漢字で日本語を遊ぼう⑦/日本語ラーニングサポートLLC

漢字を覚えて日本語をスキルアップしましょう。
漢字は「音」と「イメージ」を持っています。
漢字が分かったら日本語が
もっと分かる!もっと話せる!!
さあ、今日も勉強を頑張りましょう。
ベーシックの7回目に「色(いろ:カラー)」の漢字を考えます。
■今日の漢字のリスト
1,赤
2,黒
3,白
4,青
これらは日本語の中で一番古い’カラーのイメージ’です。
1,赤
「赤」=’あか’と読みます。
🔴ですね。このタイプのカラーです。
一番に目を引く色ですから、「注意」の意味でも広く使われます。
例:好きな色は赤です。
例:それは、赤いスカートの女性でした。
面白いのは「色の名前」=名詞であって、ときどき「’イ’の形容詞」にもなることです。
赤い車、赤いボール、赤いペン、などなど
実は今日の四つの漢字は最も古いジェネレーションのカラー・ワード、
い形容詞として後続する何か(=名詞の単語)を説明することができるのですね。
!ここでクイズです!
■「赤」、「黒」、「白」、「青」の四つでツーペアを作るとどれとどれでしょうか!
つい「白」と「黒」を、’良いものVS悪いもの’ のペアにしたくなるのですが、日本語としては、、
赤ー黒 / 白ー青
上の2つのペアになります。
つまり、
赤:ライトがあって、見える
黒:ライトがなくて、見えない
白:はっきりと見える
青:ぼんやりしている
(それぞれ明暗顕漠のイメージです)
このように、上の四つの漢字が示す色(カラー)は、’目に見える世界のシンボル’として存在しているのですね。
赤=あか≒aka
このように小さく発音を分解した上で「ak」をベースとして明るい単語が並びます。
akai:あかい
akarui:あかるい(明るい)
akeru:あける(明ける、例:夜が明ける)
akasu:あかす(明かす、例:夜を明かす)
・・・・・・
覚えやすいですね。
2,黒
「黒」=’くろ’と読みます。
⚫ですね。
ライトのないイメージ、見えないイメージです。
黒=くろ≒kuro、と発音を分解できます。
kuroi:くろい
kurai:くらい(暗い)
kureru:くれる(暮れる、例:日が暮れる)
kurasu:くらす(暮らす、例:日本で暮らす)
毎日毎日、何かに夢中になって頑張ること、そればかりに生活を使い時間を過ごすことを(例えば勉強を頑張るとして、↓)
「日本語の勉強に明け暮れる」などと言いますから、一日が始まって、夜になって、また明るくなって、そして暗くなる、、、、
時間の過ぎていく様子がよく現れていると思います。
3,白
「白」=’しろ’と読みます。
⚪ですね。
「頭が白くなる」とは何も考えられない状態、すっきりはっきり何もない。
お日さまの光が一面真っ白に照らしているようでクリアです。
なんとなく頭の中の様子がビジュアルにイメージできる漢字です。
「白」を’はく’とも音読みで読みますが、
「白日の下(もと)にさらす:はくじつのもとにさらす」とは、隠されていた真実がみんなの目に見えるように、つまり’明らかになる’ことです。
太陽の下に何かが引きずり出される、はっきりとよく見える、の意味ですね。
白=しろ≒shiro、と発音を分解できます。
shiroi:しろい
shiramu:しらむ(白む、例:東の空が白んできた)
shirakeru:しらける(白ける、例:つまらないジョークで場が一気に白けた)
などなど
4,青
「青」=’あお’と読みます。
🔵ですね。
よく分からない、色々ミックスしている、ぼんやりとしたライトのイメージです(「目で感じる明るさとカラー」のフィーリングとしてイメージすると分かり良いかもしれません・・・)
方言では、一面真っ黄色の花畑を「いやあ、きれいな’あお’だなあ」とも言うようですから非常にレンジの広いカラー・イメージでしょう。
色々な言葉があります。
「まだまだ青いな」、
未熟のこと。つまり成長しきっていない、完成していない。途中のステップにいると言われています。
「青い春、と書いて’青春’」、
人生の春はやはり青い季節なのです。その時その時代を生きていたときの気持ちは決してすごく楽しくはなかったことが多いように思いますが、
やはり思い出深く懐かしく甘酸っぱかった人生の春の時、
大人でも子供でもないから誰でも泣きながら一生懸命に毎日を走るのですね。
(でも「いつだって青春」、青い春が終わらなくても良いんじゃないかなあ、と最近は思います)
「青信号」、
これは面白いですね。信号機(シグナル)の色は確かに「赤、黄、緑」です。
しかし「青信号」と言います。’あお’は非常にレンジの広い色ですから伝統的に緑(みどり、グリーン)のタイプの色(カラー)もカバーしているのですね。
「青々とした5月の山」、こんな表現にもうつくしい景色が目に浮かびます。
では、今回の最後に「赤」、「黒」、「白」、「青」を使った言葉(フレーズ)を紹介します。
1,赤・・・赤っ恥をかく(あかっぱじをかく)
非常に恥ずかしい思いをした。大変な恥(はじ)をかいた、みんなに見せてしまった、ということです。
赤(あか)は、あかるい(明るい)ですから、よく見えるはずかしいことをしてしまった。大失敗に使います。
2,黒・・・腹が黒い(はらがくろい)
心の中、頭の中で「悪いこと」を考えている。腹、とは人間の内側ですから、ここが黒いというのはつまり「人間性がくらい(暗い)」のです。
3,白・・・白羽の矢が立つ(しらはのやがたつ)
選ばれた。多くの人の中から、重要な役割のために選び出されたということです。素晴らしい名誉(めいよ:≒尊敬されるべきこと、素晴らしい評価、人にほこれるプライド)であると同時に、皆のために一人、自分を捨てることでもありますね。
どうも「白」の言葉にはネガティブな考えがともなう気がします。
4,青・・・青は藍より出でて藍より青し(あおはあいよりいでてあいよりあおし)
青というものは’藍’から生まれて、しかし生みの親よりも青い。
元々は、磨けば磨くほど(つまりトレーニングを続けると、、)努力を続けた人はどんどんとブラッシュアップして素晴らしいものに変化するということ。
親である’先生’を超えて、’生徒’が素晴らしいスキル・力をつけることです。
日本語教師の全員が望むことです。
漢字は日本語のエッセンス、
今日は色(カラー)の第一世代の文字を勉強しました。
漢字を覚えて日本語を磨きましょう。
努力の先に、美しい日本語やビジネスシーンでの成功、またJLPT合格などの素晴らしい結果が待っていることでしょう。
文法と文字・語彙を勉強したらその先には「読む」ことです。
「読み物」のトレーニングが、間違いなくあなたの力強い日本語の知識とスキルを培ってくれます。
■初級J-001、BOOKベーシック2023.1.11blog
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