日本語で動物の名前をいくつ言うことができますか?「ライオンの皮を着たロバ」という物語を読んで考えてみましょう。

2022/08/02 ブログ

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さて皆さまは最近どのように日本語を学習していますか?

皆さまの学習に少しでも役に立つように、一つの物語を紹介して、その中からいくつかの日本語を吸収していただければと思います。

今回は、動物の名前がたくさん出てくるので一緒にチェックしましょう。また、このお話に関係のあることわざも最後に紹介したいと思います。

今回の物語のタイトルは「ライオンの皮を着たロバ」です。

 

本文を読む前に少し考えてみましょう。

皆さんは日本語の動物の名前や、ことわざをいくつ知っていますか。

動物の名前は犬や猫などは知っているかもしれませんが、そういえばあの動物日本語でなんというんだろう…というものも多いのではないでしょうか。この物語の中にもたくさんの色が出てくるので、全部知っているか確認してみてくださいね。

ことわざは難しいと感じるかもしれませんが、今よりの日本語のレベルをワンランクアップさせるためにもこういった物語から少しずつ覚えていくのも良いと思います。是非この機会にチェックしてみましょう。

 

 

「ライオンの皮を着たロバ」

ある時、ロバが道を歩いていると、ライオンが寝そべっていました。

「きゃー!」

ロバは驚いて飛び上がりました。

すぐに逃げようとしましたがよく見ると、それはライオンの皮でした。

「なんだ、皮なら怖くない。」

ロバはライオンの皮を口にくわえました。そして、面白いことを思いついたのです。

「この皮をかぶって歩いたら、ぼくもライオンに見えるかもしれない。」

皮をかぶってみると、体が全部隠れました。

ロバはそのまま歩き始めました。

ロバはまず、人間に会いました。

「うわ、ライオンだ!」

人間は、慌てて逃げていきました。

「これは、面白い。みんなぼくのことを怖がって逃げていくぞ!」

次に、狐に会いました。

ロバは頭をあげて狐をにらみました。

「わあ、助けて!」

狐はあっというまに逃げていきました。

「ふん、いつもはロバはのろまだと馬鹿にしているくせに。いいきみだ。」

ロバはどんどん進んでいきました。

ウサギも犬も鹿もうしもみんな逃げていきました。

「ああ、いい気持ちだ。」

そのときです。突然強い風がびゅーと吹きました。

そして、ロバのかぶっていたライオンの皮はあっというまに吹き飛ばされてしまいました。

これを遠くでみていた動物たちは怒りました。

「なんだ。ロバがライオンの皮をかぶっていただけじゃないか!」

「私たちを騙したな!ロバがライオンのまねをするなんて、ふざけている!」

怒った動物たちはロバに駆け寄ると、さんざん踏んだり噛みついたりしました。

ロバはごめんなさいと謝りながら頭をかかえて逃げていきました。

 

 

いかがでしたか?

物語の内容は簡単だったかもしれませんね。動物の名前や、性格が表現されている部分があったので、もし知らない言葉があったら少し調べてみてくださいね。

 

それでは、ここからはこの物語に出てきた動物について話したいと思います。

主人公はロバでしたね。皆さん、ロバはどんな動物か知っていますか。

ロバは馬の仲間です。乾燥した地域や山などでこぼこした土地に強く、少ない食料で動くことができるので昔から家畜として人間に飼われていました。馬の仲間の中では一番体が小さいですが、実は力持ちで記憶力も良いのが特徴です。なので、重くて人間には運べない荷物を運ぶのを手伝ってくれるんですね。

また、馬とロバには性格の違いがあるのも面白いところです。

馬は、人を乗せたり、馬車を引いたり人間やほかの馬とのコミュニケーションが上手な動物です。好奇心も旺盛で、アクティブな性格です。それに対しロバは、新しいことが苦手でコミュニケーションととるのがあまり上手ではありません、落ち着いていてシャイな性格なので、一匹でする作業のほうが向いています。

そして、一番の特徴は鳴き声です。英語では「イーヨー」と表すようですが、皆さんも聞いたことがなければ是非聞いてみてください。

次に、このお話に関係することわざを紹介します。

「虎の威を借る狐」です。自分より強い者の力を使って自分を強く見せようとする弱い人という意味です。私たち人間も、人のお金や力を使って生活してもまたすぐに戻ってしまいます。人に笑われたり、ひどい目にあいたくなければ自分の力で普通に生活することが大切だということですね。

 

今回は、「ライオンの皮を着たロバ」というお話を紹介しました。新しく学習できた単語や知識はありましたか。皆さんの日本語学習のお役に立てていれば幸いです。

 

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