漢字で日本語を遊ぼう⑥/日本語ラーニングサポートLLC

2023/03/05 ブログ

漢字を覚えて日本語をスキルアップしましょう。

漢字は日本語を上手にあつかうために必要なシステムであり、例えば何かの高級なスパイスのようでもあります。

たくさんの漢字を知っていること’は、(つまり↓)

■日本語のあらわすイメージを多く知っていること

■日本語の「音」を多く知っていること、そして使えること/話せること

このように大きなアドバンテージに違いありません。

 

本日の記事はベーシックの六回目、動物の漢字をご用意しました。

前回の「犬」に続いて、私たちの身近にいる動物たちです。

■今日の漢字のリスト

1,牛

2,馬

3,鳥

以上の三つの漢字を考えます。

さあ、それでは本日の勉強を始めましょう。

 

1,牛

「牛」=’うし’と読みます。

🐮や🐂ですね。

いろいろなタイプがいますが、日本語ではどれも同じで「うし」と呼びます。

※ある言語で名前のボキャブラリーが多い単語ほどその地域や人々の文化に深く関係があるようです。

 

シンプルに「うし」である牛ですが、しかし日本人とは昔から親しいお付き合いを持ってきました。

JLS事務所のある新宿では確かにあまり目にすることがありませんが、日本の各地のファーム(牧場:ぼくじょう)etc.でのんびりとした姿を見せてくれますね。

しぼりたてのミルクは旅行の思い出ですし、写真も良い絵になるもの、

古くは荷物を運んでくれるパートナーでもありました。

●「牛」=’ぎゅう’とも読みます。

単語として:牛肉(ぎゅうにく🥩)、牛乳(ぎゅうにゅう🥛)etc.

例:あ、今日は牛肉が安いよ!

例:牛乳を飲むと背が伸びる(←※日本では昔からこう言います)

食材としてお付き合いすることも多いようです。

しゃぶしゃぶ、すき焼き、ビフテキ、牛丼、etc.etc..

’牛肉’は日本ではかかせない(ポピュラーな)ごちそうです。

その中で、お肉にも種類があって、

和牛(わぎゅう):日本ブランド・ビーフ

神戸牛(こうべぎゅう)、松阪牛(まつざかぎゅう):ブランドは色々あります。それぞれ日本人に愛されている高級食材、プレゼントにもよく使われます。

ところで、「牛肉」も輸入品に関してはカタカナで読み書きするようです。

例:オージー・ビーフ、アメリカンビーフ、etc.

面白いですね。

漢字やカタカナを上手に使うことで、近い位置に似て存在するイメージを’正確にタイプ分け’して理解しているのです。

「牛」のフレーズとしては、、

■牛の歩み

など代表的に思い出されますが、これは非常にスローでゆったりとした動きのことです。

牧場に足を運ぶ機会があったら牛を眺めてみてください。

確かにすべてのアクションが非常にスロー・テンポで、声も動きもリラックスしているようには見えますが、、、

果たして緊急時にはどうでしょうか??

※スペインの伝統、「闘牛」を思い出すと少し怖い気もします。マタドールは命がけ、、

 

2,馬

「馬」=’うま’と読みます。

🐎ですね。

とても賢い動物で、やはり日本人も古くから馬との文化を作ってきました。

私たちを背に乗せて走ってくれますし、重い荷物も軽々と運んでくれる大切なパートナーでありました。

大学には多く乗馬部などありますから、(その他特定の場所も含めて)新宿やその他の都心部でも牛より身近に目にすることが多いように思います。

●「馬」=’ば’とも読みます。

単語として:乗馬(じょうば)、競馬(けいば=’ホースレース’ですね)、馬車(ばしゃ)、etc.

競馬は日本で認められている数少ないギャンブルの一つです。

ファンいわく「馬の走る姿はうつくしい」

その通りですね、品のある佇まいについ見とれてしまうエレガントな動物だと思います。

ところで、このように私たちの友人である馬にも、日本では食卓文化があり、「馬肉(ばにく)」は食材として広く愛されています。

※「刺し(さし)」というように、刺し身でも食べます。

食に文化あり、このようなところにも私たちは多くの発見を見つけることができますね。

生活の環境とタブーは実に多様であり、グローバルな時代にもその実、広すぎる世界へ手を大きく伸ばし続けられるようです。

「馬」のフレーズとしては、

■馬の耳に念仏

≒仏教徒でない馬に念仏を聞かせても効果は期待できない。

代表的に思い出される諺(ことわざ)でしょうか。

※価値あるものは「価値を理解する人」に与えなければ意味がない、つまり分からない人に話しても効果がまるで無いという意味

日本語を考えるとき、「馬」にはプラスとマイナス両面のイメージがあるようです。

 

3,鳥

「鳥」=’とり’と読みます。

🕊ですね。

とてもたくさんのタイプ(色々な鳥の種類)がいて、それぞれに名前を持っています。

例:スズメ、,ツバメ、カラス、トンビ、タカ、クジャク、インコ・・・、etc.

挙げていけば本当にキリがありません。※生き物の名前はよくカタカナでも書きます。

新宿でもカラスやスズメ等本当に身近ですが、

「鳥(とり)」の言葉それ自体が名前に入っている鳥として、「鶏(にわとり)🐔」は実に最も私たち(日本人)に身近な鳥であるのかもしれません。

●「鳥」=’ちょう’とも読みます。

例として:白鳥(はくちょう🦢)、野鳥(やちょう)etc.

日本の湖には冬に白鳥がやってくる場所がいくつもあって、毎年美しい姿を見せてくれます。

白鳥ウォッチングのツアーなども例年多く催行される人気者ですね。

他にも「鳥」の単語は数多いですが、難しい漢字とセットになるケースをよく見かけます。

ネイチャーツアーや山登りなど、アウトドアの機会に見つけたら是非勉強してみましょう。

「鳥」のフレーズとして以下に代表例を一つ挙げます。

■一石二鳥(いっせきにちょう)

⇒ 一つの石を投げて、二匹の鳥を仕留めた(≒とった)

ビジネスシーンも含めて色々な場面で耳にしますので覚えておくと便利な言葉です。

例:早起きすれば、会社に早くつけて健康にも良い。一石二鳥ですね。

良いこと①会社に早く着ける。

↑ゆっくり珈琲が飲める、仕事前の準備ができる、職場のチームメイトとお喋りができる、etc.

良いこと②健康に良い。

↑一日スッキリとした気分で元気に過ごせる、夜ちゃんと眠くなる、生活リズムが整うetc.

漢字を覚えることは、①ことばの「音」が分かること ②ことばの「意味」がイメージできること、ですから正に’一石二鳥(いっせきにちょう)’の勉強ですね。

 

今日のブログでは動物の漢字を三つ紹介しました。

牛・・・うし

牛の歩み・・・うしのあゆみ

馬・・・うま

馬の耳に念仏・・・うまのみみにねんぶつ

鳥・・・とり

一石二鳥・・・いっせきにちょう

声に出して読んでみましょう。

日本語の音は「ひらがなの音」です。

一つ一つのひらがなを丁寧に、喉を使ってよく響かせましょう。

「うし、うしのあゆみ、うま、うまのみみにねんぶつ、とり、いっせきにちょう

・・・(もう一回繰り返して・・・)、」

どうですか?

きれいな日本語で発音できたでしょうか。

美しい日本語は、美しい発音からはじまります。

音が上手に聞けたり話せたりするようになると、単語も文型も自然に覚えられるようになるものです。

いつも一瞬間しかカタチにならない「日本語(言語)の姿」は音で作られていますから、きれいな発音のスキルを身につけることで’はっきりとイメージをつかまえる’ことができるようになるのですね。

そして、漢字は日本語の「音」と「イメージ」、さらには話し手の「考えること」を上手につなぐシステムなのです。

日本語の勉強を始めたら漢字の勉強も必ず頑張りましょう。

単語を覚えて、文型を学んだら次には「読むこと」にチャレンジしましょう。

日本語のスキルは「よみもの」で鍛えられます。

「読む」練習があなたの日本語をブラッシュアップしてくれるはずです。

■初級J-001、BOOKベーシック2023.1.11blog

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