにお話を用意しました。

「三匹の子豚」というお話です。

日本語力をもっと上げたい!という方は、是非読んでみてください。

ちなみに、今年7月のJLPTはもう申し込みが始まっていますので、まだの方はお早めに!

 

 

「三匹の子豚」

あるところに、お母さんブタと三匹の子ブタが住んでいました。

ある日の朝、お母さんブタが言いました。

お母さん:「お前たちはもう大きくなったんだから、そろそろ自分で家を作って一人で暮らしなさい。」

子ブタたち:「はい!すてきなお家を作ります!」

 

長男のブタは、とてもなまけものでした。

長男  :「よし、家を作ろう!」

長男ブタは、近くの農家からワラをたくさんもらってくると、それをロープで結んで屋根と壁を作りました。

長男  :「いや~、一時間で家ができたぞ!簡単だったな~!」

 

次男ブタも、なまけものでした。

次男  :「さあ、早く家を作っちゃおう!」

次男ブタは、森で小枝を集めてくると、それを組み合わせて小枝の家を作りました。

次男  :「ふー、一日でできた!家なんて住めればいいんだから、これで大丈夫!」

 

三男ブタは、賢いブタでした。

三男  :「うーん、何で家を作ろうかな…。雨が降ったり、風が吹いたりしても壊れない家がいいな。そうだ!」

三男ブタは、山で土をたくさん集めてくると、それを固めてレンガを作りました。

そのレンガをひとつひとつ積んで、レンガの家を作りました。

三男  :「やっと家ができたぞ!大変だったな~!」

三男ブタの家は、作るのに一か月かかりました。

 

三匹の子ブタは自分の家で、楽しく暮らし始めました。

そんなある日、悪いオオカミがやって来ました。

オオカミ:「おや?おいしそうな子ブタの匂いがするぞ!」

オオカミは、長男ブタの家の前に行って言いました。

オオカミ:「おーい。子ブタさーん、いるなら出てこーい。」

長男  :「あ、オオカミだ!!この家には誰もいないよ~。」

オオカミ:「やっぱりいるじゃないか!」

長男  :「大変だ!どうしよう!」

長男は、家の窓やドアを全部閉めました。

オオカミ:「こんなワラの家なんて、ひと吹きだ!」

オオカミは大きく息を吸うと…

ふぅーーーーーーーーーーーーっ!

長男ブタのワラの家は、全部吹き飛ばされて、長男ブタはオオカミにぺろりと食べられてしまいました。

 

まだお腹がすいているオオカミは、食べ物を探して歩きました。

すると、またどこからかおいしそうな子ブタの匂いがしてきました。

オオカミ:「くんくん。また子ぶたの家があるな…。」

オオカミは、次男ブタの家までやってきました。

オオカミ:「おーい。ブタくーん、出てきなよ~!」

次男  :「大変だ!オオカミだ!」

次男ブタは、怖くてベッドに隠れていました。

オオカミ:「ふん!こんな小枝の家なんか、ふた吹きだ!」

ふぅーーーーーーーーー!ふぅーーーーーーーー!

次男ブタの小枝の家は、全部吹き飛ばされて、次男ブタもオオカミに食べられてしまいました。

 

オオカミ:「あー、おいしかった!」

すると、またどこかからおいしそうな匂いがしてきました。

スープの匂いです。

オオカミ:「まだまだ食べられるぞ!よし、行ってみよう!」

オオカミは、三男ブタのレンガの家まで来ました。

窓から三男ブタの家を見てみると、三男ブタは、ちょうど夕飯の準備をしていました。

オオカミ:「スープも飲みたいけど、まずはあの子ブタからいただこう。」

オオカミは、ドアの前に行くと言いました。

オオカミ:「おーい。ブタくーん。そのスープとてもおいしそうな匂いだね。僕にもおくれよ。」

三男  :「だめですよ。スープの前に僕が食べられてしまうからね!」

オオカミ:「ふん!!!こんな家、吹き飛ばしてやる!」

ふぅーーーーーー!ふぅーーーーーー!ふぅーーーーーー!

あれ………?

三男ブタのレンガの家は、吹き飛びません。

手で壊そうとしても、火をつけて燃やそうとしてもだめです。

三男ブタは、家の中でゆっくり夜ご飯を食べています。

オオカミ:「くーーーー!明日は絶対に食べてやる!」

怒ったオオカミは、三男ブタに言いました。

オオカミ:「ブタくん!近くに大きな木があって、リンゴがたくさん取れるんだ。明日、いっしょに行かない?」

三男  :「へえ、それはどこ?」

オオカミ:「えーっと、この先の森の中だよ。」

三男  :「わかった、いいよ!」

 

次の日、オオカミはにこにこしながらリンゴの木の場所へ行きました。

オオカミ:「リンゴといっしょに、ブタくんを食べてやろう。」

ところが、リンゴの木の下に着いて木を見てみると、リンゴが一つもありません。

オオカミ:「何!?」

オオカミは、急いで三男ブタの家へ行きました。

窓から見ると、三男ブタはリンゴのジャムを作っていました。

オオカミ:「おーい。ブタくーん!そのリンゴどうしたんだい?」

三男  :「やあ、オオカミくん!君が遅いから、先に行っておいしそうなリンゴを全部とってきたんだよ。」

オオカミ:「キーーーーーーッ!もう怒った!!今すぐ食べてやる!!!」

オオカミは、三男ブタの家の煙突を上り始めました。

三男  :「大変だ!煙突から入ってくるつもりだ!」

三男ブタは、急いでかまどに大きなお鍋を置いて、お湯を沸かし始めました。

グツグツ、グツグツ…

何も知らないオオカミは、そのまま煙突に入って…

ボッチャーン!!

あつあつのお湯の中に落ちてしまいました。

オオカミ:「ギャーーーー!」

三男ブタは、お鍋に蓋をしてオオカミのスープを作ってしまいました。

 

悪いオオカミはいなくなり、三男ブタはレンガの家にお母さんを招待して二人で仲良くくらしました。

 

 

いかがでしたか。

子豚がオオカミを食べてしまうという結末は、ちょっとびっくりですよね。

このお話は、3匹の子豚やオオカミのキャラクターがわかりやすくて、面白いと思います。

是非、演技しながら読んでみてください!

それでは、今日はここまで!

また、遊びに来てくださいね!