日本語でお話を読みましょう!楽しい物語の世界へいってらっしゃい!

2023/02/21 ブログ

こんにちは!

楽しい日本語リーディングのはじまりです!

いっしょに日本語のお話を読んで、たくさん勉強しましょう!

 

初級J-013 BOOKベーシック

■こちらは「ベーシック日本語リーディング」のコーナーです■

 

今日のメニューは、

①おむすびころりん

②ないしょの水あめ

二つのお話と、問題、会話の練習があります。

 

①「おむすびころりん」

昔、おじいさんが山でおむすびを食べていました。

おじいさん :「いや~、おばあさんが作ってくれたおむすびは一番おいしいな!」

ところが、

おじいさん :「おっと…」

おむすびが一つ、地面に落ちてしまいました。

おむすびは、そのままコロコロと転がって、近くの穴の中へ落ちてしまいました。

おじいさん :「ああ、どうしよう…楽しみにしていたおむすびが……」

おじいさんが、地面の穴に顔を近づけると、中から楽しそうな音楽が聞こえてきました。

おむすびころりん、すっとんとん♪

おむすびころりん、すっとんとん♪

おじいさんも楽しくなって、踊りました。

すると、足が滑って、おじいさんも穴の中に落ちてしまいました。

おむすびころりん、すっとんとん♪

おじいさんころりん、すっとんとん♪

歌の声がだんだん近くなって、おじいさんはやっと止まりました。

おじいさん :「おや??ここはどこかな?」

ねずみ   :「ようこそ、いらっしゃい!おじいさん!ここはねずみの国ですよ!」

ねずみの国では、たくさんのねずみたちが元気に暮らしていました。

ねずみ   :「今日は、おじいさんのための歓迎パーティをしましょう!どうぞ、楽しんでください!」

おじいさん :「ええ!いいのかい?ありがとう!」

ねずみ   :「まずは、私たちの歌とダンスをお見せします。ゆっくりご覧になってください。」

ちゃんちゃか、ちゃんちゃか…♪

ここはねずみの国さ~♪楽しい国さ~♪ねこは怖いぞ、出てくるな♪

 

おじいさん :「おお、これは見事な音楽だ。」

ねずみ   :「おいしいご飯もたくさんあるので、是非、召し上がってください!」

おじいさん :「すまないねぇ。」

ねずみ   :「いっしょに、おさけはいかがですか。」

おじいさん :「じゃ、いただきます。」

 

おじいさんは、ねずみたちの歌やダンスを見ながら、おいしいご飯を食べました。

おじいさん :「いや~、もう夜になってしまったね。そろそろ、失礼するよ。」

ねずみ   :「もうお帰りになるんですか。」

おじいさん :「家で、おばあさんが心配しているかもしれないからね。」

ねずみ   :「じゃ、このお土産をどうぞ。気をつけてお帰りください。」

おじいさん :「今日は、本当にありがとう!じゃ、また!」

ねずみ   :「はい、いつでもお待ちしております。」

 

おじいさんは、お土産を持って家へ帰りました。

おばあさん :「まあ、どうしたんです?その荷物。」

おじいさん :「実は、今日ねずみの国へ行って、パーティをしてもらったんだ。」

おばあさん :「へぇ!それは、よかったですね。その荷物は、ねずみさんからいただいたお土産ですか。」

おじいさん :「そうそう、本当に親切なねずみたちで、パーティもとても楽しかったよ。」

 

おじいさんとおばあさんが楽しそうに話しているところを、隣の家のじいさんが見ていました。

隣のじいさん:「何!?ねずみの国でおいしいご飯を食べて、お土産までもらった!?私も行こう。」

次の日、隣のじいさんも山へ出かけました。

そして、ねずみの穴を見つけると、おむすびを穴の中へ入れました。

おむすびころりん、すっとんとん♪

やっぱり、楽しい音楽が聞こえます。

隣のじいさんは、自分で穴の中に入りました。

おむすびころりん、すっとんとん♪

おじいさんころりん、すっとんとん♪

ねずみ   :「ようこそ、いらっしゃい!ここは、ねずみの国ですよ!」

隣のじいさん:「さあ、さあ、早く歌とダンスを見せてくれ。」

ねずみ   :「は…はい。少々お待ちください。」

隣のじいさん:「おいしいご飯と、お酒はまだか?」

ねずみ   :「はい、どうぞ。ごゆっくり召し上がってください。」

ちゃんちゃか、ちゃんちゃか…♪

ここはねずみの国さ~♪楽しい国さ~♪ねこは怖いぞ、出てくるな♪

ねずみがそう歌ったとき、

隣のじいさん:「にゃーお、にゃーお!」

ねこの声を出しました。

ねずみをびっくりさせて、ご飯もお土産も全部とろうと思ったのです。

ねずみ   :「きゃーーーー!ねこだー!逃げろ!」

あっという間に、ねずみたちは逃げて、ねずみの国の電気も消えてしまいました。

隣のじいさんは、暗い穴の中に一人残されてしまいました。

 

 

 

問題 本文を読んで、正しいものには〇、間違っているものには×を付けてください。

例)おじいさんは、山でおむすびを食べていました。(〇)

1、おじいさんは、おむすびを落としてしまいました。

2、穴の中を見てみると、ねずみたちがダンスをしていたので、おじいさんも穴の中にはいりました。

3、ねずみたちは、おじいさんにおいしいご飯やお酒をあげました。

4、ねずみたちは、おじいさんに早く帰ってほしいです。

5、おじいさんの今日の話を聞いて、おばあさんもうれしそうです。

6、隣のじいさんは、自分もねずみの国へ行きたいと思いました。

7、ねずみたちは、隣のじいさんのことが好きになりました。

 

 

 

 

 

 

答え

1、〇

2、×

3、〇

4、×

5、〇

6、〇

7、×

 

「おむすびころりん」は日本の昔話です。2022年10月25日のblogでご紹介しました!

ベースはN4レベルの日本語です。

「おむすびころりん」のエピソードはこちら↓

https://nihongojikan.jp/blog/20221025-3984/

 

このお話は、初級リーディングのコーナーでも紹介しました。

「おむすびころりん」初級編↓

https://nihongojikan.jp/blog/20230111-4035/

 

 

②「ないしょの水あめ」

あるお寺に一休さんという、頭がいい小僧さんが住んでおりました

ある夜、一休さんはトイレへ行こうと、廊下に出ました。

すると、和尚さんの部屋の明かりがまだついていました。

一休:「あれ?和尚さんは、まだ起きているのかな?」

一休さんは、和尚さんの部屋のドアを開けてみました。

すると、和尚さんは、箱の中の何かをおいしそうになめていました。

一休:「(あ!あれは、きっとおいしい水あめだ!)」

和尚さんは、一休さんを見てびっくりしていました。

和尚:「おお、一休。どうした?」

一休:「和尚さん、まだ起きていらっしゃったんですね。私は、トイレへ行こうと思いまして…」

和尚:「そうか。早く寝なさいね。」

一休:「ところで、その箱の中のものは、何でしょうか。」

和尚:「あっ…、これは、その…薬だよ。」

一休:「薬…ですか。私もなめてみてもよろしいでしょうか。」

和尚:「いや、これは子供がなめたら危険だから、だめだよ。」

一休:「そうですか。わかりました。じゃ、おやすみなさい。」

 

一休さんは、布団に戻りましたが、あのおいしそうな水あめのことを考えて、寝られませんでした。

次の日、和尚さんは出かける準備をしていました。

一休:「和尚さん、どこかへお出かけになるんですか。」

和尚:「うん、ちょっと用事があるからな。一休、ほかの小僧さんといっしょにお寺を掃除しておきなさい。」

一休:「はい、わかりました。」

和尚:「それと、あの薬はなめてはいけないぞ。危ないからな。」

一休:「もちろん、わかっています。じゃ、いってらっしゃいませ。」

そして、和尚さんは出かけていきました。

一休さんは、ほかの小僧さんたちを集めていいました。

一休:「みんな、和尚さんの部屋にいいものがあるよ。」

小僧:「ええ、いいものってなんだ?」

一休さんと、ほかの小僧さんたちは和尚さんの部屋に行って、箱の中の水あめをなめてみました。

なんとおいしいことでしょう!

一休:「やっぱり、水あめだ!薬だなんて、和尚さん、うそをついたな。」

みんなで、なめていたら、とうとう水あめは全部なくなってしまいました。

小僧:「おい、一休。どうしよう…。和尚さんに叱られるぞ。」

一休:「大丈夫。」

そして、一休さんは台所へ行くと、和尚さんが大切にしているお皿を割ってしまいました。

小僧:「何してるんだ?そんなことをしたら、もっと叱られるぞ!」

そこへ、ちょうど和尚さんが帰ってきました。

一休:「いいか、みんな。泣いているふりをするんだぞ。」

和尚さんは、みんなを見てびっくり。

和尚:「おい、一休。皿は割れているし、箱の中の薬はなくなっているし…どういうことだ!!」

一休:「すみません。和尚さんの大切なお皿を割ってしまったので、危険な薬をなめて死のうと思ったんです。」

和尚さんは、もう一休さんたちを叱ることができませんでした。

 

 

 

問題 本文を読んで、正しいものには〇、間違っているものには×を付けてください。

1、一休さんは、水あめを食べてみたいです。

2、和尚さんは、自分だけ水あめを食べるために、うそをつきました。

3、一休さんは、水あめが危険な薬だという話を信じました。

4、和尚さんが出かけた日、一休さんは和尚さんの部屋に入りませんでした。

5、一休さんは、ほかの小僧さんたちと水あめを全部食べてしまいましたが、叱られませんでした。

6、和尚さんは、自分でうそをついてしまったので、叱ることができませんでした。

 

 

 

 

 

 

答え

1、〇

2、〇

3、×

4、×

5、〇

6、〇

 

 

「ないしょの水あめ」は日本の昔話です。2022年9月13日のblogで紹介しました!

ベースはN3レベルの日本語です。

「ないしょの水あめ」のエピソードはこちら↓

https://nihongojikan.jp/blog/20220913-3962/

 

また、このお話も初級リーディングコーナーで以前紹介したので、そちらも見てみてください。

「ないしょの水あめ」初級編↓

https://nihongojikan.jp/blog/20230120-4040/

 

前にアップした初級リーディングに比べて、今回のお話はとても難しくなっていますね!

皆さんの日本語レベルもここまでアップしていると嬉しいです!

 

それでは、少し会話の勉強もしましょう!!

会話練習 

★あなたは、△△カンパニーで働いています。

明日は、××会社の田中さんと会う約束をしていましたが、急に出張が入ってしまって会うことができなくなってしまいました。

来週の月曜日の午後なら、××会社に行けます。

電話で、田中さんに伝えます。

 

受付 :「はい、××会社でございます。」

あなた:「お世話になっております。私、△△カンパニーの〇〇ですが、田中さんはいらっしゃいますか。

受付 :「いつもお世話になっております。田中ですね。少々お待ちください。」

 

田中 :「お電話変わりました。田中です。」

あなた:「お世話になっております。             。」

田中 :「ああ、いつもお世話になっております。」

あなた:「                   …」

田中 :「はい、何でしょう。」

あなた:「実は、                                。」

田中 :「そうですか。わかりました。では、月曜日の午後1時からでよろしいですか。」

あなた:「はい。            。」

田中 :「では、来週月曜日、よろしくお願いいたします。」

あなた:「よろしくお願いいたします。失礼いたします。」

 

 

会話の例

★あなたは、△△カンパニーで働いています。

明日は、××会社の田中さんと会う約束をしていましたが、急に出張が入ってしまって会うことができなくなってしまいました。

来週の月曜日の午後なら、××会社に行けます。

電話で、田中さんに伝えます。

 

受付 :「はい、××会社でございます。」

あなた:「お世話になっております。私、 △△カンパニーの〇〇ですが、田中さんはいらっしゃいますか 。」 

受付 :「いつもお世話になっております。田中ですね。少々お待ちください。」

 

田中 :「お電話変わりました。田中です。」

あなた:「 お世話になっております  △△カンパニーの〇〇です 。」

田中 :「ああ、いつもお世話になっております。」

あなた:「 明日のミーティングについてなんですが …」

田中 :「はい、何でしょう。」

あなた:「実は、 急に出張が入ってしまいまして …  来週の月曜日の午後に変更していただけないでしょうか 。」

田中 :「そうですか。わかりました。では、月曜日の午後1時からでよろしいですか。」

あなた:「はい。 ありがとうございます 。」

田中 :「では、来週月曜日、よろしくお願いいたします。」

あなた:「よろしくお願いいたします。失礼いたします。」

 

今日の日本語の勉強はおしまいです!

長いリーディングでしたね!お疲れさまでした!

今回は敬語(尊敬語、謙譲語)が出てくるお話でしたが、皆さんは敬語をマスターできましたか?

今後も楽しいお話や、日本語の学習に役立つ情報をアップしますので、是非またこのブログに遊びに来てください!

それでは、良い週末をお過ごしください!