日本昔話を読んでみよう!「浦島太郎」を紹介します!

2023/03/01 ブログ

皆さん、こんにちは。

今日から、3月がスタートですね!!

最近は、気温も温かくなり、春の訪れを感じます。

日本の学校の学生さんはもう卒業式の準備をしているのかな…?

この時期になると、森山直太朗の「さくら」が歌いたくなります。

まさに“エモい”という感覚ですね。

みなさんも、好きな卒業ソングはありますか?

是非教えていただきたいです!

 

さあ、今日も日本語でお話を読む時間がやってきました!

楽しい日本の昔話を準備したので、最後までご覧ください。

 

 

「浦島太郎」

昔々、浦島太郎という若い男がいました。

太郎は、海で魚をとる漁師でした。

ある時、太郎が海辺を歩いていると、3人の子供たちが集まって何かしていました。

太郎が近くに行って、見てみると、子供たちは一匹のかめを棒でつついていじめていました。

太郎:「おい、君たち動物をそんなふうにいじめてはいけないよ。」

すると、子供たちはみんな逃げていきました。

太郎:「大丈夫かい?」

かめ:「はい、ありがとうございます!すみません、お名前は何というんですか。」

太郎:「浦島太郎だよ。」

かめ:「太郎さん、助けていただいたお礼に、海の美しいお城へご招待しますよ。」

太郎:「ええ!いいのかい?」

かめ:「はい!それでは、どうぞ私の背中に乗ってください。」

太郎は言われた通り、かめの背中に乗って甲羅をしっかりつかみました。

かめがしばらく海の底へと泳いでいくと、そこには太郎が見たこともないような立派なお城が建っていました。

太郎:「わあ、すごいや。」

かめ:「これは、海のお城、竜宮城というんです。」

太郎:「夢みたいだ。」

かめ:「さっそく、中に入りましょう。」

太郎とかめがお城の大きな門の中に入ると、お城の中からきれいなお姫さまが出てきました。

かめ:「太郎さん、あの方は、乙姫さまです。この竜宮城のお姫さまです。」

太郎:「なんてきれいなんだ…!」

乙姫:「太郎さん、かめを助けてくださったんですね。どうもありがとう。ゆっくりしていってくださいね。」

太郎は、大きな部屋に案内されて、たくさんのおいしいごちそうを食べました。

竜宮城の美しい女性たちが、太郎のために歌を歌ったり、楽器を演奏したり、踊りを踊ってくれました。

太郎:「こんなに幸せな時間は、初めてだよ。」

乙姫:「それは、よかったです。お酒も召し上がってくださいね。」

太郎:「ありがとうございます。」

乙姫:「太郎さん、もしよかったら、ここで暮らしませんか。」

太郎:「いいのですか!こんな暮らしができるなら、毎日ここにいたいと思っていたんです。」

そして、太郎は竜宮城に住み始めました。

毎日、おいしいご飯を食べて、魚やかめと散歩したり、踊ったりしました。

乙姫さまともたくさん楽しいお話をして過ごしました。

夢のように幸せな毎日でした。

しかし、太郎はだんだん自分の家が心配になってきました。

太郎:「乙姫さま、私、そろそろ家へ帰ります。ここでの生活は、楽しかったけど、もう何日も家へ帰っていないから、家族や友達も心配していると思うんです。」

乙姫:「そうですか。残念です。いつまでもここにいてほしかったけど…」

乙姫さまは、悲しそうに一つの箱を太郎の前に出しました。

乙姫:「それでは、この玉手箱をお持ちください。私からのプレゼントです。でも、絶対にこの箱は開けてはいけませんよ。」

太郎:「乙姫さま、今までありがとう。またいつか会えたらうれしいな。」

太郎は、もらった金色の玉手箱を持って、かめの背中に乗り、陸へ帰りました。

陸について、村まで歩いてきましたが、どうも村の様子が変です。

太郎は、自分の家へ帰ろうとしましたが、家がないのです。

太郎:「おーい、お母さーん、お父さーん。」

家族や、友達もみんないなくなっていて、周りには知らない人ばかりです。

どうすればいいか分からなくなった太郎は、乙姫さまにもらった玉手箱を開けてしまいました。

すると、白い煙がもくもくもくもく…

太郎は、あっという間に白いひげのおじいさんになってしまいました。

 

 

お話はいかがでしたか。

「浦島太郎」は有名な日本の昔話なので、ご存じの方もいらっしゃると思います。

しかし、この話の結末にはあまり納得できないという方が多いのではないでしょうか。

なぜ、浦島太郎はおじいさんになってしまったのでしょうか…

実は、竜宮城で過ごした時間は、陸の上の時間と進むスピードが違ったんですね。

太郎は、竜宮城で何日か過ごしただけだと思っていますが、本当は何百年も経っていたんです。

じゃあ、玉手箱の中の白い煙はなんだったのでしょう。

玉手箱を開けてはいけないという乙姫さまとの約束を守らなかったから、罰としておじいさんになってしまったのかもしれませんね。玉手箱を開けないでいたら、太郎は若い姿のままいられたのかもしれません。

それにしても、太郎は最初にかめを助けて、良いことをしたのに、最後は悲しい結末になってしまって少し残念ですよね!

 

それでは、今日の日本語学習はおしまいです!

もっと、リーディングの勉強がしたい!という方は、是非他のブログも見てみてくださいね。