楽しいお話を読んで、日本語をレベルアップさせましょう!

2023/02/16 ブログ

こんにちは!

楽しい日本語リーディングのはじまりです!

いっしょに日本語のお話を読んで、たくさん勉強しましょう!

 

初級J-012 BOOKベーシック

■こちらは「ベーシック日本語リーディング」のコーナーです■

 

今日のメニューは、

①北風と太陽

②ふるやのもり

二つのお話と、問題、会話の練習があります。

 

①「北風と太陽」

ある日、空の上で北風と太陽がけんかしていました。

北風と太陽のどちらが強いか話していたら、けんかになってしまったのです。

北風:「ふんっ!!!!ぼくのほうが強いよ!ぼくがビュービューと吹けば、木も建物もみんな倒れてしまうんだから!」

太陽:「いいや、ぼくのほうが強いよ!ぼくが強く光れば、みんな暑くて外に出られなくなってしまうからね!」

このままでは、けんかが終わりません。

北風:「じゃあ、本当に強いのはどちらか、決めよう!」

太陽:「いいよ。じゃ、あそこにいる旅人の服を脱がせたほうが勝ちね!」

北風:「じゃ、ぼくから始めるよ。」

 

北風は、大きく息を吸って、ビューーーッと冷たい風を吹きました。

旅人:「ううう、寒い寒い……」

旅人は、びっくりして、首のところまで服のボタンを閉めてしまいました。

北風は、もっと強い風を吹きました。

ビューーー!ビューーー!ビューーー!

旅人:「うわあ、寒すぎる…!」

旅人は、カバンからコートを出して、服の上からコートを着ました。

北風はもっともっと強い風を送りました。

旅人:「もうダメだ…動けない…」

風が強すぎで、旅人は動けなくなってしまいました。

太陽:「ははは、失敗したようだね。次は、ぼくの番だよ。」

太陽は、ぽかぽかと暖かい光を旅人に送りました。

旅人:「おや?さっきの北風はどうした?なんだか、急に暖かくなったぞ。」

旅人は、そういって歩き出しました。

太陽は、もっと暖かい光を出しました。

旅人:「ああ、暑くなってきたな。」

旅人は、コートを脱いで、かばんにしまいました。

太陽は、もっともっと強い光を出しました。

旅人:「うわあ、暑い暑い!汗が止まらない!」

そして、旅人は着ていた服を脱いで、近くの川にざぶーん!と入りました。

太陽:「ははは、見たかい?北風くん。ぼくの勝ちのようだね。」

太陽は、笑って北風を見ました。

 

 

問題 本文を読んで、正しいものには〇、間違っているものには×を付けてください。

例)北風と太陽がけんかしていました。(〇)

1、どちらのほうが足が速いかという話が、けんかの理由です。

2、太陽は、あの旅人の靴を脱がせたほうが強いといいました。

3、まずは、北風が旅人に強い風を送りました。

4、北風が寒かったので、旅人は家へ帰ってしまいました。

5、次は、太陽が暖かい光を送りました。

6、旅人は、暑くなって、近くの海に入りました。

7、勝ったのは、太陽です。

 

 

 

 

 

 

答え

1、×

2、×

3、〇

4、×

5、〇

6、×

7、〇

 

「北風と太陽」は日本の昔話です。2022年10月4日のblogでご紹介しました!

ベースはN4レベルの日本語です。

「北風と太陽」のエピソードはこちら↓

https://nihongojikan.jp/blog/20221004-3973/

 

 

②「ふるやのもり」

雨が降りそうなある夜のこと。

おじいさんとおばあさんの家に一人の泥棒が来ました。

泥棒:「おお、いい馬がいるな。とってしまおう。」

泥棒は、馬小屋の屋根の上に隠れていました。

すると、そこにオオカミが来ました。

オオカミ:「おお、おいしそうな馬だな。食べてしまおう。」

オオカミは、馬小屋の隅に隠れました。

おじいさんとおばあさんは、ちょうど怖いものについて話しているところでした。

おじいさん:「この世界で一番怖いものってなんだろうね。」

おばあさん:「そりゃ、泥棒に決まっていますよ。」

二人の話し声が聞こえてきて、泥棒は嬉しそうに笑いました。

おじいさん:「いやいや、オオカミのほうが怖いよ。」

それを聞いて、オオカミもにっこり笑いました。

すると、おばあさんが言いました。

おばあさん:「いいえ、ふるやのもりほど怖いものはありませんよ。」

おじいさん:「そうだな。ふるやのもりは怖い。今夜、来そうだな…。」

ふるやのもりとは、雨が降った時に、古い家の屋根から、雨水が落ちてくる“雨漏り”のことです。

ところが、泥棒もオオカミもふるやのもりが何なのか知りませんでした。

泥棒   :「何?僕より怖いものがあるだって?」

オオカミ :「今夜、ここに来るのか…?」

泥棒もオオカミも怖くなりました。

泥棒は、急いで屋根から逃げようとしましたが、足を滑らせ、下に落ちてしまいました。

ドッスーーン!!!

落ちたのは、ちょうどオオカミの上でした。

泥棒   :「うわーーー!ふるやのもりが下にいたーーー!!!」

オオカミ :「ぎゃーーーー!ふるやのもりが上にいた!!!」

オオカミは、泥棒を背中に乗せたまま、走りました。

泥棒   :「落ちたらだめだ。ふるやのもりに食べられてしまうぞ!」

オオカミ :「わあーー!ふるやのもりが、背中に乗って、離れない!どうしよう!」

オオカミはたくさん走って、森まで来ました。

そして、やっと泥棒を下に落としました。

ゴロンゴロン……

泥棒は、大きな穴の中に落ちてしまいました。

 

 

問題 本文を読んで、正しいものには〇、間違っているものには×を付けてください。

1、この日は雨がたくさん降っていました。

2、泥棒とオオカミはいっしょにおじいさんとおばあさんの家へ来ました。

3、ふるやのもりは、絶対に来ます。

4、泥棒は、オオカミをふるやのもりだと思いました。

5、オオカミは、ふるやのもりは自分のことだと思いました。

6、泥棒は、森の穴の中に落ちてしまいました。

 

 

 

 

 

 

答え

1、×

2、×

3、×

4、〇

5、×

6、〇

 

 

「ふるやのもり」は日本の昔話です。2022年8月26日のblogで紹介しました!

ベースはN3レベルの日本語です。

「ふるやのもり」のエピソードはこちら↓

https://nihongojikan.jp/blog/20220826-3955/

 

お話は面白かったですか。

もう少し会話の勉強もしましょう!!

会話練習 

★あなたは、髪を切りに美容室に来ました。

予約は10時です。

髪を短くして、色も明るい色に変えたいです。

美容師に頼んでみましょう。

 

美容師:「いらっしゃいませ。」

あなた:「          。」

美容師:「〇〇様ですね。こちらにお名前を書いていただけますか。書き終わったら、そちらの椅子におかけになってお待ちください。」

あなた:「はい、       。」

 

美容師:「お待たせしました。こちらにどうぞ。」

あなた:「はい、          。」

美容師:「今日は、どういうふうになさいますか。」

あなた:「今の髪は、      ので、短く          …」

美容師:「じゃ、5センチくらいカットしますね。前髪はどうしますか。」

あなた:「あまり        でください。あと、色を             …」

美容師:「わかりました。それでは、カラーから始めますね。」

 

美容師:「カラーとカット、いかがでしょうか。」

あなた:「とてもいいです。ありがとうございます。」

 

 

★あなたは、家族が怪我で入院したので、国へ帰ってお見舞いに行きます。

ですから、来月の20日からアルバイトを2週間休みたいです。

店長にお願いします。

 

あなた:「店長、            。」

店長 :「はい、なんですか。」

あなた:「                         。」

店長 :「2週間ですか…。どうして?」

あなた:「実は、                  。一度帰って、お見舞いをしたいと思いまして。」

店長 :「そうですか。わかりました。再来月からのシフトは、しっかり提出してくださいね。」

あなた:「はい。」

店長 :「じゃ、ご家族にお大事にと伝えてください。」

あなた:「               。」

 

会話の例

★あなたは、髪を切りに美容室に来ました。

予約は10時です。

髪を短くして、色も明るい色に変えたいです。

美容師に頼んでみましょう。

 

美容師:「いらっしゃいませ。」

あなた:「 10時に予約した〇〇です 。」

美容師:「〇〇様ですね。こちらにお名前を書いていただけますか。書き終わったら、そちらの椅子におかけになってお待ちください。」

あなた:「はい、 わかりました 。」

 

美容師:「お待たせしました。こちらにどうぞ。」

あなた:「はい、 よろしくお願いします 。」

美容師:「今日は、どういうふうになさいますか。」

あなた:「今の髪は、 長すぎる ので、短く したいんですけど …」

美容師:「じゃ、5センチくらいカットしますね。前髪はどうしますか。」

あなた:「あまり 短くしすぎない でください。あと、色を もう少し明るくしたいんですけど …」

美容師:「わかりました。それでは、カラーから始めますね。」

 

美容師:「カラーとカット、いかがでしょうか。」

あなた:「とてもいいです。ありがとうございます。」

 

 

★あなたは、家族が怪我で入院したので、国へ帰ってお見舞いに行きます。

ですから、来月の20日からアルバイトを2週間休みたいです。

店長にお願いします。

 

あなた:「店長、 今ちょっとよろしいですか 。」

店長 :「はい、なんですか。」

あなた:「 来月の20日から2週間お休みさせていただけないでしょうか 。」

店長 :「2週間ですか…。どうして?」

あなた:「実は、 国で家族が怪我をして入院しているそうなんです 。一度帰って、お見舞いをしたいと思いまして。」

店長 :「そうですか。わかりました。再来月からのシフトは、しっかり提出してくださいね。」

あなた:「はい。」

店長 :「じゃ、ご家族にお大事にと伝えてください。」

あなた:「 はい、ありがとうございます 。」

 

 

今日も勉強、お疲れ様でした!

だんだん、リーディングにも慣れてきましたか?

楽しいお話は、まだまだたくさんあるので、他のリーディングblogも是非見てみてください!

それでは、みなさん良い週末を!